倒産ラッシュXデーは2023年5月か?

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■倒産ラッシュXデーは2023年5月か?

 19万社に迫る“ゾンビ企業”を「四重苦」

 が襲う

 公開日:2022/12/29


任期中にさらなる利上げも

(日銀の黒田東彦総裁)

/(C)日刊ゲンダイ


 実質的に倒産状態でありながら、

なお営業を継続している「ゾンビ企業」

が急増している。


 こうした“倒産予備軍”がバタバタ倒れ

る“Xデー”は来年5月とも言われている。

経営立て直しを阻む悪材料がいくつも

揃っているからだ。


■利上げ、円安、原油高、融資返済


 帝国データバンク(TDB)が26日に

公表した調査によると、21年度の

ゾンビ企業は約18.8万社に上り、

19年度の14.6万社、20年度の16.6万社

から大幅に増えている。


 「ゾンビ企業が増えているのは、ゼロ

ゼロ融資(実質無利子・無担保融資)を

はじめとしたコロナ関連融資が一因です。

ゼロゼロ融資によって延命している。

TDBが8月に実施した調査によると、

コロナ融資を受けたのは、回答企業全体

(1万1935社)では5割でしたが、ゾンビ

企業に限ると8割近くに達しました」

(TDB情報統括部・太宰俊郎氏)

 来年5月にゼロゼロ融資の返済が本格化

するが、金融機関の一部では、ゾンビ企業

の倒産ラッシュが始まるとの見方が

広がっている。


 TDBの調査によると、ゾンビ企業の

約2割はコロナ融資の返済に不安を抱えて

いる。

単純計算で3.7万社がヤバいことになる。

なお、21年度の倒産件数は5916件だった

から、ざっと6倍になる。

万単位の倒産件数は大ごとだ。


■日銀新総裁の最大のミッションは金融

 緩和の見直し


エネルギーや原材料のコストも再び上昇・・・

(C)共同通信社


 さらに、ゾンビ企業に追い打ちをかけ

るのが、“コストアップ”と“利上げ”だ。


 今月上旬に1バレル=70ドル前半だった

原油価格は、足元は80ドル前後とジワジワ

上昇している。


 「年明けにロシア軍がキーウ再侵攻に

踏み切れば、原油価格は100ドルに迫った

り、突破する可能性があります。1ドル=

130円台の円安水準が続けば、エネルギー

や原材料のコストが再び上昇し、中小企業

を苦しめることになります」

(大手商社関係者)


 日銀は今月の金融政策決定会合で金融

緩和を修正し、事実上の利上げに踏み

切った。

市場では次の利上げがささやかれている。

利上げが本格化すれば、ゾンビ企業が

バタバタといく可能性が高い。


 経済ジャーナリストの井上学氏が言う。

「黒田総裁が任期中の来年1月と3月の

金融政策決定会合でも、日銀はマイナス

金利の解除など利上げに追い込まれる

可能性があります。短期融資を受けづら

くなり、倒産に至るゾンビ企業は増える

でしょう。また、4月に就任する日銀

新総裁の最大のミッションは金融緩和の

見直しですが、利上げ圧力と足元の倒産

ラッシュの“板挟み”になり、難しい舵取

りを強いられることになるでしょう」


 中小企業にとって阿鼻叫喚の春になり

かねない。

 

【転載終了】

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 安倍政権の置き土産は大変な経済

状況を生み出していますね。


 住宅ローンも金融緩和で″固定金利″

にした人たちも想定外の事態ですよね。


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