植田日銀新総裁の急激な利上げを日本通エコノミスト予測

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■植田日銀新総裁の急激な利上げを

 日本通エコノミスト予測

「1年後金利4倍」で市場はパニック

 公開日:2023/02/15


黒田東彦日銀総裁(左)の尻ぬぐいを

引き受ける植田和男次期総裁(右)

/(C)共同通信社


 政府は14日、新たな日銀総裁に経済学者

の植田和男氏(71)を起用する人事案を

国会に提示した。

植田氏は当面、金融緩和を継続する意向だ

が、どこかで出口に向かうとみられている。

市場は早速、反応。

緩和修正の懸念から、13日の株価は

前週末比243円安の2万7427円で終えた。


 植田氏は「金融政策は景気と物価の現状

と見通し、先行きに基づいて運営しないと

いけない」としているが、急激な修正

(利上げ)をするとの見方が浮上し、警戒

が強まっている。


 13日の米ブルームバーグによると、

マネックスグループのエキスパートディレ

クターであるイェスパー・コール氏が植田

氏の日銀総裁就任を踏まえ、

「投資アドバイスを求められたら、私は

12ヶ月後の10年債利回りが1.75-2%程度

になるとの予測を示す」と語ったと報じた。

足元の上限0.5%の4倍だ。


 コール氏はかつて植田氏の教え子で日本

通として知られる。


 「コール氏は過激な論者との印象ですが、

1年後2%は十分あり得る話です。足元の

物価上昇率は4%を超えており、物価見合い

で金利2%は妥当な水準です。就任直後は

おとなしくしていても、早晩、段階的な

利上げに動いてもおかしくありません。

利上げ慣れしていない市場はパニックにな

るかもしれません」

(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)


■「金融政策だけで日本経済の好転は不可能」


市場は早くも反応、昨日の株価は前週比

243円安に(C)日刊ゲンダイ


 米経済が好調なことから米国は利上げを

続ける見通しだ。

日本が金利を上げなければ、円安・物価高

が進行する。


 「円安大好きな黒田総裁と違い、円安が

進めば、植田氏は鉄則通り利上げによって

防戦するはずです。異次元金融緩和の当事

者ではない植田氏は、ちゅうちょなく修正

に踏み切れる。問題は、景気がどうなるか

ということです。景気動向を読み間違えて、

利上げをしてしまうと、日本経済は大打撃

です。企業は設備投資を抑え、停滞を招く。

住宅ローンの金利は上がり、住宅不況に

見舞われる恐れもあります」(森岡英樹氏)


 金利が上がれば景気に水。利上げをしな

ければ物価高──。

どっちに転んでも誰かが痛い目に遭う。


 「金融政策だけで日本経済を好転させよ

うとしても無理です。結局、日本経済が

成長しなければ、好循環は生まれない。ア

ベノミクスの3本目の矢である『成長戦略』

はまったくダメでした。植田氏はアベノミ

クスを失敗と認め、岸田政権と向き合える

かが、勝負でしょう」(森岡英樹氏)


 アベノミクスの尻ぬぐいを引き受ける

植田氏はどんな独自色を見せるのか。


【転載終了】

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 経済政策に自身の名をつけるのは

愚者だと言われた安倍晋三のせいで

政策転換できなかったのが大きいで

すね。


 ウクライナ戦争が終わらないと

アメリカの利上げは続くのでしょう

し、アベクロコンビの愚策の影響は、

まだまだ続くということでしょう。


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