墓穴に転がり込んだ安倍政権に自ら息の根を止めさせろ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■墓穴に転がり込んだ安倍政権に自ら息の根を止めさせろ
2018年5月5日
昨年6月に「どアホノミクスの断末魔」
(角川新書)という本を書きましたが、本当に
その通りの断末魔になってきたなとつくづく
思います。
政権が崩れていく時というのは、多面的な
問題が次々噴出するものなんですね。
ついにはセクハラやそれをめぐる低レベル
な発言まで出てきて、もう末期的です。
具体的な問題は、財務省、厚労省、文科省、
防衛省という「役所の不祥事・疑惑」という形
なので、自民党も「官僚機構に振り回される
自分たちは被害者だ」というポーズで事を収め
ようとしました。
しかし、それで納得するほど国民はバカじゃない。
役所のトップの大臣は政治家なわけで、政治家
が責任を取らなければおかしい、ということを
国民は分かっている。
麻生財務相にしても、この期に及んで悪あがき
を続けているのだから救いようがありません。
麻生財務相が辞任すると政権の屋台骨が崩れる
ので安倍首相が困る、などと解説されていますが、
そういう次元でしか、ものを考えられないというの
もこの政権のお粗末さを物語っている。
加えて、財務次官のセクハラ問題で、女性記者
が次官との会話を録音したデータを週刊新潮に
渡したことについて、自民党の衆院議員が
「ある意味犯罪」だと失言したり、「#Me Too」の
ボードを掲げて抗議した野党の女性議員に対して、
別の自民党議員が「セクハラとは縁遠い方々」と
ツイッターに書き込んだり。
口を開けば、下劣さを露呈するばかりなのに、
彼らはそうなることにさえ気が付かない。
知性のなさは目を覆いたくなるほどです。
政権が崩れる時というのは、こうしてあらゆる形で
愚劣ぶりがほとばしり出てしまうのでしょう。
■「愛僕者」に付ける薬はない
安倍首相は「徹底的に膿を出す」などと言って
いますが、そもそも政権そのものが本質的に
膿の塊。
膿が全部流れ出れば何も残らないでしょう。
政治家が下心や野望を達成するために政策を
私物化すると、結局、墓穴を掘るということがよく
見えてきましたね。
こうなったら、政権側が自分たちで墓穴を掘って、
そこに転がり込み、自ら息の根を止めるよう
徹底的に追い込んでいく必要があります。
それが今の野党の仕事です。野党側のペース
で総選挙に持っていければいいですね。
野党はとことん審議拒否したらいい。
嘘やごまかしの安倍政権とは、マトモな議論が
成立する余地はありません。
空気が悪すぎて呼吸のできない部屋では、
議論すればするほど、呼吸困難に陥ったり、
一酸化炭素中毒になったりしてしまう。
まずは部屋を浄化しなければなりません。
北朝鮮情勢や貿易戦争などもっと大事な問題が
あるなどと、野党を批判する向きがありますが、
政治課題が山積していればこそ、きれいに掃除
して、まっとうな環境づくりが急務です。
安倍首相は「愛国者」ではなく「愛僕者」。
国ではなく自分を愛している。
だから彼が「国難」と言う時は「僕難」と思った方
がいい。
愛僕者に付ける薬はありません。
我々は一致して、愛僕者を葬り去るべく、力を
合わせるしかないと思っています。
(浜矩子/同志社大教授)
【転載終了】
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浜教授は、当初から「アホノミクス」と
批判していましたが、とうとう“ど”がついて
しまいましたか。
確かに、ツートップが口を開けば、
“ドアホウ発言”を多発。
納得です。
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