トンデモ“働き方改革”に現場から悲鳴・・・
日刊SPA
【転載開始】
■「給料下がって仕事は増えた…」
トンデモ“働き方改革”に現場から悲鳴
5/8(火)配信
政府主導で叫ばれてきた“働き方改革”。
とはいえ、まわりで「良くなった」という声を
ほとんど聞いたことがない。
実際のところ、どうなのか?
今回は現場で働く様々な人たちを取材。
新しい制度を導入するなど、改革に向けた
取り組みを行う企業も増えてきたが、
なかにはまったくの的外れな事例も。
それどころか、むしろ「悪くなった」という
声すら聞こえてくる……。
■企業の“働き方改革”に不満続出!
的外れ・改悪パターンも…
「出社せずに仕事ができるようにとパソコン
が支給されましたが、結局“いつでも仕事が
できるようになった”だけ。業務時間は普通に
出社していた時よりも増え、事あるごとに
チャットツールで指示が飛んできたり、電話が
かかってきたり。むしろ24時間仕事させられる
はめに……」
こう嘆くのは、都内のIT企業に勤める竹山さん
(仮名・28歳)だ。
政府が音頭を取り進められている「働き方改革」
だが、大手企業を中心に様々な取り組みが
行われているが、一部からは「以前よりも忙しく
なった」「奴隷体制の強化ではないか」などと
いった声が上がる。
竹山さんは「通勤時間の削減などで生産性が
向上」などと会社から説明され、自宅で家事の
手伝いや子育てをしながら仕事ができるもの
だと思っていたが、結局自室にこもりっぱなしで、
以前よりも仕事をする時間が増えたのだから
「働き方改革」の目指すところとは、真逆の生活
を強いられている。
大阪市内の大手製造会社に勤務する橋田さん
(仮名・40歳)も、会社が進める「働き方改革」に
よって生活の水準が下がってしまったひとり。
「働き方改革の目玉とされているのが“同一労働
同一賃金”。要は契約社員も派遣社員も、やって
いる仕事が一緒であれば正社員と待遇を同じに
する、ということ。非正規社員の給与が上がるもの、
とばかり思っていたら、我々正社員の給与が非正規
に合わせられました。非正規社員も、正社員同様
の仕事を求められるようになってしまって……」
(橋田さん)
正社員の給与が下がり、非正規社員は業務量
が増えた、ということで、こちらも我々庶民が頭に
描いた「働き方改革」の青写真とは真逆の事態。
給与を抑制し、業務量だけが増やされるのだから、
得をするのは会社経営陣だけ、ということか。
もう一つ「働き方改革」の目玉になっているのが
「副業が認められる」という制度で、一部の大手
企業ではすでに自社社員に副業を奨励するような
動きも出ているが、実際のところ「副業をする余裕
などない」というのが現場の本音。
大手メーカーの総務担当・佐々木さん(仮名・51歳)
は、趣味のコンピューターグラフィックで小遣いを
得ようと考えていたが、それが甘い考えであることを
思い知った。
「副業が可能になりましたが、働き方改革によって
残業や休日出勤が厳しく制限されるようになりました。
なので、ウィークデーでできなかった仕事はこっそり
自宅に持ち帰ってやらざるを得ない。本当は仕事の
持ち帰りもご法度なんですが、すでに暗黙の了解
といった感じで、みな業務時間外労働が当たり前に
なっています。休日に副業どころか、趣味にも時間
を使えなくなってしまった」(佐々木さん)
さらには、会社が副業を奨励しているにも関わらず、
上司からは「副業のせいで本業が疎かになっていな
いか?」などとしつこく問いただされ、若い社員など
は副業をやりたくても「そもそも言い出すことすらでき
ない」状態になっているという。
さて、すでに本末転倒感が否めない「働き方改革」
だが、これまで登場した3人、ひいては日本のすべて
の労働者が考えていることは、労働環境が改良され
ることや、副業ができるようになることでもない。
何よりも「給料を上げろ」という単純な願望ではないか。
「給料さえもらえるなら、みんなガンガン働くし残業
だってやります。現状は給与が安いし、残業しようが
残業代も出ないから当然仕事の質も向上するわけ
がない。それを働き方改革などといってごまかし、
今の給与のままで、もしくは下げてでも、もっと働け、
もっとカネを生み出せとハッパをかける。こんな制度、
早くつぶれてしまえと思います。労働者をいかに軽く、
奴隷としてしか見ていないか、政府や大企業幹部の
思惑が透けて見えますよ」(佐々木さん)
「改革」と言えば聞こえはいいが、国民はすでに
「働き方改革」の欺瞞を見抜いているのかもしれない。
<取材・文/山口準>
― 不満続出! “働き方改革”のリアル ―
日刊SPA!
【転載終了】
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勤務時間の定時化されている製造部門なら
副業が可能でしょうが、深夜まで仕事が及ぶ
スタッフ部門は無理がありますかね。
プレミアムフライデーでハッキリしてますが、
帰れる人なんかいないのですから。
机上の空論の政府政策が失敗するのは当たり
前ですかね。
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