1年中続く値上げラッシュに「いつ終わる?」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■1年中続く値上げラッシュに「いつ終わる?」
はもはや愚問・・・4月まで昨年の3倍ペース
公開日:2023/03/02
8月に2万品目突破(C)共同通信社
3月が3442品目、4月は4892品目が値上げ
の予定──。
帝国データバンク(TDB)が食品主要195社
を対象に実施した「価格改定動向調査」
(28日正午時点)の結果だ。
今年の食品値上げは4月までに1万5000品目
を突破する見込みで、昨年同期比3倍のペース
で推移。
8月には累計2万品目を突破し、昨年通年の
品目数(2万5768品目)に迫る可能性がある。
値上げラッシュの勢いは止まらず、収束の
気配は全く見えない。
「この先、円安や原油高がさらに進めば、
企業はちゅうちょなく値上げを打ち出すと
思われます」(TDB情報統括部・飯島大介氏)
米国は消費や雇用が好調で利上げの長期化
が濃厚だ。
日本はせいぜい微修正とみられ、日米金利差
は拡大。
ドルを買って円が売られ、円安がみるみる
進む可能性がある。
「3月1日から中国からの水際対策が緩和
され、インバウンドの回復が本格化します。
この先、日本経済のインバウンド依存はます
ます高まるため、大幅な円安が進んでも阻止
しようとのモチベーションは湧きにくい。
政府・日銀も円安を放置する可能性がありま
す。市場では昨年秋のように1ドル=150円
を突破するとの見方も出ています」
(市場関係者)
現在、1バレル=75ドル前後の原油価格も
右肩上がりだ。中国経済の回復や産油国の
減産が影響して、需給逼迫が見込まれるため
だ。
ゴールドマン・サックスのアナリストは
OPEC(石油輸出国機構)が減産方針を転換
しなければ、北海ブレンド先物は
1バレル=107ドルに達し、その後も上昇を
続ける公算が大きいとしている。
「昨年3月、原油価格は1バレル=130ドル
を突破しましたが、当時の為替相場は1ドル
=115円だったので輸入価格高騰をやわらげ
た面がありました。この先、原油価格が110
ドルを突破し、かつドル円相場が150円に
迫る円安が進行すれば、ダブルパンチ。加え
て、春闘は大企業を中心に数%の賃上げが
実現される見通しです。賃金が改定される
4月以降、賃上げ分を価格転嫁する動きが出
てくるはず。昨年よりも過酷な値上げ
ラッシュになりそうです」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
前出の飯島大介氏も
「一年中、月間2000品目前後の値上げ
ラッシュが続いてもおかしくありません」
と話した。
もはや「いつ値上げラッシュが終わるの
か」は愚問。
ズルズルと続くことを覚悟した方がいい。
【転載終了】
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値上げに加えてステルス値上げの二重
値上げのような感じですよね。
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