原油価格高止まりで「1バレル=100ドル超」予測続々・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■原油価格高止まりで「1バレル=100ドル超」
予測続々・・・インフレ長期化でどうする植田日銀
公開日:2023/03/08
「楽観見通し」も黒田路線を継続か?
(日銀次期総裁の植田和男氏)
/(C)日刊ゲンダイ
植田日銀にとっては誤算か──。
ちょうど1年前の7日、米国産WTI原油価格が
一時、1バレル=130ドルを超え、13年8カ月
ぶりの高値水準になった。
ロシアのウクライナ侵攻が原油価格を直撃し
たのだ。
足元の原油価格は70ドル台後半で推移して
おり、インフレ鈍化の一因になっている。
しかし、ここへきて、原油の供給不足への懸念
が広がっている。
脱炭素の動きの中で、石油メジャーは石油
など化石燃料への投資を絞ってきた。
他方、世界第2位の石油消費国である中国が
ゼロコロナ政策を続けていたため、石油の
需要は弱かった。
需給はバランスしていたのだ。
ところが一転、中国がゼロコロナ政策を
解除。
原油の購入を急拡大させている。
国際エネルギー機関(IEA)は今年の世界の
石油消費量は過去最高を更新すると予想して
いる。
■中国需要「非常に強い」
6日付の米ブルームバーグは、サウジアラ
ビアの国営石油会社サウジアラムコの
ナセルCEOの「中国からの需要は非常に強い」
との発言を報じた。
アナリストらからは、今年下期までに原油
市場が供給不足に直面するとの見方が出てお
り、ゴールドマン・サックス・グループや
資源商社ビトル・グループなどは、今年後半
に原油相場が1バレル=100ドルに上昇すると
予想しているという。
「昨年の1バレル=130ドルはウクライナ
危機による一時的なものでした。今年は旺盛
な中国需要に供給面が追いつかないという
構造的な原油高です。ショックが過ぎれば
落ち着くという性質ではありません」
(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)
1バレル=100ドルという高値が定着する
可能性があるということだ。
中国の2023年のGDP成長率目標は5%前後。
原油需要をグイグイ牽引するはずだ。
原油需要の復活を見込み、一部、化石燃料
への投資拡大の動きがあるものの、すぐに
供給が増えるわけではない。
一時的な需給逼迫ではないのである。
日銀の植田次期総裁は輸入物価高による
コストプッシュ要因は今後減衰するとして
「消費者物価上昇率は来年度半ばにかけて
2%を下回る」との見方を示している。
「植田氏のインフレ鈍化の見通しに原油
価格の高止まりが考慮されているのか分か
りませんが、楽観的と言わざるを得ない。
原油価格は1バレル=100ドル超の高値水準
が長引く恐れがあり、昨年にはなかった
事態です。原油高騰はエネルギーだけでな
くあらゆるモノの価格を引き上げます。
値上げラッシュの長期化を覚悟しておいた
方がいいでしょう」(森岡英樹氏)
財布の紐をさらにきつく締める必要が
ありそうだ。
【転載終了】
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中東が原油の増産をしないと世界
経済が後退していきます。
ウクライナ戦争は夏までに決着す
る事に希望を見出すしかないですね。
もちろんロシアの敗戦で。
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