植田日銀が抱える火種「地銀含み損3兆円」・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■植田日銀が抱える火種「地銀含み損3兆円」・・・

 破綻シリコンバレー銀行とビジネスモデル酷似

 公開日:2023/03/15


どうする?「含み損問題」

(次期日銀総裁候補の植田和男氏)

/(C)日刊ゲンダイ


 総資産全米16位のシリコンバレー銀行(SVB)

に続き、同29位のシグネチャー銀行が経営破綻

した。

米財務省などは全ての預金者を保護すると表明。

バイデン大統領は声明で「米国の国民と企業は

銀行預金が必要な時にそこにあると確信できる」

と動揺しないよう呼びかけた。


 松野官房長官は「日本の金融システムの安定

に重大な影響を及ぼす可能性は高くない」と

楽観的だが、市場関係者は「対岸の火事ではな

い。地銀がヤバい」と警戒する。

破綻したSVBと日本の地銀のビジネスモデルが

そっくりだからだ。


 コロナ禍の金融緩和策を追い風にSVBは

シリコンバレーのスタートアップ企業からの

預金量を急増させた。

一方、融資の伸びは鈍く、手持ち資金で債券

を爆買いしてきた。しかし、金利の上昇を受け、

債券価格が下落し、巨額の含み損が発生。

今回、大口預金が引き出され、満期前に債券を

売却してしのごうとしたが、思ったような価格

で売れず、破綻に至った。


 「黒田日銀による10年に及ぶ金融緩和で日本

の地銀は金余りが常態化しました。しかし、

地方経済は疲弊しており、融資先はなかなか見

つからない。そこで地銀は国内外の債券を大量

に購入せざるを得なかった。SVBと同じ構図で

す。金利上昇に伴い地銀の保有する債券の含み

損は膨れ上がっています。日本の地銀の中には

SVBのような破綻予備軍は少なくない」

(金融ジャーナリスト・森岡英樹氏)


■アベノミクスのツケ


破綻したSVBと日本の地銀の

ビジネスモデルがそっくり

(破たんしたシリコンバレー

銀行本部前に集まった預金者

たちに、預金と補償について

説明する連邦預金保険公社の

代表者2氏)/(C)ロイター


 地銀が抱える国内外の債券の含み損は昨年

12月末時点で3兆円に上る。

米国は利上げを続ける見通しで、日銀もいず

れ金利を上げる可能性が高い。

債券の含み損はますます膨れ上がる恐れが

ある。

「地銀が金利上昇による含み損に苦しんでいる

のは、アベノミクスのツケの一つです。市場に

お金をジャブジャブにするだけで、2度の消費

税増税により景気を冷やし、成長戦略はまった

く描けなかった。SVBの破綻を目の当たりにし

た日銀の植田新総裁は地銀の含み損拡大につい

て細心の注意を払わざるを得ない。利上げなど

金融政策の修正はやりにくくなったと言えます」

(森岡英樹氏)


 含み損の急増を受けて金融庁は地銀約20行に

対し、有価証券の運用体制を重点的に点検する

方針だ。

はたして地銀を1行も破綻させず「含み損問題」

を乗り切れるのか。


【転載終了】

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 このSVB危機を予測した、

「破滅博士」の異名を持つ米経済学者の

ヌリエル・ルービニ教授も今回危ないの

は大手銀行ではなく地方銀行や中小銀行

だと明言しています。


 日本も、いまだに「アベノミクス」に

苦しめられるとは。


 最悪な人物を10年もの長き期間、政界

のトップに据えてしまったという事です

ね。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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