春闘「下請け泣かせ42社リスト」大企業の賃上げ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■春闘「下請け泣かせ42社リスト」大企業
の賃上げは中小企業の犠牲で成り立つ
公開日:2023/03/17
高水準の賃上げはごくわずか、
右は、【下請け泣かせ42社】
/(C)日刊ゲンダイ
2023年の春闘は15日、大手企業の集中
回答日を迎えた。
自動車大手では、すでにトヨタ自動車と
ホンダがいち早く満額に応じ、決着済みだ
が、15日は日産自動車、三菱自動車、
SUBARUも満額で回答。
他にも日立製作所、東芝、富士通、NEC、
パナソニックHD、三菱重工、王将フード
サービスなど満額回答が相次いだ。
松野官房長官は「今後、中小企業や地方
の春闘が本格化する中、これらの企業にも
波及させていく必要がある」と期待感を
示したが、中小企業の賃上げは苦戦必至だ。
「大企業の満額回答は、中小企業の犠牲
の上に成り立っている面があります。空前
の物価高に見舞われる中、大企業は取引先
の中小企業に対して、コスト上昇分の価格
転嫁を十分に認めてきたとは言い難いから
です」(経済ジャーナリスト・井上学氏)
中小企業庁は昨年9~11月に中小企業
15万社を対象に価格転嫁の実態について
アンケート(回答約1万5000社)を行い、
先月、結果を発表した。
中小企業10社以上が「主要な取引先」とし
て挙げた大企業148社について、コスト
上昇分に対して、どのくらい価格転嫁に応
じたか、割合(平均)を公表している。
「7割以上」は住友化学、日本製鉄、
村田製作所などたったの8社。42社は
「4割」にも満たない(別表)。例えば、
総額月1万2000円の賃上げ要求に満額
回答した日産自動車は、コスト上昇分の
「4割未満」しか価格転嫁を認めていな
い。転嫁できないコスト上昇分は、中小
企業が負担しているということだ。
「価格転嫁『4割未満』の大手42社の
賃上げが高水準な結果であれば、裏で
中小企業が泣いている可能性がある。
大企業の賃上げが充実すればするほど、
その分、中小企業がコストアップ分を
吸収していると考えられるからです。
大企業の高水準の賃上げが中小企業に
波及することは構造的に難しいと言え
ます」(井上学氏)
東京商工リサーチによると、非正規
従業員の23年の賃上げ実施率(予定)
は55.7%にとどまり、正社員の実施率
を24.9ポイント下回っている。
非正規の賃上げを実施しない分、正社員
の賃上げを充実させることができる面も
あるだろう。
大企業の正社員が満額回答に喜ぶ姿
は、中小企業や非正規の従業員には
どう映っているのか。
【転載終了】
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中小の賃上げは、大手妥結額の影響
を受けるので、大手の満額回答は中小
の回答が削られる可能性があるという
事ですかね。
中小が生き残るには、海外に展望を
開くことかも?
日本は部品の精度が高いので、大手
企業の品質に大きく寄与しているので、
海外も日本の部品が欲しいのでは?
特に中国などは。
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