危機管理のプロが指摘 日本大学の記者会見はなぜ失敗した

日本大学の明と暗より。


【転載開始】


■危機管理のプロが指摘 日本大学の記者会見はなぜ失敗した

  2018年5月29日


 日本大学の広報部がまっとうな危機管理と

真逆の対応を行った。アメフト部員による

悪質プレーがあった後、2週間以上も記者

会見を行わなかったばかりか、大学に押し

寄せる記者には「法人としてお話しすること

はない」と木で鼻をくくった対応。

守るべき学生を守らず、対応が後手後手に

回っている。

ようやく開いた内田正人前監督の会見では

司会役の広報職員がマスコミとひと悶着を

起こし、火に油を注ぐ始末だった。


 思い起こせば2000年7月、集団食中毒

事件を起こした雪印乳業の石川哲郎社長が

「寝てないんだよ!」と逆ギレする失言を

犯した。

その後の雪印食品による牛肉偽装もあり、

同社は事実上の解体。

戦後企業史に残る汚点として知られるが、

その教訓から日大は一切学んでいない

ようだ。


 そもそも日大にはリスクマネジメントを

研究する「危機管理学部」がある。

だが、教授20人のうち12人が公官庁など

からの天下り。

防衛省が4人で最も多く、警察庁、国交省、

法務省のほか、読売新聞の元記者も名を

連ねる。

教授クラスの報酬は1500万円程度で、

この人事権を握っているのが内田前監督だ。


 読売出身の勝股秀通教授の担当は

「企業広報論」。

まさしく今回の騒動のど真ん中の学問であり、

雇用主である日大の窮地に日頃の知見を

いかんなく発揮してもらいたかったものだが、

まったく機能しなかった。

こういうことを昔の人は、机上の学問……

と呼んで忌み嫌ったものだ。


■事前の戦略が8割


 もちろん、広報部職員も、上層部が怖いのか、

田んぼのカカシ状態だ。

今回の異様な対応をプロの広報コンサルタント

はどう見ているのか。

「日本リスクマネジャー&コンサルタント協会」の

石川慶子理事がこう言う。


 「記者会見は事前の戦略が8割で、日大

広報部はやるべきことをやっていません

でした。23日の会見は開始1時間前に

メディアを呼び出したことでも分かるように、

明らかに準備不足。本来ならば、学生選手

が会見を行う前のタイミングで会見を開く

べきでした。また、開始1時間半を過ぎた

ころに質疑を打ち切ろうとした司会役の

職員も、感情的な打ち切りで報道陣の反発

を招いた。危機管理対応を勉強している

とは思えず、メディア対応のプロとは言え

ません」


 細かいようだが、謝罪する人の背広やネクタイ

の色や柄をアドバイスするのも、広報マンの

役割のひとつ。

内田前監督がピンクのネクタイをしていた時点で、

広報職員のミスだ。

本物のリスクマネジメントを学んだ職員を採用

すべきだが、日大職員は文科省からの天下りも

多い。


 前出の石川氏は「学生に責任を押し付ける

ことに憤りを感じる」と断りつつ、それでも今後

の日大の対応をこうアドバイスする。


 「そもそも今回の問題は大学の常務理事とは

いえ、一運動部監督や学長が対応できるレベル

を超えており、他大学であればトップの理事長が

謝罪すべき案件です。広報職員は田中英寿

理事長を説得し、『大学のブランドを守るためトップ

の責任を果たしてください』と言って会見をセッティ

ングすべきでした。今からでも遅くありませんので、

速やかに理事長に会見を行わせるべきです」


 学生選手は「QBをつぶせ」と指示されたとされる

が、この広報部は日大ブランドをつぶしてしまって

いる。


【転載終了】

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 加計学園と日大の「危機管理部」は

安倍首相が天下り先としてつくった

と言われています。


 警察OBと日大の仲介役は亀井静香氏

だったとの情報もあります。


 それでも、危機管理体制はできていない

ようです。


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