事件を潰したのは法務省の“安倍官邸代理人”・・・
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【転載開始】
■事件を潰したのは法務省の“安倍官邸代理人”
黒川弘務・法務省事務次官
しかし、さまざまな証拠がありながら、
どうして大阪地検特捜部は立件を諦めたのか。
たとえば、国有地の8億円値引きについては、
会計検査院が検査で「値引きの根拠は不十分」
と結論付けているのだ。
さらに、先月29日には、太田充理財局長が
森友学園の土地購入上限額が1億6000万円
だと把握していたことを認めており、財務省が
それに合わせて約8億円の値引きをおこなった
ことは明々白々だった。
また、決算文書の改ざんにいたっては、
財務省じたいが認めている話だ。
しかも、文書の改ざんは300カ所以上におよぶ
もので、改ざん後は昭恵夫人のかかわりを示す
部分や「特例的な内容」「本件の特殊性」といった
文面が削られるなど、内容はがらりと変わって
いる。
ところが、検察は安倍政権の主張そのままに
「ゴミの撤去費を不適正と認定することは困難」
「改ざん後の文書に虚偽内容が含まれていない」
などとして、不起訴の判断をしたのだ。
こうした背景には、1998年、大蔵省の接待汚職
を立件したことで大蔵省と関係が著しく悪化した
際のトラウマがあるとも言われている。
また、大阪地検特捜部は2009年の村木厚子・
厚生労働省局長の冤罪逮捕・証拠改ざん事件
を引き起こして以降、信用は地に堕ちたまま。
そもそも現在の大阪地検に他省庁の不正を
単独で捜査する力なんてないとの指摘もあった。
しかし、少なくとも大阪地検特捜部の捜査現場
はやる気だった。それを上層部に潰されたのだ。
「大阪地検特捜部は当初、森友学園への強制
捜査とセットで、近畿財務局を背任容疑でガサ
入れすることを考えていた。ところが大阪地検の
上層部が頑として首を縦に振らなかった。改ざん
についても同様で、今年の年明けに改ざんの
事実を把握した特捜部は当初、佐川立件の方向
で本格的に捜査しようとしていた。ところが、これも
上層部に潰された。それで頭にきた特捜部の検事
が朝日新聞にリークしたというのが実際のところ
です」(前出・全国紙大阪地検担当記者)
そして、この捜査潰しの首謀者と指摘されている
のが、“法務省の官邸代理人”こと、黒川弘務・
法務省事務次官だ。
「黒川氏は小泉政権下で法務大臣官房参事官を
務めて以降、官房畑を歩み、自民党、清和会に
非常に太いパイプをもっている。官房長になったの
は民主党政権下の2011年なんですが、このときも
民主党政権には非協力的で、自民党と通じている
と言われていました。そして、第二次安倍政権が
できると、露骨に官邸との距離を縮め、一体化と
言っていいくらいの関係を築くようになった。とくに
菅義偉官房長官とは非常に親しく、頻繁に会って
いるところを目撃されています」
(ベテラン司法担当記者)
■小渕優子、甘利明の事件でも捜査潰しに暗躍した
黒川法務次官
小渕優子・元経産相の事件が秘書の立件だけで
終わったのも、日歯連事件がしりすぼみとなったの
も、この黒川氏の暗躍の結果だと言われているが、
なかでも象徴的だったのが、2016年1月に発覚した、
建設会社の依頼で都市再生機構(UR)へ移転補償
金の値上げを“口利き”した見返りに賄賂を受け
取っていた甘利明・元経済再生担当相の口利き
ワイロ事件を潰した件だ。
甘利事件では、特捜部が国会議員秘書初の
あっせん利得法違反を立件すると意気込んで
捜査をおこない、同年4月の段階では、東京地検
内部でも立件することでコンセンサスがとれていた。
だが、当時、法務省官房長だった黒川氏はこれを
「権限に基づく影響力の行使がない」という理屈で
突っ返し、現場が今度はあっせん収賄罪に切り
替えて捜査しようとしたが、これも「あっせん利得
法違反で告発されているんだから、勝手に容疑を
変えるのは恣意的と映る」などと拒否。
さらには秘書の立件すら潰してしまった。
実際、甘利氏の不起訴の方針が決まった後、
現場の検事の間では「黒川にやられた」という台詞
が飛び交ったという。
黒川氏はこの甘利事件を潰した論功行賞として、
2016年9月に法務省事務方トップの事務次官に就任。
以前から検察内部では「黒川がいるかぎり政界捜査
はできない」という声が広がっていたが、この人事に
よってそれは決定的なものとなった。
森友問題が勃発したあと、永田町では、黒川事務次官
と官邸をめぐるある噂が駆け巡った。
それは「黒川次官と菅官房長官の間で、法務省の悲願
だった共謀罪の成立とバーターで、安倍首相、昭恵夫人
の疑惑に蓋をして、籠池理事長の口封じ逮捕をおこなう
という密約が交わされた」というものだった。
前出の大阪地検担当記者も、森友問題での
黒川事務次官の動きについてこう指摘する。
「共謀罪とのバーターについてはよくわかりませんが、
この時期、黒川氏が官邸の意向を受けて、森友捜査を
コントロールしようと、大阪地検にプレッシャーをかけて
いたのは間違いありません。地検幹部が毎日のように
本省から連絡が入ってくる、とぼやいていましたから」
【転載終了】
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自民党政権下ではよくあることですが、
安倍政権になってからはあからさまな
事案が多くなってきてますね。
黒川事務次官は大阪地検幹部だけでなく、
捜査の指揮を執った山本真千子・大阪地検
特捜部長にも直接、働きかけをおこなって
いたのではないかという情報もある。
この特捜部長に期待したのはなんだった
のでしょうね。
安倍政権の特徴は、すべてに情実人事
をしていることです。
もう、この国は法治国家ではないですね。
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