子ども予算倍増の財源「あらゆる増税」否定せず・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■子ども予算倍増の財源「あらゆる増税」

 否定せず・・・

 国民の負担増必至で“異次元の的外れ”

 公開日:2023/05/16

「歳出改革が大前提」と言っても・・・

(後藤経済再生相)/(C)日刊ゲンダイ


 岸田政権の目玉政策

「次元の異なる少子化対策」の財源を

めぐり、15日、国会で質疑があった。

どうやら、税や社会保険料など新たな

国民負担は“既定路線”のようだ。


 自民党は小中学校の給食費無償化など

59項目の具体策を政府に示している。

必要な予算総額は年8兆円に及ぶと試算

されている。

衆院決算行政監視委員会で立憲民主党の

柚木道義議員は「8兆円との数字も出て

いる。社会保険料の増額や増税はしない

と断言できますか」と質問した。


 後藤経済再生相は「8兆円は政府として

示したものではない」とした上で

「徹底した歳出改革が大前提だ。特定の

財源を念頭に置いた議論はしておらず、

あらゆる増税を今の段階で否定するもの

ではない」と答弁した。


 立正大法制研究所特別研究員の

浦野広明氏(税法)が言う。

「歳出改革は少子化対策の財源になりま

せん。すでに防衛費増額に充てられてい

るからです。それでも足りない分につい

て防衛増税などの議論がされているくら

いです。後藤大臣の『あらゆる増税を

否定しない』との答弁は、消費税を含め

た税や社会保険料など国民負担が念頭に

あると理解します」


■これ以上、負担を増やして少子化対策

 とは・・・


国民への「あらゆる増税」が大前提・・・

(C)日刊ゲンダイ


 少子化対策の財源については、国民に

負担を求める提言や発言が相次いでいる。

民間有識者による「令和臨調」は

「税を軸に安定的な財源の確保が必要」

と提言。

経団連の十倉会長は「消費税を排除せず

検討すべきではないか」と注文をつけて

いる。


 自民党の茂木幹事長は増税と国債発行

を否定しつつ「さまざまな保険料の拠出

は検討していかなければいけない」と

社会保険料の引き上げをにおわしている。

後藤大臣の15日の答弁も国民に負担を

覚悟してもらう狙いもあるのだろう。


 「増税でも社会保険料の増額でも国民

の負担が重くなることに変わりはありま

せん。すでに国民負担率が50%に迫る中、

これ以上、負担を増やして少子化対策と

は、“異次元の的外れ”と言えます。そも

そも少子化対策より、防衛費増額の財源

を先行させているのが、おかしい。大軍

拡か、子ども予算かの優先順位は国政選

挙で国民に判断してもらうべき話です」

(浦野広明氏)


 6月の経済財政運営の基本方針

「骨太の方針」の決定までに

「子ども予算の倍増」の道筋が示される。

どんな「負担増」が飛び出すのか。


【転載終了】

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 厚労大臣の社会保障費からの転用なし

は、財源がないから増税への布石だった

のでしょう。

経団連会長発言然り。


 「異次元の少子化対策」「軍事費増大」

の原資なんてないのですから。


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