ある日突然、妻の介護を・・・あなたが「小室哲哉」になる確率

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】

「小室哲哉の介護」のウソ


■ある日突然、妻の介護を…あなたが「小室哲哉」になる確率

 2018年7月14日


 妻KEIKO(45)の「介護疲れ」を吐露した

音楽プロデューサーの小室哲哉(59)に

対して、妻側の親族は「介護らしいことは

何もしていない」と批判した。

KEIKOは大分の実家に住み、小室と別居

しているという。


 これが事実なら、病に倒れた妻を放り出し、

田舎の家族に押し付けた格好になる。


 もっとも、このようなケースは決して珍しくは

ない。


 2016年に実施された「国民生活基礎調査」

によると、要介護者を別居の家族などが介護

しているケースは12・2%に上っている。

10人に1人以上は実家などに預けている

わけで、この数字は13年(9.6%)、

10年(9.8%)からジワリと増えている。


 全国介護者支援協議会理事長の上原喜光氏

は、「15年の介護保険改正で、特養ホームの

入所条件が要介護1以上から要介護3以上に

引き上げられました。それによって、行き場の

ない要介護者が増えたのです。夫が大黒柱と

なっている家庭では、いくら介護のためとは

いっても、簡単に仕事を辞められない。仕事を

辞めて介護に専念すれば、途端に家計は回ら

なくなって行き詰まります。その結果、親族に

預けるケースが増えたのです」と指摘する。


 総務省が5年に一度実施している

「就業構造基本調査」(12年)によると、

12年9月までの1年間で介護や看護により

離職したのは10・1万人超だった。


 このうち男性は1.99万人で2割にも満た

ないが、それが苦渋の選択をした人たちだと

すれば、放っておけないレベルである。


 小室も今年1月の会見で、

「僕なりの騒動のけじめとして引退を決意しました」

と明かした。


■実家に預けるか、仕事を辞めるか


 それで妻の介護に専念したのなら「介護離職」

になるのだろうが、妻の面倒を実家任せにして

いたのなら話が違ってくる。


 そもそも男性のサラリーマンが小室のように、

ある日突然、妻の介護をしなければならなくなる

確率はどれぐらいあるのだろうか。


 総務省の「社会生活基本調査」(16年)によると、

15歳以上で普段、家族を介護している人は

698万人に上る。

このうち男性は277万人だが、60歳未満

(40~59歳)のサラリーマン世代に限れば

107万人だ。

日本人の1%近くが、小室と同じような立場に

置かれていることになる。


 これが働く男性のどれくらいの割合になるかと

いうと、日本の就業者数は6698万人(18年5月)

で、うち男性は3228万人だから、男性サラリーマン

の3%ぐらいは日常的に介護をしているという推計

になる。


 この中には妻ではなく、母親や父親の介護を

している人も含まれるだろうが、家族の中で介護

が必要な人が出れば、その面倒を見るのは、

やはり配偶者というケースが最も多い。


 前出の「国民生活基礎調査」によると、全体の

4分の1(25.2%)がそれだ。

KEIKOのように40~64歳の妻が要介護者と

なった場合、76.6%は夫が介護者となっている。

小室がどこまで介護をしていたのかは分からない

が、同じような立場の夫の8割近くは妻の介護を

しているのだ。


 前出の107万人の8割、ざっと80万人が妻の

介護に奔走しているとすれば、働く男性の2.4%、

50人に1人は小室になる可能性がある。


 そもそも介護が必要となるのは女性の方が多い。

今年4月の「介護保険事業状況報告」(厚労省)に

よると、要介護認定数は643万人だが、女性は

442万人と、その7割近くを占めている。

小室のケースは決して他人事ではない。


【転載終了】

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 特養ホームの入所条件が要介護1以上から

要介護3以上に引き上げられましたが、同時に

介護度が1ランクづつ引き下げられています。


 安倍政権は、15年の介護保険改正で

社会保証を切り捨てていますが、海外には

湯水のようにお金をバラ撒いています。


 7月11日に安倍晋三首相が豪雨の被災地を

訪問した際に、「世界ばかりに目を向けるので

はなく、我々国内にも目を向けてください」と

被災者から指摘を受けています。


 これに対して安倍首相は苦笑いをしながら、

「国内も・・・やっています」などと発言していま

したが、宴会をしていたやつが何を言ってる。

・・・です。


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