チェルノブイリを押しのけ、福島は公式に歴史上最悪の原子力災害となった

counter punch


【転載開始】


■チェルノブイリを押しのけ、福島は公式に

 歴史上最悪の原子力災害となった (CounterPunch)


 Move Over Chernobyl, Fukushima is

Now Officially the Worst Nuclear Power

Disaster in History

 by John Laforge (CounterPunch 2018/4/27)


https://www.counterpunch.org/2018/04/27/

move-over-chernobyl-fukushima-is-now-

officially-the-worst-nuclear-power-disaster

-in-history/


 ー 翻訳 -


 チェルノブイリを押しのけ、福島は公式に

歴史上最悪の原子力災害である


 日本の福島第一原発で3基の原子炉の

メルトダウンにより環境に放出された放射能

は1986年4月26日にチェルノブイリ原発事故

を越えている。

歴史上2番目に深刻な原子力災害だと呼ぶ

のはもうやめたほうがよいだろう。


 2013年世界原子力産業報告書によれば、

福島事故での大気への放出量は、

チェルノブイリ事故の5.6から8.1倍と見積も

られている。

この報告書で福島の章を担当したコウメイ・

ホソカワ教授は、

「ほとんど毎日新しいことが起きている。数ヶ月

あるいは数年で、状況をコントロールできる

兆しはない」とロンドン・チャンネル4に語った。


 東京電力は900ぺタベクレルが福島第一から

放出されたと見積もっている。

アップデートされた2016年のTORCHレポートは、

チェルノブイリは110ぺタベクレルを放出したと

推定されている[1]

(1ベクレルは1秒間に1回の崩壊を表す。

ぺタベクレルは1000兆ベクレル)


 ウクライナのチェルノブイリ原発4号炉は、

数回爆発して吹き飛び、40日間燃えた。

放射性物質を含んだ雲を大気上空へ噴き上げ、

フォールアウトは北半球全体に及んだ。

米ミネソタ州の牛乳もセシウム137で汚染された[2]。


 原子力規制委員会(NRC)のジェームス・アセル

スタインは、1986年に議会で、同様かさらに深刻な

原子力災害が起きる可能性があると証言した。

「次の20年間にコア・メルトダウン事故が起きる

だろう。チェルノブイリ事故と同じかより大規模の

放射性物質の放出が起き得る」[3]。

福島第一の事故は25年後に起きた。


 日本では土壌、農作物、水の汚染が広範囲に

拡がり、旧ソ連がチェルノブイリ事故で行なった

ように危機にされされた全住民を避難させると

経済が破たんしかねない。

そのため、日本政府の除染土基準は、チェルノ

ブイリ事故後のウクライナの基準よりはるかに

緩い。


 福島事故のセシウム137放出量はチェルノブイリ

をしのぐ


 2014年7月、ソウル郊外の韓国原子力研究所

(KAER)は、福島第一の3基のメルトダウンにより、

チェルノブイリ事故の2倍から4倍に等しいセシウム

137を放出した可能性があると報告している[4]。


 福島第一が環境に放出したセシウム137の量を

推定するために、セシウム137の放出内訳

(4%が大気へ16%が海洋へ)に、3基のメルトダウン

した原子炉内のウラン燃料内のセシウム137の量

(760~820ぺタベクレル)を掛け合わせて、これらを

算出した。


 福島第一からの海洋へのセシウム137の放出量

は史上最悪であり、121.6~131.2ペタベクレル

(16% x 760~820ペタベクレル)となる。

一方、セシウム137の大気放出量は、30.4~32.8

ペタベクレルである。

(4% x 760~820ペタベクレル)


 福島第一から環境へのセシウム137放出量合計

は152~164ペタベクレルである。

チェルノブイリの場合は、70~110ペタベクレルで

あった。


 福島第一の燃料内のセシウム137が760~820ペタ

ベクレルというKAERによる推定量は、米エネルギー省

の1300ペタベクレルという見積もりよりもかなり少ない。

この韓国の研究所は、放射能放出量を低く見積もって

いる可能性がある。


 昨年ウォールストリート・ジャーナル紙が

「24.5億ドルのシェルター建設計画」と呼んだ計画が、

チェルノブイリで爆発炎上の30年後、2016年11月に

ようやく終了した。

原子炉残骸と、突貫工事で作られボロボロになった

石棺を、巨大な金属製のカバーが移動し覆うことに

なった。

この新しく巨大なカバーは高さ350フィートで、

100年は持つと技術者たちは言う。

しかし25万年も続く放射能被害にくらべるとはるかに

短い。


 最初に建造された石棺は100年間使えるはず

だったが、1996年までにひび割れは起き、崩壊の

危険性が指摘された。

設計者たちは石棺をカバーで覆うことに決め、

ようやく20年後に、いまだにくすぶる放射性ガレキ

の怪物・チェルノブイリ原発は新しいブリキの帽子

をかぶることになった。

しかし、厳しい天候や竜巻、地震、腐食、そして

放射線による脆化のために、2500回もの取り替え

が必要になるだろう。


【転載終了】

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 ここでも都合の悪いことを覆い隠すでしょうね、

日本政府は。


 要するに、マスコミが権力のアンコン下にある

から、日本国民は何も知らされないのです。


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