原油・野菜に加え長期金利も・・・猛暑トリプル高が家計を襲う
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■原油・野菜に加え長期金利も…猛暑トリプル高が家計を襲う
2018年8月4日
日銀の金融緩和策の一部修正を受け、
長期金利が急上昇している。
早速、大手銀行は今月から住宅ローンの
適用金利を引き上げた。
酷暑の今夏は、金利高に、原油高と野菜高を
加えた“トリプル高”が家計を直撃。
命に危険を及ぼす暑さが連日続いているが、
庶民の懐はヒンヤリお寒いものになりそうだ。
①住宅ローン金利
2日の国債市場は長期金利の指標となる
新発10年物国債の利回りが一時、前日より
0.025%高い0.145%をつけ、約1年半
ぶりの高水準となった。
連日の金利上昇に、大手銀行は水を得た魚
のように、1日から住宅ローン金利を引き上げた。
三菱UFJは26~30年の全期間固定型を
0.01%アップ。
みずほと三井住友、三井住友信託は10年固定
の金利は据え置いたが、15年以上の金利を
それぞれ0.05%上げた。
「日銀は、長期金利をこれまでの2倍の0.2%
程度まで容認する方針です。今後、住宅ローン
金利のさらなる上昇は避けられません。短期金利
は引き続きゼロなので、個人の預貯金にほとんど
利息が付かない現在の状況は変わりません」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
預金はそのまま、借金だけがドンドン太る。
これではますます将来が不安になる。
②原油光熱費
高止まりが続く原油も末端価格の転嫁が
ジワジワ進む。
帰省や行楽シーズンの8月には大きな痛手である。
資源エネルギー庁によると、レギュラーガソリン
1リットル当たりの店頭価格(7月30日時点)は、
152円10銭で10週連続で150円を超える高値
水準だ。
また、国際線の燃油サーチャージも1日の発券分
から上がっている。
全日空と日本航空は、日本と北米、欧州などを結ぶ
便で、片道当たり1万500円の料金を1万4000円に、
ハワイ便でも6000円を8500円にするなど値上げ
に踏み切った。
これでは遠出は控えたくなるが、家に居てもカネ
がかかる。
気象庁は、室内ではためらわずに冷房を使うよう
繰り返している。
だが、長時間の冷房オンは、電気代がバカにならない。
電力大手10社全てで8月の電気料金は値上げ。
標準家庭の月額料金は7月比13円から37円も
アップする。
これも原油高の影響だ。
家でジッとしていても、冷房代は黙ってくれないのだ。
なお、ガスも都市ガス4社すべてが6カ月連続の
値上げだ。
③野菜
猛暑の影響で、野菜の価格も跳ね上がっている。
農水省が発表した全国平均の価格動向調査
(7月23~25日)によると、キャベツが1キロ当たり
平年比16%、レタスが8%、キュウリはナント45%
も高騰。
キュウリたっぷりの冷やし中華の値段が心配になって
くる。
「3つとも、消費者の需要に引っ張られた値上がり
ではありません。それぞれのマーケットの事情による
ものです。消費者には何の恩恵もなく、苦しいだけ
です。あきらめて、図書館で涼みながら読書するの
が賢明かもしれません。冷水機も置いてあるので、
冷たい水も飲めます」(井上学氏)
家計が苦しい酷暑は、図書館だけがオアシスに
見えてきた……。
【転載終了】
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>電力大手10社全てで8月の電気料金は
値上げ。標準家庭の月額料金は7月比
13円から37円もアップする。
これも原油高の影響だ。
家でジッとしていても、冷房代は黙ってくれ
ないのだ。
なお、ガスも都市ガス4社すべてが6カ月
連続の値上げだ。
統括原価方式は産油国にも知られており、
日本向け原油は何割か高くなっています。
東電の事故を見て、この業界は優良企業
という思い込みが消えました。
原発という不良債権を多く抱えており、
何れ、廃炉や核廃棄物を税金で処理せざる
を得ないでしょう。
結局、親方日の丸の体質を一番持ってる
業界なんでしょうね。
日本人は、“世界第三位の知能の高さ”と
言われていますが、とてもそうは思えません。
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