国会議員は7割支持でも・・・安倍首相を襲う「地方票」の乱
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■国会議員は7割支持でも…安倍首相を襲う「地方票」の乱
2018年8月14日
安倍首相が週末、山口県にお国入りし、
事実上、総裁選への出馬を宣言した。
10日にひと足早く出馬会見を行った
石破元幹事長との一騎打ちの公算だが、
安倍首相支持の国会議員票が7割に
上ることから、一部メディアは早くも勝負
あったかのように報じている。
だが、想像以上に地方は“安倍ギライ”だ。
焦点の地方票次第で、結果はまだまだ
分からない。
静岡県西部のある市で先日、
石破氏が講演会を行った。
招いたのは同市の自民党重鎮市議ら。
「石破氏の政策をしっかり聞いて、
比較検討したい」ということだった。
同市を含む選挙区の自民党衆院議員は、
安倍首相の出身派閥である細田派に属し、
ガチガチの安倍氏支持だ。
市議らが石破氏を地元に招いたと知って
激怒し、「私が干されたら、どうしてくれ
るんだ!」と動揺していたという。
これに対して市議らは、
「石破氏の話を聞いて何が悪い。安倍体制
はそろそろ刷新した方がいいんじゃないか」
などと、どこ吹く風だったらしい。
要するに、たとえ国会議員の大多数が安倍氏
支持だからといって、その議員の地元の地方
票も同じように安倍氏支持になるとは限らない
のである。
■自民支持層と自民党員は違う
それなのにメディアが地方票でも安倍首相
の勝利を予想するのは、「次期自民党総裁」
を問う世論調査で、自民支持層の安倍氏支持
が圧倒的だからだ。
例えば、産経新聞・FNNの直近(7月21、22日)
の調査によれば、「次期、自民党総裁に
ふさわしい人物」は全体では小泉進次郎氏、
石破氏、安倍首相の順だったが、自民党支持層
に限ると、安倍首相(49.1%)が石破氏(16.9%)
の3倍だった。
しかし、自民党ベテラン職員は「自民党支持層と
自民党員は違う」と、こうしたメディアの見方に
懐疑的だ。
「党員には、地方の名士や中小企業の経営者
などがいて、党費も払っているので、一般の人
より政治に対する責任を強く感じている人が
少なくありません。また、政策に対する意識も高い。
特に地方の関心は『経済』ですから、アベノミクス
の恩恵が地方に届いていないことや社会保障削減
など現状に対する不満は大きく、現政権に対して
厳しい視線を注いでいます」
今回の総裁選から地方票は国会議員票と同数
(405票)になり、比重が高まった。
だから安倍首相が官邸や公邸に地方議員を招き、
支持をお願いしているわけだが、猛烈な“接待攻勢”
は不安の裏返しでもある。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。
「自民党を支える地方組織にとって、来年は
統一地方選と参院選でフル回転しなければ
ならない年です。現状でも安倍内閣に対して
不支持が支持を上回っている中で、来年も
このままだと考えれば、地方組織はそれぞれ
思うところがあるでしょう。安倍さんか石破さんか、
ギリギリまで迷うのではないか」
実際、安倍陣営の国会議員ですら、
「地元に帰ると首相の評判は良くない」と頭を抱え
ている。
これが現実だ。
【転載終了】
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これで安倍3選となったら、
海外からバカにされるでしょうね。
スキャンダルまみれの人間がなぜ、
いまだに総理なのか?と。
今も言われていますが。
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