徹底比較 安倍晋三と石破茂 第七弾。
徹底比較 安倍晋三と石破茂 第七弾。
【転載開始】
■思想信条<1>安倍の「保守」と石破の「保守」に大きな違い
2018年9月11日
鈴木
石破は「私は保守だけど、タカ派ではない」
と言います。これは、巷間メディアで伝えられ
る印象とは違う。一般には「石破さんはどちら
かというとタカ派でしょう。防衛大臣もやって
いたし、憲法改正で自衛隊を戦力と位置付け
ると言っているし」などと思うけれど、石破は
論理的に整合性をつけようとすると、ああいう
言い方になってしまう。象徴的なのは沖縄の
問題。石破の考える日米同盟は安倍とは
決定的に違う。石破は、米軍は沖縄から出て
行くべきだと考えています。しかし、片務的な
日米同盟を直すことによって、逆に自衛隊が
日本を守らないといけなくなる。石破は戦争
についても、準備はするけれども行使しない
ために、政治が何をすべきかが大事だと思って
います。かつて梶山静六も同じようなことを
言っていました。周辺事態法を作るべきだと
しきりに主張していて、タカ派じゃないかといわ
れましたが、法律を作って、それを行使しない
ために何をすべきかをセットでやるのが政治
なんだと。
野上
それが保守の考え方なんだということなの
でしょうね。
鈴木
石破は「保守とは何か」ということを話す時、
「塀」を例に出す。あるところに塀があって、
邪魔だから住民は壊したいと言う。しかし、
ちょっと待てと。塀ができた時には必ず何か
理由があったはず。だからその時代に遡って、
なぜ塀ができたのか調べて議論しようと。
そうしたら昔、大洪水があって、それを防ぐため
の塀だったことが分かる。「今の時代は整備
されて洪水はない。だから塀を壊していい」
「いや、まだ洪水の危険性はある。だから残して
おいた方がいいんじゃないか」。こうして結論を
得る。これが保守の手続きだと、石破は言う。
つまり、保守というのは、地域にある伝統や
文化やしきたりを、改革すべきものはしっかり
改革するけれど、議論してゆっくり改革していく。
場合によっては壊さない場合もある。これが
保守だと。それに比べて、安倍はお構いなし
にどんどん壊していくから、どちらかというと、
革命、破壊であり、保守ではない、と石破は
言います。
野上
安倍は、保守派の論客として知られた故・
西部邁の著作を好んで読んでいました。共著
の本でもこう書いています。
<私は西部邁さんがいっている「保守」の定義
というものに一番共鳴するところがあって、保守
というのは現在・未来と同時に、過去に対しても
責任をもつような生き方ではないか、という風に
考えています>
ただ、安倍に深い思想信条があったかというと、
そうともいえません。というのも安倍は、こうも
書いていますから。
<私が保守主義に傾いていったというのは、
スタートは「保守主義」そのものに魅かれたと
いうよりも、むしろ「進歩派」「革新」と呼ばれた
人達のうさん臭さに反発したということでしか
なかったわけです>
つまり、革新・リベラルを「敵」と見なした結果、
いえば理性より感情からの保守への傾斜となり
ますか。大学時代の教授も「安倍君は別に保守
思想とか保守主義に関する基礎的な勉強をして
はいない」と述懐していましたが、底が浅い保守
思想と映るのも道理となります。
【転載終了】
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保守と勘違いした安倍首相と理論派の
保守が石破氏ということなのでしょうかね?
日米関係での考え方はどうなのか?
安倍首相は米国ベッタリで、アベポチと
まで言われており、米国言いなりです。
石破氏の日米関係は同じ自民党なので
それほど差わないが、ある程度同等の立場
と考えているのでしょうかね?
いずれにしろ、自民党なら誰がやっても
大きな差はないと思うのですが。
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