加速する「円安値上げ」に庶民は悲鳴・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■加速する「円安値上げ」に庶民は悲鳴・・・

 待ち受ける“競り負けるニッポン”の過酷な現実

 公開日:2023/10/31

今年だけでも値上げ商品は3万1800品目

以上・・・(C)共同通信社


 「円安値上げ」が拡大だ。東京商工リサーチ

(TSR)が飲食料品メーカー主要200社を調査

したところ、今年1月以降の値上げ商品は

今年分が3万1848品、来年分も476品に達して

いる。


■実施メーカーの5割強が円安値上げ


 「最近、増えているのは円安由来の値上げで

す。10月は値上げを公表した13社のうち7社

(53.8%)、対象の203品は輸入コスト増など

円安が主要因でした」

(TSR情報本部・二木章吉氏)


 ロシアのウクライナ侵攻以来、高騰していた

小麦や原油の取引価格は今年に入って一段落。

昨年に比べて安値で推移し、政府による輸入

小麦の売り渡し価格も10月から引き下げた。

それでも輸入コスト増が収まらないのは、

円の力が弱いからである。


 「今年の値上げ品目で分類別最多は調味料。

9327品と約3割を占めます。ある中華調味料

メーカーは、原材料の香辛料を輸入する際の

船賃コストの増加を理由に挙げています。

これも終わりの見えない円安の影響です」

(二木章吉氏)


 輸入コスト高による値上げの割合が増えて

いるのも、政府・日銀の円安放置が原因だ。

日銀は31日、金融政策決定会合の結果を公表

するが、緩和策を再修正しても日米の金利差

は大きく縮まず、円安圧力は残る。より注目

が集まるのは、同日夜に財務省が発表する

9月28日~10月27日の為替介入実績である。


■加工品や調味料を中心に、円安値上げは続く


 10月の円相場は、3日に1ドル=150円台を

つけた直後に3円ほど急騰。

1年ぶりの安値をつけた26日も瞬間的に150円

台前半から149円台後半まで急進した。

いずれも介入を疑われている。


 一転「介入なし」が判明すれば市場の警戒感

が一気に薄れ、たまった円売りマグマが噴出。

政府の防衛ラインは「150円より円安」として、

相場の底が抜けかねない。

 

 「円の価値が下がり続けると日本企業の

『競り負け』が懸念されます。既にオリーブ

油は原産地の熱波と干ばつで、品薄による

調達価格の競争激化は確実。商品を確保でき

ない最悪の事態を避け、高値で掴めば価格転

嫁を迫られます。かまぼこ類の原料となるス

ケトウダラも同様で、漁獲枠減少に伴う海外

需要の拡大により価格競争が発生。値上げ

要因となっています。この先も原料を輸入に

頼る加工品や調味料を中心に、円安値上げは

続きそうです」(二木章吉氏)


 所得税減税の実施は来年6月。それまで庶民

の懐はもつのか。


【転載終了】

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 値上げと内容量を減らすW値上げみたい

な感じになってますよね。


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