安倍三選で早くも始まった・・・

 週刊現代


 【転載開始】


 ■安倍三選で早くも始まった…

  自民党の内部抗争と「次の総理」の名前


  9月20日午後、安倍首相が念願の

 自民党総裁三選を果たし、

 安倍政権の「最後の3年」が始まった。


  しかし、首相が「花道」を飾るため

 のハードルは非常に高い。

 今月末の沖縄県知事選に始まり、 

来年の統一地方選、参議院選挙、

 そして憲法改正に消費税増税……。

 永田町の住人たちは、すでに虎視眈々

 と動き始めている。


 ■「キングメーカー」の打算


  「別に俺は入閣しなくてもいいんだ。

 うちには甘利(明)も河野(太郎)も松本

 (純)もいる」  8月下旬、東京・六本木

のバーで、 麻生太郎は葉巻をふかしながら

側近に こう語っている。

 名の挙がったのは麻生派の代表的な 議員

である。

 次の人事で、河野の外務大臣残留、

 そして甘利の入閣は確定的だと囁か れる。


  9月に入っても、麻生は総裁選応援 に

全国を飛び回っていたものの、 内心は

派閥拡大工作に懸命だ。

 悲願である「大宏池会」構想を、

 ついに本格化させるつもりだという。

 ポイントは、岸田だ。 


 「党内第4派閥の岸田派(宏池会)が、

 岸田の出馬断念で分裂の危機にある。

 タイミングをみて岸田派を麻生派に引き

 入れ、トップ派閥に躍り出る」とみるのは、

 麻生派議員。

 

 麻生派がやがて推す総裁候補は 決まって

いる。 

麻生は河野洋平から派閥を引き継いだ。

 息子であるプリンス・河野太郎だ。


  「外交で成果も上げ、派閥からの候補 と

しては十分。自我が強くコントロール しにく

いところがあったが、最近は鳴りを 潜めており、

麻生さんも気に入っている」 (同)

 

 では、岸田派をどう引き入れるのか。

 そこには麻生の「キングメーカー」として の

打算がある。


  「安倍さんが任期途中で総裁をおりた とき

の保険ですよ。岸田総理で短期的 につなぎ、

次の総裁選で河野太郎を 出すつもりです」

(別の麻生派議員)


  麻生は、今のままでは「まな板の鯉」に

 過ぎない岸田に、悪魔の囁きをする 可能

がある。

 派閥を差し出せば、そのかわりに、

 一度限りの総理の座を与えるという わけだ。


  「岸田さんを引き入れれば、地元・福岡

 では敵対的な関係にある古賀誠氏の 影響力

もそぎ落とせる。一石二鳥です」 (同)


 ■「菅幹事長」説と二階 


 麻生とともに安倍三選に貢献した 二階俊博

は、相変わらず、独自の 動きをしている。


  「総裁選より、沖縄県知事選だ」


  こう呼号し、二階派所属の全国会議員の

 秘書たちは、9月3日から4班に分かれ、

 続々と沖縄県入りしている。

 河村建夫が本部を統括、平沢勝栄が東京 の

選対をまとめ、全議員も現地に入る。


  「なんとしても県知事選は勝利しないと

 いけない。ここで負けたら、二階先生は

 次の幹事長の資格を失う可能性もある」


  こう語るのは二階派議員だ。

 「菅幹事長」説が広汎に飛び交った今、 

二階は絶対に引き下がれない。派閥の 結束

で選挙に勝ち、安倍がどのような 状況に

陥ったとしても、党内での優位性 を保ち

続けたいと考えている。


  二階が「ポスト安倍」の名を口にしない 

のはそのためだ。

 安倍が高転びしないか、一歩引いて見つ め

続けるだけだ。


 ■進次郎の目はあるか


  安倍の次の総裁任期は'21年の9月で 切れる。

 参議院選で大敗するなり、憲法改正に 失敗

するなり、求心力が極限まで落ちる 事態に

なれば、実は石破茂の目はある。


  「3度にわたって総裁選に挑戦し、政策 を

持っているから、突然安倍さんがこけ てしま

えば、石破が筆頭候補になって くるだろう」

(前出・安倍側近)


  圧勝報道が出るなか、安倍が各派閥 議員に

誓約書まで書かせて引き締めに 必死だったのは、

石破の力をそぎ落と したいからに他ならない。

安倍だけで なく、麻生も石破のことが嫌いなの

は 周知だ。

 また、安倍には健康不安説も消えない。

 万一のときに向けて、急浮上している のが、

菅義偉への禅譲説である。


  「もっとも安倍総理の路線を忠実に 継承して

くれるのは菅さんでしょう。 河野太郎が育つのは、

少し時間が かかる。 梶山静六、福田康夫にみら

れるように、 かねてから、官房長官を経験すると、

 欲のなかった人でも総理を目指すよう になるもの。

福田氏にできたことが菅 さんにできないはずが

ない」(官邸幹部)


 ■「サプライズ総理」の名前は… 


 菅と親しい議員も言う。


  「任期途中で安倍さんがやめるのなら、

 党内をまとめきれるのは菅さんだけ。 

他の禅譲総理では絶対にまとまらず、

 混乱が起きる。緊急避難的には十分 ある

でしょうね」


  菅は総理への野望を絶対に口にしない。

 政権と党内で求心力を持っているのは、

 その野心を見せないからだ。  


 菅が7月に「将来の総理」として名を

 挙げたのは、先の河野太郎と、それに 

小泉進次郎だ。

党内的には「挙げて おけば無難な名前」

と目されるが、 政権が窮地に陥ったとき、

事態の打開 のために「サプライズ総理」

が担ぎ上げ られる可能性はある。


  「安倍総理が、驚きの後継指名を行え

 る相手は2人に絞られます。小渕優子か

 小泉進次郎ですよ」


  自民党幹部の一人はこう語る。

 小渕は竹下派が担ぐ総裁候補だし、

 進次郎はナンバーワンの人気を誇る

 国会議員だ。

 初の女性総理、史上最年少の総理、 

いずれも話題に事欠かないし、それを

 安倍が陰で支えるシナリオだ。


  安倍が三選を果たした瞬間から、

 本物の党内政局が始まっている。 

 (文中敬称略)


 【転載終了】

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  安倍以下、「帯に短し、たすきに長し」・・・


  ですかね。 


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