離婚の裏に見え隠れする古くて新しい「家庭のオンリーワン問題」

人生100年時代の歩き方


【転載開始】


■羽生結弦は“相手の幸せのため”と・・・

 離婚の裏に見え隠れする古くて新しい

 「家庭のオンリーワン問題」

 公開日:2023/12/03

お相手の幸せを願ってのことだが・・・

(C)日刊ゲンダイ


 プロフィギュアスケーターの羽生結弦(28)

がわずか105日で離婚したことが波紋を広げて

いる。

別れたのは山口出身の8歳年上の女性で、

取材攻勢やストーカー行為から自分たちを守る

ことができないことが離婚理由だという。

世界的な人気スケーターだけに、

何ともカッコいい離婚理由だが、そんなことが

あるのだろうか。


 ◇  ◇  ◇


 「羽生さんはトップスケーターで、ファンが

多いのは周知の事実です。結婚していた女性が

そのことを知らないはずはないでしょうし、

羽生さんも結婚によって女性への報道が過熱す

るのは推測できたと思います。その点を踏まえ

ると、羽生さんが妻となった女性を守ることを

諦めて、離婚という決断を下したのはちょっと

解せません」


 こう言うのは、男女問題研究家の山崎世美子氏

だ。


 振り返れば2年前、当時の秋篠宮家の

眞子さま(32)を妻に迎えた小室圭さん(32)

をめぐっては、小室さんの母の金銭トラブルが

報じられたこともあり、大々的な結婚反対論が

沸き起こった。

2人は猛烈な逆風にひるむことなく渡米して

結婚生活をスタートすると、その後、小室さん

は世界的なパパラッチ攻勢にも負けることなく、

米国の司法試験に合格。弁護士資格を手に入れ、

暮らしぶりも右肩上がりで順調に愛を育んでい

る。


 人気スケーターが取った行動は、妻のために

安定した生活を手に入れた小室さんとは対照的

だ。

山崎氏がその行動を解せないというのも当然だ

ろう。


■祖母にも妻を知らせず


 羽生の母方の祖母を直撃した「現代ビジネス」

によると、祖母は孫の結婚をまったく知らされな

かったという。


 「結婚にしても、何も聞かされなかった。有名

になると、話せないこともあるんでしょう。でも、

私たちには理解できません。(相手について)な

んで言わなかったのかなって。あとで(本人に)

聞きましたが、その辺はやはりはっきり言わない

んです」


 この祖母は、羽生の母にあたる娘と電話でやり

とりすることもあり、結婚相手を報告しないで

済むような遠い親戚ではない。

羽生が、妻となった女性を守ろうとする意識が

強過ぎたあまり、家族の一員である祖母さえも

“情報統制”の対象にしたのだろうか。


 こうしたことが少しずつ報じられるにつれ、

スピード離婚の波紋を広げる要因の一つとなって

いる。

羽生は、離婚を告白したXへの投稿で女性を

「妻」とは語らず、「お相手」と表現した。

それについても首をかしげる人が少なくない。


 離婚に関する統計の概況によると、2020年の

離婚件数は約19万3000件。

いまや離婚は珍しくなく、結婚後5年未満の離婚

は全体の3割を占める。お互いに嫌な部分があれ

ば、たもとを分かち、新たな人生を歩むという

選択肢は十分ありうる。


 離婚原因は、男女とも「性格が合わない」が

トップ(司法統計年報21年版)。

以下は、

「精神的に虐待する」

「生活費を渡さない」

「異性関係」などが続く。

しかし、羽生は「これからの未来を考えたとき、

お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せ

でいてほしいという思いから、離婚する」とい

う。

残念ながら司法統計年報のトップ10には、

“幸せを願う離婚”は見当たらない。


 「羽生さんのケースではなく、あくまでも

一般論ですが」とした上で山崎氏が言う。


 「もし私のところに来られた相談者がいろいろ

な事情で離婚を検討していたとしても、相手への

好意を少しでも残しているなら、離婚はお勧めし

ません。復縁のアドバイスをします。離婚は、あ

くまでも相手をとことん嫌いになった末の結論。

ですから、キレイな離婚はありません」


■台所、風呂、トイレなどがトラブルの元

家事の分担ややり方でモメることも


 一般の人が取材攻勢に疲弊して離婚することは

なくても、家族や親友の反対を押し切って結婚し

たもののやっぱりダメだったということはあるだ

ろう。

そんなケースを含めて、離婚の現実について山崎氏

に聞いた。


 「昔のような見合い結婚ではなく、今は恋愛結婚

が主流で、マッチングアプリも急速に普及していま

す。マッチングアプリだと、相手に望む条件や生活

スタイルなどを細かく設定しますから、本来、2人

の相性は悪くないはずですが、それでも時には離婚

になります。好相性なはずの2人に溝が生じるのは、

性格の不一致というより、“生活”の不一致です。好

相性で恋愛を重ねても、一緒に暮らしてみないと

見えない、分からない部分は少なからずあります。

キッチンをはじめ家庭の中に1つしかないものは、

その使い方などで溝が生じやすいのです」


 なるほど、共働きや育児などで家事の分担が

テーマになると、頭を悩ませるのは概して食事の

準備だろう。

一般家庭でキッチンは1つがほとんどだろうから、

相手の使い方が気に入らないとケンカの種になり

かねない。

1回のケンカでお互い歩み寄って折り合いがつけ

ば問題ないが、そうでないと、どちらかがガマン

してイライラを募らせるか、虫の居所が悪くなる

たびに衝突するか。


 「同じ理由で冷蔵庫や電子レンジ、トイレ、

洗面所、お風呂などもトラブルのもとになります。

使い方が汚かったり、雑だったりすると、キレイ

好きな方がイライラしますが、突き詰めると衛生

意識の差。家庭にあるオンリーワンの家具や場所

は、そんな意識の違いを浮き彫りにすることで、

夫婦の溝を少しずつ深めるのです」


 日本人は世界的に衛生意識が高いといわれる。

そこにコロナ禍の経験が重なり、手洗いや消毒は

それまで以上によく行われるようになっている

だけに、衛生意識の差は“火種”になりやすい。

すべての家庭にあるオンリーワンが突きつける

夫婦間の衛生意識の差は、実は古くて新しい問題

だという。


■ケンカで結婚を反対された言葉を思い出し・・・

(C)日刊ゲンダイ


 浮気や不倫は離婚原因の大きな要素だが、

その背景にも家庭のオンリーワン問題が絡んで

いることが少なくないそうだ。どういうことか。


 「飲み会などの帰りのワンナイトラブをキッ

カケに浮気や不倫が始まることはありますが、

妻や夫の嫌な部分をグチったりしたことが共感

されて始まる浮気の方が結びつきが強くなりま

す。それぞれの家庭のオンリーワン問題が共通

していますから。直接の離婚原因が浮気や不倫

だとしても、よくよくその背景を探ると、オン

リーワン問題があることは珍しくありません」


 家族や親友などの反対を押し切って結婚した

もののやっぱりダメというケースは、異性関係

やカネ遣いの荒さ、暴力などが関係。

そこを見抜いた家族や親友が忠告するというが。


 「そんなアドバイスを振り切って結婚しても、

ケンカしたときなどに家族や親友の言葉を思い

出すことがあります。『最初はそんなはずじゃ

ない』と自分で自分をゴマカすかもしれません

が、そんなことが続くと、『あのとき信じてお

けば・・・』と考えを改め、周りに反対された

パートナーをチェックするようになります。

その結果、浮気癖やカネ遣いの荒さなど以外に

も嫌な部分が目に留まるようになる。やっぱり

オンリーワン問題が関係するのです」


 家庭に横たわるオンリーワン問題は

ボディーブローのようにじわじわと効いてくる。

放置すると夫婦の溝は決定的となって、

夫婦関係は修復不可能だという。


 「ワンナイトの関係なら百歩譲って相手を

許せる人もいますが、オンリーワン問題で相手

を嫌いになると、顔を見るのも同じ部屋に一緒

にいるのも嫌になります。キレイな離婚はほぼ

ありえません。別れてからも金銭トラブルが

続いたり、浮上したりすることさえあります」


 金銭トラブルは、養育費の未払いや突然の

ストップなどのほか、別れる前の借金などが

絡むケースもあるそうだ。

山崎氏は「もし離婚するなら、キレイに別れる

ことを望むより、確実に縁を切る方がいい」と

いうが、その通りかもしれない。


【転載終了】

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 改めて、小室さんと真子さんの覚悟の

確かさを凄いと思いますね。


 長年、夫婦をしていれば離婚危機なん

ていう事もあります。

でも″連れ合い″になっているので乗り越

えられるのでしょうね。


 因みに、我家は39年の夫婦ですが、

今では″突っ込みボケ″のコンビです。


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