貯蓄の平均、負債の平均、世代によってどれだけ差がある?
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【転載開始】
■貯蓄の平均、負債の平均、世代によって
どれだけ差がある? LIMO 10/9(火)
なかなか貯金ができない、ローンが 大変だ...
など、お金の心配はつきないものです。
ここでは、各世代における一世帯あたり貯蓄
現在高と負債現在高の平均値、その過去10年
における変化について見ていきます。
貯蓄現在高と負債現在高の平均値を世代ごと
に見てみる
総務省は2018年5月18日、
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成29年
(2017年)平均結果-(二人以上の世帯)」を
発表しました。
それによると、一世帯あたり貯蓄現在高の
平均値は1812万円、世代別の平均値は以下の
ようになっています。
世代別の一世帯あたり貯蓄現在高平均値
・40歳未満:602万円
・40歳代:1074万円
・50歳代:1699万円
・60歳代:2382万円
・70歳以上:2385万円
このように、世代が上がるごとに金額も
上がっています。
一方、一世帯あたり負債現在高の平均値は
517万円、各世代の平均値は以下のようになって
います。
世代別の一世帯あたり負債現在高平均値
・40歳未満:1123万円
・40歳代:1055万円
・50歳代:617万円
・60歳代:205万円
・70歳以上:121万円
ここからは若い世代ほど多くの負債を抱えて
いることがわかります。
これは住宅や土地のローンが関係していると考え
られますが、実際には単に負債超過分を見るだけ
ではなく住宅や土地の資産価値なども考慮する
必要が あります。
また、平均値は必ずしも世の中の実情を正しく
表しているとは限らないことには注意が必要です。
突出して大きかったり小さかったりするデータが
あると、平均値もその影響を受けるからです。
極端な例として、100人中1人の貯蓄額が1億円で
残り99人の貯蓄額がゼロだとします。
この100人の貯蓄額の平均値は100万円になりますが、
1億円の貯蓄を持っている人からしても貯蓄のない
99人からしても、 平均値が自分の実情から大きく
ずれてしまっています。
そのため、データを見るときは中央値や最頻値も大切
な要素になります。
次に、各世代ごとの過去10年間の貯蓄と負債の推移
を見ていきます。
■20~30代は負債が貯蓄を上回る
過去10年、40歳未満の一世帯あたり貯蓄現在額の
平均値は500万円台の後半から600万円を少し超える
程度の間で増減を繰り返しています。
一方、負債の平均値は増加傾向が継続し、2017年には
1123万円になりました。
2008年は758万円でしたので、その差は実に365万円
です。
平均値で見ると貯蓄の2倍程度の負債があることに
なりますが、先に述べた通り、負債の多くは住宅や
土地のローンだと考えられます。
若年層の負債が増加した背景には、低金利の影響で
住宅ローンを利用しやすくなったことや不動産価格
が上昇したことなどがありそうです。
■40歳代の懐事情は厳しい?
子育てのために教育費がかさんだり、 そろそろ老後
の蓄えが気になってくるのが 40歳代です。
上述の総務省の調査結果では、 一世帯あたり貯蓄現在高
の平均値が 1074万円、負債現在高の平均値が1055万円
となっており、貯蓄と負債がほぼ同じ程度となっています。
これを10年前と比べると、貯蓄は100万円ほど減った一方
で、負債は100万円程度増えています。
収入や貯蓄が増えないにも関わらず負債は年々増えていく
という、かなり厳しい 懐事情が見て取れます。
■老後が気になる50歳代の貯蓄は?
50歳代は子育てが終わるか終盤になり、より老後の
生活資金への意識が強くなってくる時期です。
その50歳代の一世帯あたり貯蓄現在高の平均値は1699万円
で、負債現在高の平均値は617万円でした。
10年前と比べると貯蓄はほぼ横ばいですが、負債は
100万円弱増加しています。
10年前とほとんど貯蓄現在高の平均値が変わらないのは、
老後資金を貯めようとしてもなかなか難しいという状況
を反映しているのかもしれません。
■定年を迎えたシニア世代の懸念は?
仕事を定年になったシニア世代では、 60歳代で一世帯
あたり貯蓄現在高の平均値は2382万円、70歳以上で
2385万円となっています。
10年前と比べると、60歳代の貯蓄は100万円ほど増え、
負債は微減。
70歳以上は貯蓄が微減、負債は横ばいとなっています。
他の世代よりも貯蓄は多く、負債は少ない シニア世代
ですが、今や人生100年時代と言われ、医療や介護問題、
年金支払開始 時期の延長などといった問題が待ち構えて
います。
そう考えると、先々が不安という場合も少なくないかも
しれません。
<まとめ>
世代ごとの一世帯あたり貯蓄現在高と負債現在高の
平均値、それが10年間で どう推移したかを見てきました。
ざっくり言うと、10年前と比べると貯蓄現在高にはあまり
上昇が見られず、負債現在高は増加している傾向にある
ことがわかります。
なお、今回参照した総務省の調査の対象は、 全国
168市町村から無作為抽出された二人以上の世帯8,076世帯
です。
つまり、一人暮らしの世帯は含まれていません。
また、この調査における「貯蓄」には、 預貯金
(普通預金・定期預金など)、有価証券
(株式、債券、投資信託など)、積立型の生命保険や
個人年金などが含まれます
(公的年金や企業年金は含まれない)。
また、社内預金、勤め先の共済組合などへの預貯金も
含まれます(たんす預金は含まれない)。
【転載終了】
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一人暮らしを含めたデータとなると、
可なり下がる可能性がありそうですね。
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