安倍派を待つ地獄道・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍派を待つ地獄道・・・裏金疑惑と無関係
の若手離脱、「5人衆」含む幹部壊滅で
存亡の危機
公開日:2023/12/15
そろって辞表を提出
(左から安倍派幹部の松野博一、西村康稔、
萩生田光一3氏)/(C)共同通信社
臨時国会が閉幕し、自民党最大派閥
「清和政策研究会(安倍派)」がパーティー券
収入を裏金化していた疑惑の捜査が本格化する。
安倍派の国会議員は数十人が事情聴取の対象に
なっているとされ、近く強制捜査も行われる
見通しだ。
■数年間は要職に就けない
一連の疑惑が刑事事件に発展することは確実
で、14日、内閣や党内で要職に就いていた
安倍派幹部が相次いで辞表を提出。
今後しばらく安倍派議員は要職にありつけそう
にない。
「事件と関係のない若手はどんどん辞めて
いくのではないか。ポストもカネももらえな
い派閥にいてもメリットがありません。むし
ろ、安倍派というだけで犯罪者のように見ら
れ、マイナスでしかない。選挙のことを考え
たら、無派閥の方がマシでしょう。自分だけ
は生き残ろうと、派閥を悪者にして被害者ぶ
る議員も増えるかもしれません」
(安倍派秘書)
いわゆる「5人衆」を筆頭に幹部もいばらの
道だ。
パー券問題を政治資金規正法違反で刑事告発
した大学教授は、当初は派閥会長や会計責任
者を「被告発人」にしていたが、今月8日に
安倍派の歴代事務総長らを告発対象に加えた
「告発補充書」を東京地検に送付。
安倍派幹部はたとえ今回の捜査で不起訴処分
になっても、検察審査会に審査を申し立てら
れるのは確実だ。
■不起訴でも検察審査会
検察が大物議員の忖度や手抜き捜査をすれば
世論が絶対許さない(C)日刊ゲンダイ
「この事件は国民の関心が高く、検察が大物
議員に忖度や手抜き捜査をすれば、世論が許さ
ない。安倍派幹部が起訴を免れたところで、必
ず検察審査会にかけられます。世論の後押しも
あって、検察審査会を経て略式起訴される可能
性は非常に高い。略式命令の罰金刑でも公民権
は停止されます」(政治評論家・本澤二郎氏)
地元支援者にカニやメロンを贈って2020年
に公選法違反で刑事告発された菅原一秀元経産
相も、いったん不起訴になったが、21年の検察
審査会で「起訴相当」の議決が出て「罰金40万
円・公民権停止3年」の略式命令を受けた。
来夏まで選挙に出ることはできない。
野党の小沢一郎衆院議員は、民主党代表時に
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐって
09年に市民団体が刑事告発。
不起訴処分の後に、検察審査会を経て強制起訴
された。
12年に無罪が確定するまで3年かかり、
その間に政治力を大きくそがれた。
政治家にとって、事件の長期化は致命的だ。
捜査開始から検察審査会の議決まで1~2年は
身動きが取れない。
その結果、公民権停止になれば、さらに数年間
を費やすことになる。
安倍派の幹部も、数年にわたって事件に縛られ
続け、表舞台に返り咲くことはできない可能性
がある。
「桜を見る会」前夜祭の問題で告発され、検
察審査会にかけられた安倍元首相は「不起訴」
で捜査が終結したが、安倍派の“守護神”だった
黒川弘務・元東京高検検事長はもういないのだ。
「福田赳夫元首相が創設した清和会は存亡の
機を迎えている。もともと清和会には福田系と、
タカ派の安倍(晋太郎)系の2系譜があります
が、今回の事件で裏金幹部が一掃されたら、当
選4回の福田達夫元総務会長がトップに就いて、
若返りと原点回帰をはかるしか派閥存続の道は
ないでしょう」(本澤二郎氏)
最大派閥の崩落は日本政治にどう作用して
いくのか。
事件の影響は長引きそうだ。
【転載終了】
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「陸山会」事件は、自民党が政権を
取り戻す為に邪魔だった小沢一郎氏の
政治活動を止める為だけの裁判でした
ね。
構図は同じなのかもしれないですが、
背後関係が分からないですね。
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