トヨタ、アルファードも受注停止、主力車種で受注制限が続出・・・
Business Journal
【転載開始】
■トヨタ、アルファードも受注停止、主力車種で
受注制限が続出・・・一人勝ちの弊害
2023.12.19
トヨタ「アルファード」
(「Wikipedia」より/Benespit)
11日付日本経済新聞記事によれば、
トヨタ自動車の国内販売店で現在、
主要20車種のうち半数が受注制限により注文
できない状況となり、
「ランドクルーザー300」
「アルファード」
「アクア」
などの人気車種が一部店舗で受注停止になって
いるという。
なぜこのような事態が起きているのか、
専門家の見解を交え追ってみたい。
トヨタの販売は好調だ。
2023年4~9月の世界販売台数は前年同期比
9.1%増の517万台で、半期の実績としては
過去最高。
国内も1~10月の新車販売台数が前年同期比
27.8%増の134万台で、登録車に限れば国内
市場シェアの5割以上を占める。
人気車種には注文が集中している。
6月に発売された新型「アルファード」は
500~800万円台と高価格ながら、
発売1週間後の時点で注文から納車までの
リードタイムが2年ほどになる事例もみら
れた。
トヨタは新型コロナウイルス感染症が拡大
した2020年度、国内販売(軽自動車含む)
は前期比4.3%減の220万台に落ち込んだが、
22年度に3年ぶりの前年度超えとなってから
は好調が続いている。
コロナ禍による世界的な半導体不足の深刻化
でトヨタでも生産遅延が発生。
今年に入り緩和されたが、日経新聞記事に
よれば、生産遅延の間にも予約を受け付けて
いたため、納車が未完了の「受注残」が積み
あがったことも現在の受注制限の背景には
あるという。
■販売チャネルの統合化も影響
トヨタの販売現場はどのような状況なのか。
中古車販売店経営者で自動車ライターの
桑野将二郎氏はいう。
「複数のトヨタの販売店に確認したところ、
たしかに車種によっては受注制限をかけて
いるそうです。アルファードやアクア、
ランドクルーザーなど、比肩する車種がな
いようなモデルは当面の間、生産が追いつ
かないのではないかとの見通しです。こう
いった現象はトヨタだけなのかというと、
他ブランドでも同様に受注制限をかけてい
る車種はあるようですが、トヨタほど多車
種には渡っていません」
完成車メーカーのなかで受注制限が起き
ているのはトヨタのみなのか。
「トヨタだけと言い切るのは語弊がある
かもしれませんが、トヨタ車の受注制限が
目立つのはたしかですね。その原因はいく
つかあります。ひとつは、単純にコロナ禍
から続く『受注残の車両がまだ多い』とい
うこと。注文を受けている数に生産が追い
ついていないわけですが、在庫を多く抱え
ずにユーザーからの注文に応えていくトヨ
タ生産方式の影響もありますし、従来の複
数販売チャネルを統合化したことによる
全車種併売によって、売れる車種に偏りが
出ているということも要因のひとつに挙げ
られると思います。もちろん、半導体不足
による生産の遅れというのが完全に解消さ
れていないという面も影響はあるかと思わ
れます」(桑野氏)
トヨタは従来、国内では「トヨタ店」
「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ
店」の4つの販売店を展開し、各販売店ご
とに取り扱う専用車を設定していたが、
2020年に一部車種を除き全車種併売化を
スタートさせた。
■ユーザーにとって代わりがない車種
「もうひとつは、受注制限をかけている
車種を見ればわかるのですが、『他ブラン
ドに競合できるモデルがない』ということ
です。アルファードしかり、アクアしかり、
トヨタのブランド力と相まって、ユーザー
にとっては代わりがない車種が多くありま
す。応接間のような豪華さと高い静粛性に
ハイブリッドシステムを合わせるなど、高
級ミニバンの市場で一人勝ちをおさめてい
るアルファードは典型的な例です。また、
ランドクルーザー300も、現段階で次世代
モデルが出るまでに買えるクロカンSUVの
他車種と比べると、燃費性能や信頼性で優
れているうえ、ランクルのブランド力は世
界的にも高いものがあります。ランドロー
バーやメルセデス・ベンツなどハイブラン
ドのSUVも存在しますが、バリュー感の高
さと故障が少ないという信頼性などを加味
すると、ランドクルーザー一択になるのは
理解ができます。こういった現象は、トヨ
タ以外のブランドでも起こっていて、例え
ば日産自動車のフェアレディZは発売当初
から受注制限をかけて話題になりましたし、
スズキのジムニーも他に選びたくても選ぶ
モデルがありませんから、ずっと納車待ち
が半年~1年以上という状況です。さらに、
長く続きそうな『円安の影響』もなにかし
らの影響があるのではないかとも見られま
す。なかでも、販売台数の割り振りが海外
向けに増えているということと関係がある
のではないでしょうか。例えばランドクル
ーザーの場合、生産台数総数の半分以上が
中東諸国へ輸出されており、日本への割り
当ては実は10%程度と少なく、これが結果
的には納期の遅延、そして受注制限につな
がっているのは明らかです。ほかにも海外
輸出が生産総数の大半を占めている車種は、
トヨタに限らず受注制限をかけていると思
われますが、トヨタのブランド力が日本の
他ブランドに比べると圧倒的に強いため、
どうしてもトヨタだけが受注制限をかけて
いるように見えてしまっているのが実情な
のではないでしょうか」
(文=Business Journal編集部、協力=
桑野将二郎/自動車ライター)
【転載終了】
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最近、欧州の小型車がっ目立つよう
になってきていますが、そのせいです
かね?
ランクル300については、ダウンサ
イジングが大きく影響しているのでは
ないですかね。
維持費が大幅に縮小されていますから。
個人的には、来年販売されるだろう
と予想されているミニランクルも同様
な状況になるのではないかということ
です。
私には最後の車になるので、少々心配
ですね。
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