安田純平さん解放劇の裏で・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安田純平さん解放劇の裏で・・・
「身代金3億円」漏洩のお粗末
公開日:2018/10/25
シリアで拘束されていたフリージャーナリスト
・安田純平氏(44)の解放が24日、確認された。
2015年6月から、取材で訪れた内戦下のシリア
で行方不明となり、武装勢力に拘束されていた。
23日深夜、解放情報を発表した菅官房長官は
「官邸を司令塔とする国際テロ情報収集 ユニット
を中心にカタールやトルコに働き掛けた結果だ」と
自慢げだったが、実は安田氏が解放されたのは会見
の4日も前。
情報入手が遅すぎる上、菅の“寝耳に水”のような
表情は、到底「司令塔」には見えなかった。
「国際テロ情報収集ユニット」は、外務省や
警察庁などの職員が、中東やアフリカなどの現地に
赴任し、情報収集を行う組織だ。
15年12月に20人規模でスタートしたが、
現在の人員は80人。
今年度は4.3億円の予算がついたが、外務省は
来年度に6.9億円への増額を要求している。
立派な組織とはいえ、菅が胸を張るように、
安田氏解放に向け活躍したかは疑問だ。
「武装組織と直接交渉できる日本の職員は
いないため、結局、交渉はトルコや カタール
頼みです。先週、安田さんが拘束されていた
シリアのイドリブ県に『非武装 地帯』が設置
されたことで、国外に移動を余儀なくされた
武装勢力にれば、安田さんが“足手まとい”に
なっていたともっぱらです」 (外務省関係者)
さらに、問題なのが身代金だ。
在英のシリア人権監視団のアブドルラフマン代表
はカタール政府が武装集団に多額の身代金を払った
ことを明らかにした。
その額は、300万ドル(約3億3000万円)
との情報がある。
日本政府は身代金の支払いを否定しているが、
国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう 言う。
「真偽は分かりませんが、仮にカタール 政府
が自らの判断で身代金を払ったとして、邦人を
助けてもらった安倍政権はどう対応するのか。
官房機密費から支払う可能性がないわけではない。
そうすると、テロには 屈しないとしてきた方針が
崩れてしまいます。そもそも、身代金の情報が
報じられたこと 自体がお粗末です。情報が漏れ
ないよう、現地のスタッフが関係国としっかり
根回ししていたのか疑問です。身代金報道は
安倍政権に大きなダメージになるでしょう」
今後、解放の見返りにカタールにどれだけ
吹っかけられるか分からない。
解放劇のウラに安倍政権の外交無策が見え
隠れする。
【転載終了】
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300万ドル(3億3000万円)は、
日本が負担でしょうね。
ご家族にとっては、無事で帰還 出来て
良かったですね。
ネットでは、再び自己責任論が活発に
威論議されだしたようです。
しかし、フリーランスの命を懸けた危険
地帯の取材がないと何もわからないのが現実
です。
しかも、報道以外の深いところは海外メディア
でもわからない部分があり、大手メディア以外
から漏れてくる情報に価値があるものも。
日本は、海外から記事を買って報道していると
言われていますね。
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