大阪万博「1か所2億円」の豪華トイレ計画が物議。

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【転載開始】


■大阪万博「1か所2億円」の豪華トイレ計画

 が物議。

 会場の夢洲は下水道がまだ未敷設で

 「デザイナーズ汲み取り便所」爆誕の可能性

 も取沙汰

 2024年2月16日

 大阪万博の会場に設置されるトイレが全て

デザイナーズトイレで、1か所の建設費用が

高価なケースで2億円近くかかるらしい・・・

といった話が、大いに物議を醸しているようだ。


 話題になっているダイヤモンド・オンライン

の記事によれば、万博の会場内にはトイレ

(全8棟)、休憩所(全4棟)など20施設が建設

されるというのだが、すべてが全員違う

デザイナーによるもので、一般のトイレとは

全く違う豪華な「デザイナーズトイレ」となる

よう。


 それらの施設の入札情報によれば、最も高い

もので1億9,228万円となっているなど、

1か所の建設費用が軒並み1~2億円ほど掛かる

ようで、一般的な公衆トイレと比べてもかなり

豪華のものになりそうだというのだ。


■インフラ整備も含めると9兆7,000億円もの

 費用が?


 かねてからパビリオン建設の大幅な遅れが指摘

されていたうえに、正月早々には能登半島地震が

発生し、被災地復興と万博との両立は現実的に

可能なのかとの声もあがるなど、様々な問題を

孕みつつも、来年に控えた開催日へのカウント

ダウンは刻々と進んでいる大阪万博。


 なかでも、疑念の声が多くあがっているのが

膨張し続ける万博の開催にかかる費用で、

会場整備費に関しては、当初想定の2倍近い最大

2,350億円になる見込みと報じられているのだが、

1月末に行われた「万博予算執行監視委員会」

では、今後のさらなる物価上昇も考えられること

から「これで足りるのか」といった声まで出て

いる状況だということ。


 また、上記の会場整備費といった直接関係する

費用だけでなく、万博開催に付随して進められて

いる道路や鉄道の延伸、また下水道敷設といった

インフラ整備もひっくるめると、

なんと9兆7,000億円もかかるといった話もある

のだが、

政府は「万博だけを目的にした支出とは言えない」

との主張で、それらを「万博の国費負担」として

含めることを頑なに拒んでいるようだ。


 このように、まさに先の東京五輪の二の舞と

いった状況に陥っている大阪万博だけに、

「明らかに無駄遣いでは?」といった計画に対し

ては、市民から厳しい視線が注がれるのは当然の

展開といったところ。


 ちょっと前までは、建設費が350億円ほど掛か

るとされる木造建築の大屋根、通称“万博リング”

が、その標的にされていたのだが、今回取沙汰

されている“1か所2億円”のトイレも、いわゆる

“万博の無駄遣い”を象徴する新たな問題として、

捉えられることとなっている状況のよう。


 しかも万博の会場である夢洲には、

今のところ電気はもとより上下水道も通っていな

いということで、流石にそのあたりは開幕まで

には間に合わせてくると思うのだが、下手をすれ

ばトイレ自体は豪華なデザイナーズ仕様なのに

実は汲み取り式・・・といったなんともチグハグな

状況もあり得る、ともSNS上では取沙汰されて

いるようなのだ。


■「経済効果3兆円」に眉唾物との見方


 このように、膨張し続ける万博の開催費用に

対しての否定的な声が止まないなか、政府や維新

がこのところ“切り札”のごとく頻繁に唱えている

のが、万博開催がもたらす経済効果の大きさ。


 なんでも1月下旬に、アジア太平洋研究所なる

シンクタンクが発表したところによると、

大阪万博の経済効果は2兆7457億円と、

前回試算時(23年3月)よりも3,698億円増加

したとのことで、さらに最大で6,000億円程度

上振れる可能性もあるとしたのだ。


 会場整備費が当初想定の2倍近い

最大2,350億円まで膨らみ、またそれ以上の

ものとなる可能性があったとしても、

それで得られる経済効果は3兆円を超えるん

だから・・・ということで、国民らの不満の声を

抑えようといった思惑のようなのだが、

ただこの経済効果を試算したシンクタンクには、

どうやら万博協会で役員を務める人間が

複数名関わっているとのこと。

(この経済効果を試算した「アジア太平洋研究

所」の役員には、万博協会の副会長が5人もい

ます。1人や2人じゃない、5人です。)


 そもそも一般的に経済効果というものは、

対象範囲をギリギリまで広げることで、算出され

る数字を大きくしようとするのが、ただでさえ

専らといったところなのだが、そのうえこの万博

の経済効果に関しては、ほとんど身内による試算

ということとなれば、かなり甘々な計算になって

いることは想像に難くない。

それだけにSNS上からは

「ほとんどやらせ」「信用できません」などと、

いわば眉唾物だろうといった声が噴出している

ようなのだ。


 経済効果は大風呂敷を広げに広げる反面、

コストはとことん低く見積もることで、国民を

ある意味で騙そうといった、なんともセコすぎる

姿勢を政府などが取り続ける限り、

今回の“1か所2億円”の豪華トイレに限らず、

万博の無駄遣いに対しての厳しい指摘は収まり

そうもない。


【転載終了】

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 ほとんどの国民が興味もない祭典。


 経済効果を試算した「アジア太平洋研究所」

の役員に、万博協会の副会長が5人もいると

いうお手盛り感も維新のいい加減さと見えて

しまいますよね


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