景気拡大はすでに終わっている?
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■景気拡大はすでに終わっている?
指標の変調を識者が指摘
公開日:2018/11/11
「景気は緩やかな回復基調が
続いている」――。
何度となく耳にしているこの
フレーズ。
実質賃金が下がり続け、
庶民感覚では景気回復の実感が
全くないのだが、
それでもこのまま いけば2012年
12月から始まった景気回復局面が
来月、戦後最長 の「いざなみ景気」
(02~08年、73カ月間)に並ぶ
のだという。
ところが、
「足元の景気指標ではいくつも変調
を見せるものが表れています」と
いうのは、経済評論家の斎藤満氏。
例えば、7~9月期の鉱工業生産が
前期比1.6%の減少となった。
政府は台風や北海道の大地震など
自然災害の影響であり、
一時的な落ち込みと説明しているが、
そうではない、とこう続ける。
「内閣府は7日に発表した9月の
『景気動向指数』から見た『基調 判断』
を前月までの『改善』から 足踏み』に
修正しました。景気指標が一時的な要因
で変動する ことはよくあります。しかし、
3カ月 や7カ月という期間で見ると
『足踏み』 どころか『悪化』を示唆する
指標も あります」
■内閣府の判断は「足踏み」だが・・・
景気動向指数の基調判断が「悪化」
とは、景気後退を意味する。
「悪化」となるのは、景気と同じタイミング
で変化する「一致指数」が当月マイナス
であることに加え、3カ月移動平均が
3カ月以上マイナスになる、というのが
条件。
実は9月時点ですでにこの定義を
満たしているというのだ。
だが、「足踏み」から「悪化」へ移行
する前に、「下方への局面変化」という
ステップを踏まなければならず、
その条件は一部満たしていないため、
現状は「足踏み」というのが内閣府
の判断らしい。
いずれにしても、景気後退入りの一歩
手前であり、 「緩やかな回復が続いている」
なんておかしいのである。
「天候や自然災害を一時的な理由と
するには指標となる数字の出方も
おかしい。災害によって交通トラブル
が起きたり、生産できなかったりすれば、
在庫を使うので在庫は減るはずです。
しかし電子部品や建設機械などで在庫
が増えている。一時的な天候ではなく、
中国向け需要の落ち込みが理由だから
ではないのか。後になって、『実は、
今年 の2、3月くらいから景気後退局
面に入っていた』となる可能性もある
と思い ます」(斎藤満氏)
景気判断もアベノミクスのマヤカシか?
【転載終了】
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内閣府の出す統計資料が信用
ならないと日銀が批判していると
いうのですが、日銀は民間銀行
なので、今まで政府と一体になって
何年も管制相場をコントロールして
きたのは本来おかしいのですよね。
一種の粉飾ですね。
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