自治会への加入を拒否⇒「ごみ捨て場を使わせない」。なぜ?
朝日新聞DIGITAL
【転載開始】
■自治会への加入を拒否⇒
「ごみ捨て場を使わせない」。なぜ?
非自治会員も捨てられるように、
市が強制力を持って自治会を指導する
ことはできるのか。
■非自治会住民は「ごみ捨て場使うな」
トラブルの現場は
自治会への加入を拒否したら、
「ごみ捨て場を使わせない」と言われた―。
今春、新居に引っ越したという40代の
女性が悩んでいるのをツイッターで見つ
けた。
SNSで読者の困りごとを募って取材する
朝日新聞「#ニュース4U(フォーユー)」
取材班が、女性の話を聞きに出かけた。
女性は働きながら3人の子どもを育てる
シングルマザー。
大阪と京都の間に位置する大阪府高槻市
の落ち着いた住宅街に中古の一軒家を
買って、5月に引っ越してきた。
■「なんで捨てたらあかんの?」
引っ越しのあいさつ回りをしたとき、
「自治会には入りません」と近所の人に
伝えた。
活動に携わる時間がなかった。
すると、自治会側はこう返してきたという。
「ごみ集積所にごみを出せなくなります」。
集積所は自治会が管理している。
女性は「自治会には入らないが、集積所の掃除
はする」と伝えたが、「役員をしたくなくて
自治会に入らない人が増えると困る」と断ら
れた。
ごみを捨てられず、自宅にどんどんたまって
いった。
子どもに「ごみ捨て場がそこにあるのに、
なんで捨てたらあかんの?」と聞かれた。
女性は市役所にどうすればいいか相談した。
市は当初、「住民同士の話し合いで解決して
ほしい」と回答したという。
■市の担当者の見解は...
ごみ集積所の運用について市の担当課に
話を聞いてみた。
清掃業務や広報などの職員4人が対応。
非自治会員も捨てられるように、市が強制力を
持って自治会を指導することはできるのか。
高槻市の担当者は「困難です」と話す。
市のごみ収集は「ステーション方式」。
自治会など地域のグループなどがごみ集積所の
場所を決めて市に届け出て、市が定期的にごみ
収集をする。
掃除などの維持管理は地域のグループが担い、
その活動に市から補助金は出ない。
補助を受けない民間のグループが決めたルール
に強制力をもって指導するのは難しい、という
立場だ。
自治会は非会員のごみ集積所の利用を拒む
ことができるのか。
自治会問題に詳しい松尾康利弁護士
(大分県弁護士会)は「ケース・バイ・ケース」
と話す。
ごみ集積所のある場所が、自治体の土地か、
自治会員らの私有地か。
集積所の設置に市が金を出しているか。
住民と自治会の間で「嫌がらせ」行為があったか。
様々な条件で、法的判断が変わる可能性があると
いう。
■環境省「法的義務ある市町村が適切に」
今回取材した女性は、もう一つ疑問を
持っていた。
「廃棄物処理法で、市には家庭のごみを収集する
義務がある。地域の集積所を使えないなら、自宅前
まで市は収集に来てくれ ないのか?」
廃棄物処理法を所管する環境省に問い合わせた。
担当者は「市町村は、自治会に入っているかどうかに
関わらず、住民のごみを収集、運搬、処分する法的
義務がある。ただ、具体的な方法は市町村の判断で
決められており、市町村が、関係法令に照らして
適切に実施する必要がある」。
(朝日新聞デジタル 2018年12月26日 )
【転載終了】 ***********************
最近、耳にしますよね。
自冶会に入らないやPTAに入らない、
又はPTAを脱会したいなど。
13年ほど前ですが、愛知県に行った
時、ある市で文中にあるようにゴミが
自宅前に出されていました。
あ~!ここは、自宅前に出したものを
収集してくれるんだ、楽でいいなと思った
ことを覚えています。
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