総務省もアベノミクス偽装「物価統計」デタラメ調査の実態!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■総務省もアベノミクス偽装「物価統計」
デタラメ調査の実態 公開日:2019/02/07
毎月勤労統計の不正による
「アベノミクス偽装」で、
昨年の実質賃金のマイナス幅は
公表値より下落することが判明。
追い打ちをかけるように食品メーカー
はこの春から怒涛の値上げラッシュと、
庶民生活は ますます火の車だ。
その上、専門家は物価統計調査
のデタラメを指摘。
現実の実質賃金は統計の値よりも、
さらに減少している恐れがあると
いうのだ。
日銀が昨年12月に実施した
「生活意識に関するアンケート調査」
によると、消費者が実感する1年前
との物価上昇率は平均5%。
中央値でも3%だ。
先月実施の内閣府の「消費動向調査」
では、今後1年間の物価上昇について
「2~5%」と予想する人が38%と
最も 多く、「5%以上」の21%を
加えると、 約6割が2%以上の物価
上昇を懸念している。
ところが、総務省の「消費者物価指数」
だけが大きく下振れ。
昨年12月の物価上昇率は前年比0.7%
止まりだ。
消費者の実感と総務省の物価統計が、
ここまでかけ離れているのはなぜか。
そのカラクリを解き明かしたのが、
経済評論家の斎藤満氏だ。
自身のメールマガジンで
「実態以上に日本の物価を低く見せている
可能性がある」と物価統計のデタラメ調査
の実態を暴いた。
それによると、1つ目の問題は、
実質値上げが統計に反映されていないこと。
異次元緩和がもたらした円安により輸入原料
は高騰し、ここ数年、内容量を減らし価格を
据え置く商品がやたらと目につく。
こうした実質値上げは、統計部局の予算と
人員が限られているため、見落とされて
いるのが実態だという。
もう1つは、統計上の恣意的な値下げ
評価だ。
この点が目立つのは、電気製品などの
「教養娯楽用耐久財」と自動車の価格表示。
統計上の値段は市場価格と大きく隔たり、
大幅に値下げされて計上されているのだ。
例えば昨年12月のノートパソコンの指数は
101.1だが、 2000年1月は
8379.2と足元の指数のナント80倍以上。
現在20万円のPCが約20年前 には
1600万円以上していたことを意味するが、
そんな記憶は誰にもない。
今と値段はさほど変わらなかったはずだ。
かくもデタラメな理由を改めて斎藤満氏に
聞いてみた。
■実感は3%の値上げなのに・・・
「統計担当者がこの間のPCの 機能向上分
を価格に置き換え、 実質値下げと勝手に判断。
現実に消費者が20万円を払って購入しても、
統計上は20年前から99% 安い2000円
の扱いになってしまう。 こんなばかげた統計
品目がカメラなど他にもあふれており、自動車
も同様です。93年1月の指数99.8 に対し、
昨年12月は100.9と、 ほぼ横ばい。今
から25年前に私は ニューヨークでトヨタの
『カムリ』を、当時のレートで200万円弱
で購入しましたが、最近、復活したカムリの
市場価格は約400万円。現実の価格は2倍
に跳ね上がっても、当局が機能向上分を価格
評価し、機能は2倍増と勝手に判断すること
で価格は横ばいで計上しているのです」
こうした現実の価格とのズレは人為的に
決まる。
そこに恣意的な統計操作の余地が残るのだ。
「日本の物価統計は『価格は市場で決まる』
という経済学の常識から大きく逸脱しています。
消費者が感じる『3%のインフレ』が現実なの
に、担当者が恣意的に物価統計を歪めている
恐れすらある。
本当 は物価が上がっていれば実質賃金はさらに
下がり、昨年平均は野党試算のマイナス0.5%
程度から現実には2、3%下落していてもおか
しくない。
日銀の物価目標2% もとうに達成しているのに、
実態以上に物価を低く見せれば、無用な異次元
緩和を続ける理由にもなり、統計上の実質賃金
を押し上げている可能性があります」(斎藤満氏)
すこぶる怪しい物価統計も、
「アベノミクス偽装」の手段のひとつかもしれない
のだ。
【転載終了】
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前にも書きましたが、数字を弄って、
実体経済とかけ離れた環境をつくると、
経営判断を誤る経営者も出てきそうな
気がします。
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