中国とイタリアは一帯一路に関する覚書を交わした!
桜井ジャーナル
【転載開始】
■日本が戦争の準備を進める中、
中国とイタリアは一帯一路に
関する覚書を交わした
中国の習近平国家首席が3月21日
から26日にかけてヨーロッパ3カ国
を歴訪した。
最初の訪問国であるイタリアでは
23日にジュゼッペ・コンテ首相と
会談、「一帯一路」での協力に
関する覚書を交わした。
その直前にイタリア政府は覚書を
交わすと宣言、アメリカ政府から
中国との関係を強化するなと強い
圧力を受けていた。
その圧力を振り切ったということに
なる。
すでにEU加盟国のうちギリシャや
ブルガリアなど13カ国が覚書に署名
しているが、G7のメンバー国として
は初めてだ。
言うまでもなく、一帯一路とは陸の
シルクロードと海のシルクロードを
組み合わせ、ユーラシア大陸の東と西
で交易を盛んにしようというもの。
イギリスとアメリカは遅くとも20世紀
の初頭、ユーラシア大陸の沿岸部を
制圧し、内陸部を締め上げるという
長期戦略を立てたが、おそらくこの
戦略は今も生きている。
ジョージ・ケナンの封じ込め政策も
ズビグネフ・ブレジンスキーの
グランド・チェスボードもその戦略に
基づいている。
大陸の沿岸部は内部三日月帯と
名づけられ、その外側に外部三日月帯
が想定されている。
内部三日月帯はヨーロッパから中東、
インド、東南アジア、そして東アジア
を結び、外部三日月帯はアフリカ大陸
の南部からオーストラリア、そして
北アメリカへつながる。
内部三日月帯の西端がイギリス、
そして東端に日本がある。
日本はイギリスやアメリカの支配層に
とって大陸を侵略するための拠点で
あり、日本人は彼らの傭兵と見なされ
てきた。
19世紀にアヘン戦争で中国(清)
に勝利したイギリスだが、
内陸部を占領する戦力はなかった。
そこで日本が目をつけられて
「明治維新」が引き起こされたと
見るべきだ。
だからこそ米英は徳川体制を倒し、
薩長政権に資金を貸し付け、
技術を供与して「近代化」させたの
である。
当初、この内部三日月地帯には
大きな穴が中東にあった。
そこでイギリスの支配層は1932年に
サウジアラビアを、1948年には
イスラエルを作っている。
海洋国家であるイギリスが優位
だったのは、物資や人の移動は
海の方が早く、運べる量も多かった
こと。
そこで内陸部の国は高速鉄道の建設
も目論む。
ロシアがシベリア横断鉄道を建設した
のはそのためだ。
ソ連を経て現在のロシアも鉄道の
延長とパイプラインの建設を進めて
いる。
2011年夏にはドミトリ・メドベージェフ
首相がシベリアで金正日と会談し、
朝鮮がロシアに負っている債務の90%
(約110億ドル)を帳消しにし、
10億ドルの投資をすることで合意して
いる。
その合意から間もない2011年12月に
金正日は急死するが、計画が消えた
わけではなかった。
韓国はロシアとの関係を強めていたので、
朝鮮が鉄道やパイプラインの建設に同意
すれば建設は進むはずだった。
この金正日は列車で移動中、
車内で急性心筋梗塞を起こして死亡した
と朝鮮の国営メディアは伝えていたが、
韓国の情報機関であるNIS(国家情報院)
の元世勲院長(2009年~13年)は暗殺
されたと見ていた。
大陸の西側でもロシアとEUが
パイプラインで結びつきを強めようと
していた。
そのパイプラインが通っている
ウクライナでバラク・オバマ政権は
ネオ・ナチを使ってクーデターを実行
した2014年2月のことだ。
ウクライナを制圧すればNATO軍は
ロシアとの国境まで進むことができ、
軍事的に恫喝できるとアメリカは考え
たのだろう。
ところが、重要な軍港があるクリミア
の制圧に失敗、東部でも抵抗運動が続く。
しかも、このクーデターでアメリカ支配層
の本心を見た中国はロシアに接近、
両国は戦略的な同盟関係を結んだ。
それまで中国はアメリカと連携していたの
だが、クーデター以降、その方針は大きく
変化した。
アメリカは陸のシルクロードを潰すため、
新疆ウイグル自治区、アフガニスタン、
ウクライナなどに戦闘部隊を送り込んで
いる。
そのために使われているのはジハード傭兵
やネオ・ナチだ。
今後、カフカス地域でも軍事的な緊張を
高める可能性がある。
海のシルクロードでは、中国から見て
出発点である東シナ海や南シナ海で中国
を封じ込めようとしている。
その戦略に従って自衛隊は沖縄で拠点作り
を急いでいるようだ。
イタリアが戦争から経済活動へ舵を切ろう
としているのに対し、日本は明治維新以降
の方針を堅持、略奪戦争を準備している。
【転載終了】
***************************
いよいよ、米国の孤立化が鮮明に
なってきましたかね?
EUもNATO軍からEU軍設立の
動きを見せており、NATO加盟の
トルコもロシア寄りになってきてい
ます。
イギリスがどうなるかわかりませんが、
最後には米国の同盟国は日本とイスラエル
だけと言いうことも考えられますね。
イスラエルは中東で孤立し、
日本はアジアで孤立する可能性も?
0コメント