日本全体が「ゆでガエル」という異様な光景!

 日刊ゲンダイ 


 【転載開始】


 ■この政権の退場が急務 

 望まれるのは破局的な大暴落 

 2019/05/14 ※抜粋  


 実に6年2カ月ぶりの表現だ。 

内閣府が13日発表した3月の 

景気動向指数で、基調判断を 

景気後退の可能性が高いことを 

表す「悪化」に引き下げた。 

先月発表した3月の「日銀短観」 

も、大企業・製造業の景況感を 

示す業況判断指数が第2次安倍政権 

の発足以降、最大の悪化幅を記録 

したばかり。 


 <中略>


 ■日本全体が「ゆでガエル」という 

 異様な光景 


 アベノミクスの3本の矢のうち、 

市場や企業が最も期待した 

「成長戦略」はちっとも描けず、 

異次元緩和だけが空回り。 

この6年以上に及ぶイビツな構造は、 

変わりゆく世界の経済情勢の中で、 

日本だけが取り残される惨状を 

招いてしまった。 


  前出の菊池英博氏はこう言う。 


 「安易な円安政策による為替の 

マジックで、輸出大企業はボロ儲け。

想像もつかない“あぶく銭” に毒され、

円高時代には必死だった生産性向上

や合理化は二の次、三の次となった

のです。この間、 新たな産業への

投資も怠り、 『5G』など次世代

情報技術に おいて、今や日本は世界

から周回遅れです。EVでもトヨタ

をはじめ、日本の自動車メーカーの

対応は遅れました。アベノミクスの

弊害が、あらゆる産業分野で日本の

国際競争力を鈍らせています。今の

日本の 産業界は『ゆでガエル』の状態

です」  


 独特許データベース会社のIP 

リティクスによると、5G製品の 

製造に欠かせない標準必須特許の 

出願数は、中国が3282件と 

34%のシェアを持ち、断トツ。 

韓国の2040件、米国の 

1337件と続き、日本は468件 

にすぎない。 


 次世代産業のインフラとして注目 

を集める5Gの特許を押さえた企業 

こそが次世代の主力プレーヤーを 

担うことになる。 

当然、次世代の国力をも左右する 

ことになるが、日本は中国のはるか 

後塵を拝し、韓国の5分の1程度 

しか握っていない。 

これでは日本の国力がますます衰退 

していくのは目に見えている。 


 「日本の経済成長を支えたエレクトロ 

ニクス産業も凋落の一途です。世界を 

凌駕した半導体も液晶パネルも往年の 

威光は見る影もありません。かつての 

『電子立国』はもはや死語。次世代 

産業でも世界から後れを取ってしまった 

今、日本経済に成長のエンジンはどこ 

にも見当たらない状況です」 

(高橋乗宣氏=前出) 


 今の日本中をくまなく探しても、 

「希望」の2文字は全く転がって

いない。 

アベノミクスの大失政はこれだけの 

「時代閉塞の現状」を生み出して

しまった。 


 このまま経済無策が続けば、 

日本は経済二流国どころか、三流国に 

陥りかねない。 


  政権の醜悪な末路を望むしかない 

末期症状  


 官製相場のイカサマ・ペテン政権を 

ダラダラ続けさせてもムダである。 

かくなるうえは安倍政権の退陣しか、 

この国を覆う閉塞感を打破し、 

日本経済を救う道はないはずなのに、 

直近の内閣支持率は軒並みアップだ。 


 産経新聞・FNNの合同世論調査 

は前回比2.8ポイント増の50.7%、 

日経新聞の調査は同じく7ポイント増 

の55%、JNN調査も4ポイント増 

の57.4%といった調子で、 

「令和フィーバー」の「新元号ファッショ」 

が功を奏した格好である。 


 高千穂大教授の五野井郁夫氏 

(国際政治学)はこう指摘する。  


 「ネットやSNSの情報氾濫により、 

今の日本には、『見たいモノだけ』 

『好きなモノだけ』しか選ばない人が 

増えているように感じます。しかも 

生活苦で疲弊しきった人々ほど、日本 

経済の悲惨な現状を見つめる余裕すら 

失われている。そうした人々にすれば 

経済の惨状よりも、令和フィーバーに 

浮かれていた方が気が紛れる。天皇と

 改元の政治利用なんてお構いなしで、

ご祝儀ムードに乗ってしまうのです」 


 そんなフワッとした世論に支えら 

れた政権が、 

「雇用や所得など内需を支えるファン 

ダメンタルズはしっかりしている」

 (菅官房長官)とフワッとした言葉 

でゴマカし続け、日本経済の置かれ 

た厳しい現状を矮小化していく。  


 知らず知らずに産業界だけでなく、 

日本全体が「ゆでガエル」になって 

いるかのようだ。  


 「安倍首相は、『あの悪夢』など 

と民主党政権時代の負のレッテル貼り 

を繰り返し、政治混乱のイメージを 

常に野党に押しつけています。 

立憲民主や共産など共闘野党に政権を

任せたら日本は破滅するような印象操作

で、自ら招いた破局的現状をタナ上げ。

あとは“やっている感” を醸し出せば国民

はついてくると タカをくくっていると

しか思えま せん。実際、支持率も上昇し、

さら にツケ上がるという悪循環を絶つ 

には、よほど具体的な形でアベノミクス

の失敗が顕在化し、国民の目が覚める

のを待つしかないので しょうか」

(五野井郁夫氏=前出)  


 社会学者の宮台真司氏は 

「安倍政権の末路は、醜悪であればある

ほどいいと思っている。その方がむしろ、

何から改めるべきかクリア カットになる」

との趣旨の発言を繰り 返している。  


 この政権は断末魔で退場してほしい 

という過激な意見が、「正論」に聞こ 

えるほど、この国は八方ふさがりという

ことだ。 

閉塞感を打破する糸口も見えない絶望的

な状況に、多くの人々も ダラダラと

慣れ切っていやしないか。  


 全ての元凶であるペテン政権に終止符を

打ち、再生のスタートに 立つには、

破局的な大暴落を望むしかないのなら、

この国はいよいよもって末期的である。 


 【転載終了】 

 *************************** 


 前にも書いてきましたが、近い将来日本は 

ドイツに抜かれ、経済大国第三位の地位から 

落ちるそうです。 


  三流国家というのは、昨年からちょくちょく 

記事として出てきていましたね。 


0コメント

  • 1000 / 1000