撤回要請したけれど・・・
田中龍作ジャーナル
【転載開始】
■撤回要請したけれど
自民党選挙公約にも出てくる
「人生100年時代の資産形成と年金問題」
2019年6月13日
「年金だけでは生活できなくなるから
貯蓄しなさい」とする学識経験者らの
答申を撤回するよう、
二階幹事長が金融庁に要請した件で、
自己矛盾極まる自民党のハチャメチャ
ぶりが明らかになった。
自民党は参院選の選挙公約で
金融審議会の答申と同じ趣旨を掲げて
いるのだ。
選挙公約集の中の自民党政策BANKで、
「外交・安全保障」「経済再生」に
つづいて「人生100年時代」と
カテゴライズした章がある。
自民党本部は選挙公約ではなく
「政策パンフレット」と説明しているが、
田中が入手したパンフには
「参議院選挙公約」とはっきり書かれて
いる。
そこに以下のような記述がある―
「人生100年時代に対応した年金制度
の構築に向けて、厚生年金の適用拡大を
進めるとともに、年金受給開始時期の
選択肢の拡大、私的年金の活用促進等を
進めます」と。
麻生大臣が受け取りを拒否し、
二階幹事長が撤回を要請した
「高齢社会における資産形成・管理」と
題する報告書は、上に記した自民党の
選挙公約を具体的に裏付けている。
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_
kinyu/tosin/20190603/01.pdf
「長寿化に伴い資産寿命を延ばすことが
必要」
「公的年金の受給に加えた生活水準を上げる
ための行動」などだ。
麻生大臣に委嘱された御用学者と金融機関
の研修者たちが答申したのだから無理もない。
自民党の選挙公約は5月中に印刷に掛かって
いた。
問題が発覚したのは6月に入ってからだ。
選挙さえなかったら、麻生大臣はじめ
自民党幹部は「よく出来た答申だ」と褒め
ちぎったことだろう。
年金が危ういことが明るみに出て、
世の中が騒然となり初めて問題に気付いた。
それが安倍政権と自民党なのである。
政策BANK、3番目の章に「人生100年時代」
がある。麻生大臣が受け取りを拒否し、
二階幹事長が撤回を要請した学識経験者らの
答申は、これを具現化したものだ。
【転載終了】
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「日本の明日を切り拓く」。
ではなく、これでは、
「日本の明日を分断す」、ですよね。
歴代内閣の中で、これほどネタを
提供するのも珍しいですよね。
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