医療・介護だけで1000万円不足 ・・・

 年金「2000万円不足」時代の生き方 


 【転載開始】


 ■医療・介護だけで1000万円不足 

 報告書の月1万5512円は甘い 

 公開日:2019/06/20  


 ちょっと少なすぎないか。 

そう思っている人もいるだろう。 

麻生財務相が受け取りを拒否した 

金融庁報告書で、支出の内訳の 

うち保険医療費が1万5512円 

と示されていることだ。 

毎月の“赤字”を少なく見せようと

 “圧縮”したのかもしれないが、 

高齢者の医療費がこの程度の金額 

では済むはずがないだろう。 


   ◇  ◇  ◇  


 厚労省の「国民医療費の概況」 

(2016年度)によると65歳 

以上は1人当たり 

年間72万7300円を医療費に 

費やしている。 

その金額は年齢が上がるにつれて 

増え、70歳以上で82万8200円、 

75歳以上は90万9600円にハネ 

上がるのだ。 


 国民医療費の概況の金額は10割 

負担だから、実際の自己負担額は 

所得に応じて1~3割。 

仮に現役並みの所得があるとすれば、 

3割負担で65歳以上は 

21万8000円、 

70歳以上は24万8000円、 

75歳以上は27万円。 

報告書が示す月額の12倍(年額) 

より、それぞれ年間で3万円、 

6万円、9万円近く増える。 

80歳まで生きるとすれば、 

単純計算で90万円の上乗せだ。 


  これはあくまでも平均的な 

シナリオで、どんな病気にかかるか 

によって医療費の負担はさらに増え 

るかもしれないし、減るかもしれ 

ない。  

 「オレは健康だから、医療費の 

心配はない」という健康自慢は 

ともかく、男性は3人に2人ががん 

になり、75歳以上は4人に1人が 

要介護認定を受けている。 

“ぴんぴんころり”は望み薄。 

負担増のシナリオを想定しておいた方 

がいい。  


 たとえば、男女合わせて罹患数1位 

の大腸がんは、2センチ未満の早期で 

発見できれば内視鏡で切除でき、 

3割負担で2万円ほどで済む。 

それが転移したり、再発したりして 

従来の抗がん剤を用いると、たとえば 

FOLFOXと呼ばれる薬剤の組み 

合わせだと1クールの3割負担が 

7万8000円(体重60キロで算出) 

ほどで、半年かけて12クール続く。 


 半年続くとなると、高額療養費制度 

の多数該当が適用され、現役並みか 

一般の所得の人は、最終的に1カ月 

当たり4万4400円の負担だが、 

それでも年金生活者にはズシリと重い。 


 聖路加国際病院内科名誉医長で、 

「西崎クリニック」院長の西崎統氏 

が言う。  


 「年金で安心して暮らすには、とに 

かく健康が一番です。そのためには、

 “一病息災”という考え方もありでしょう。 

生活習慣病が悪さをしない程度にかか 

りつけ医にかかりながら、体をチェック 

してもらい、がんなどの重大病を早期 

発見してもらうという考え方。そう 

すれば、医療費も安く済みます。その 

ためには、定期的な受診と健診が大切 

です」


 ■有料ホームならさらに利用料だけで 

 2000万円 


 それでも年を重ねれば少しずつ老いる。 

生命保険文化センターの調査によれば、 

介護期間は平均54・5カ月、4年半だ。 

厚労省の調査から健康寿命と平均余命を 

比較すると、介護が必要な期間は男性が 

9年で、女性が13年。 

10年の介護が必要だとすれば、その分 

の費用もかかる。  


 介護費用は、要介護度が増すほど 

上がる。

 家計経済研究所の調査で、在宅で最悪の 

要介護5だと月7万4000円。 

そのうち介護保険で1万4000円が 

カバーされるとはいえ、毎月6万円は 

きつい。 

それが10年続くと仮定すると、 

720万円だ。 


 割安な特別養護老人ホームに入居でき 

ればいいが、「子どもに迷惑はかけまい」 

とサービス付き高齢者住宅や有料老人 

ホームへの入居を考えるとなると、 

高額な一時金に加えて月額利用料が 

20万円前後かかる。 

月額料金だけで10年で2400万円だ。  


 こうして見ると、医療費と介護費の 

不足分は少なく見積もっても1000万円。 

老人ホームを検討するとなると、 

3000万円はないと不安か。 


 老後ほど、若いころの不摂生のツケが 

重くのしかかってくるということだ。 


 ■介護費用の相場  


 介護費用の相場は、どれくらいか。 

損保ジャパン日本興亜は昨年12月、 

過去3年以内に介護経験があり、 

かつ介護を終えている20~69歳 

の男女1539人を対象にネットで 

アンケート。 

それによると、月額介護費用の平均は 

12万7000円で、介護期間は 

平均約43カ月で、総額は 

平均787万2000円だった。  


 住宅改修や福祉用具の購入、 

入居介護施設の一時金などで初期費用 

については約98万円かかっていた。 

総額は、これも合わせた金額だ。 

気になるのは、働き方の項目。 

介護によって働き方を変えたかどうか 

を尋ねたところ、約4割が時短勤務 

などを余儀なくされ、約3割が 

「退職した」と回答。 

働き方に変化があった人の介護費用 

総額は1034万円だったが、変化が 

なかった人はおよそ半分の549万円 

で済んでいる。  


 寝たきりなど付きっきりの介護が 

必要だと、介護する側の負担が重く 

なる。 

働き方を変えずに介護できるのは、 

それだけ介護される側の健康度が 

高いことの裏返しともいえる。 

やっぱり健康第一だ。 


 【転載終了】

 ************************  


 先日義母の施設経費の請求書兼領収書 

が届き、25万円の契約ですが、諸々、 

有料の経費が付き27万円程掛かっている 

ようです。(在宅酸素有)  


 年間にすると、約324万円になり、 

6年間の入所と想定すると、 

約2000万円弱の計算です。 

年金などを使っても、約1040万円 

ほどですかね。(単純計算ですが)  


 夫婦で入所となると、2000万円超 

必要となりますので、最終的に預貯金は 

最低でも2000万円超必要ということ 

になります。 


 これは、可成り前から言われていた 

ことであり、我々もそのように認識 

してきています。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000