これが本当なら「現代の特高」・・・「官邸ポリス」のリアル!

 毎日新聞 


 【転載開始】


 ■これが本当なら「現代の特高」・・・ 

 前川元次官が語る告発ノベル 

 「官邸ポリス」のリアル 

 2019年6月20日 ※抜粋 


 元警察庁キャリア官僚がペンネームで 

書いた告発ノベルとされる「官邸ポリス」 

(講談社)が「リアルだ」と、霞が関で 

話題という。 

その中に出てくる文部科学省の 

「前田事務次官」は、警察出身の内閣官房 

副長官の指示で尾行され、弱みを握られる。 

これが現実なら、日本の「警察国家化」は 

相当進んでいることになる。 

「前田次官」のモデルが加計学園問題で 

安倍晋三首相に不利な証言をした 

前川喜平・元文科事務次官(64)なのは 

明らかだ。 

最近、「思うところあり」として本名での 

ツイートを始めた前川さんに本の感想を 

聞き、自身の体験を振り返ってもらった。 

【大場伸也/統合デジタル取材センター】


 ■「官僚が萎縮して政治家の言うがままに」 


  ――この本は「本書の92%は現実である」 

がうたい文句です。


 「前田次官」は「朝鮮学校の無償化に反対 

しなかった国賊」と見なされて警察に尾行 

された末、「出会い系バーに通っていた」 

と新聞にリークされます。  


 ◆誰が書いたかは知りませんが、この本 

が事実なら、警察が守るべきものと対峙 

(たいじ)すべきものを間違えていると 

いう気がします。 

「朝鮮学校けしからん」という人からは、 

朝鮮学校に理解を示す私は国賊に見える 

のかもしれません。 

安倍官邸は確かにそういう体質を持って 

います。

 以前の官僚出身の内閣官房副長官には、 

石原信雄さんや古川貞二郎さんといった 

立派な方がいて、官の自律性を守ると 

いう気持ちを持っていた。 

ところが今の官邸は安倍さんに奉仕する 

集団になっています。 


 今は官僚が萎縮して、政治家の言うが 

ままになっています。 

これは行政をゆがめる。 

官僚主導がいいとは思いませんが、 

僚のいいところは中立性、公平性、 

そして全体の奉仕者という意識を強く 

持っているところです。 

政治家はどうしても一部の奉仕者に 

なりがちで、官僚が全体を見て本当 

に世の中のためになることを考えない 

といけません。


 ■「どうして杉田さんが知っているのか 

 不思議だった」 


 ――杉田さんは証拠の写真を示し 

ましたか。


 ◆写真は出てこなかった。店の名前も。 

「こういう不名誉なことが表に出ると、

 辞めなくてはならないよ」と言われ、 

「そうですか。分かりました」という 

ようなことを言ったんです。 

私はその時点で週刊誌に聞いたという 

のはおそらくウソだろうなと思いました。 

おそらく何か別の情報源があるんだろう 

なと思った。 


 私がそのバーに出入りするきっかけは、 

女性の貧困を扱ったテレビのドキュメン 

タリー番組でした。 

行くと貧困の連鎖があるのはよく分かり 

ました。

店に行っていたことはやましいと思って 

いません。 

ただ、個人的な行動をどうして杉田さん 

が知っているのか不思議でした。 

その後、文科省の違法再就職あっせん 

問題が明るみに出て、私は17年1月20日 

に引責辞任しました。


 ■「週刊誌が書こうとしてる。気をつけ 

 たまえ」 


 次官を辞めてから、(安倍首相の友人 

が理事長を務める)加計学園がおかしい 

といって私に接触してくるメディアの 

人たちがいました。 

私は知っている限りのことは話しました。 

そういう時期に、2月ごろでしたが、 

新幹線の中で杉田さんから突然、携帯に 

電話がかかってきて「例の新宿のバーの 

話だけどね。週刊誌が書こうとしてるぞ。 

気をつけたまえ」と言われました。 

その時も週刊誌からの取材はありません 

でした。 

加計の話をメディアにしゃべるなという 

意味だったんだろうと思います。  


 ところが、加計の話が3月ごろから国会

で追及されるようになり、複数の週刊誌

がバーの話で私にアプローチ してきた。 

ただある週刊誌は「バーの話を書くつもり 

はない。加計の話を聞かせてほしい」と 

いうことだったし、バーの話はどこも書き 

ませんでした。


 ■週刊誌ではなく読売新聞に記事が  


 ――その後、朝日新聞が5月17日、 

加計学園の問題で文科省に「総理のご意向」 

文書が存在することを報じた。 

そして5月22日、読売新聞に「前川前次官 

 出会い系バー通い」という記事が出たん 

ですね。  


 ◆あくまで想像ですが、週刊誌に書かせ 

ようとしたけれど、どこも書かないもの 

だから官邸が読売に持って行ったのかなと。


 ■菅官房長官が首相になったら・・・ 


 ――いまや菅さんが次期首相候補と 

言われています。  


 ◆菅さんが霞が関の審議官以上の官僚 

人事を握っています。 

菅さんの周りにいる官邸官僚といわれる 

人たちが各省幹部をウオッチしています。 

菅さんが総理になれば、もっとひどい 

警察国家、恐怖政治になるのではないか 

と懸念しています。 

菅さんの国家観はよく分かりませんが、 

権力を持つことが目的化しているのでは 

ないでしょうか。  


 そういえば杉田さんに官邸に呼ばれた 

時、「○○省の○○次官にもそういうことが

あったよ」と言われたんです。 

それで「みんな尾行されているのかな」 

と思った。 

弱みを握られている人は役人だけでは 

なくて、与野党の政治家の中にも、 

メディアの中にもいるかもしれない。 

そう思いました。


 ■公安委の機能強化で警察の民主化が 

 必要 


  ――この状態が続くとどうなると 

思いますか。 


 ◆独裁に道を開くでしょうね。 

警察はムチですが、あとは官房機密費 

みたいなアメがあれば。 

人事はアメにもムチにもなる。 

アメとムチで人間は動かせます。 

本当は警察の民主化をやらないと。

国家公安委員会や都道府県公安委員会の

機能を高めないといけない。 

国民主権とか住民自治に基づくチェック 

ができていません。 

警察と検察と裁判所がおかしくなっている。 

私が一番おかしいと思っているのは 

(安倍首相と近いとされる元TBS記者から

の性暴力被害を訴えた) 伊藤詩織さんの件

です。 

総理の友達だったという理由で逮捕も立件

されなかったのなら、もはや法治国家では

ありません。 


 【転載終了】 

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 安倍政権下で官僚機構が信用をなくし

ましたね。 


 特に酷かったのが、財務省と警察庁です。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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