最低すぎる日本の最低賃金。
MONEY VOICE
【転載開始】
最低すぎる日本の最低賃金。
過去20年の各国GDP推移で
見えた日本「ひとり負け」
の現実
ほか先進国は20年で2倍以上に成長。
なぜ日本だけが悲惨な目に?
■夏の選挙「最低賃金」が争点に
立憲民主党が最低賃金を1,300円
に引き上げることを参院選の公約に
据えた。
山本太郎新党は1,500円(政府補償付)
を公約に掲げている。
選挙の論戦で最低賃金が焦点になる
ことは結構なことだ。
社会保障の財源を立て直すためには、
所得と税収を増やさなければならず、
そのためにはGDPを拡大させなければ
ならない。
それは賃金を引き上げて労働者の購買力
を高め、個人消費(内需)を拡大させる
ことによって実現される。
日本経済の景気回復は、広範な国民の
所得の増大によってのみもたらされる。
■日本の最低賃金は低すぎる
論戦を先取りする意味で、
デービッド・アトキンソンが昨年3月に
東洋経済に寄稿した記事に着目しよう。
アトキンソンは今年4月17日の
『報道1930』に出演し、
「日本の最低賃金は低すぎる」という
持論を述べている。
あの反響を呼んだところの、20年間で
他の先進諸国は 時給が70%伸びている
のに、日本だけ が−9%と落ち込んでいる
ではないかという、衝撃のOECD統計が
紹介され た放送回である。
1年前の東洋経済の論稿では、
日本の最低賃金は台湾や韓国よりも低く、
豪州やフランスの5割から6割の水準でしか
ない事実が示されている。
※参考:「低すぎる最低賃金」が日本
の諸悪の根源だ – 東洋経済オンライン
(2018年3月2日配信)
※出典:「低すぎる最低賃金」が日本
の諸悪の根源だ – 東洋経済オンライン
(2018年3月2日配信)
この記事のハイライトは、労働者の質(a)
と最低賃金(b)の関係を指標表現した絶妙
なグラフの説得だろう。
日本の労働者は世界第4位の質の高さを
持ちながら、最低賃金では先進諸国中最低
レベルに甘んじさせられていて、
その乖離が甚だしいと指摘している。
まさに正鵠を射たデータ分析であり、
我が意を得たりと膝を打つ本質的な説明
である。
労働力商品の不等価交換の真実暴露。
これこそエコノミクスだ。
画期的な問題提起であると評価したい。
■日本の労働者が生み出した価値はどこへ?
このアトキンソンのモデル解析に加え
て付言する議論があるとすれば、
aとbのギャップ分である価値生産はどこへ
行ったかという問題である。
消えたわけではない。
生産されてないわけでもない。
言うまでもなく、その価値分は内部留保と
配当金とケイマン諸島(タックス・ヘイブン)
に計上されているのであり、特別剰余価値
の集積となって資本会計に回収されている
のだ。
日本の労働者が働いてないわけではない。
その真相までアトキンソンが言及すれば
満点なのだが、マルクス経済学の知識と
視角がないとそこまでの究明や結論には
行き着かない。
しかし、見事な分析と提起であり、
どうして日本のアカデミーの経済学者は
これができないのだろうと溜息をつく。
<中略>
(グラフとタイトルだけ表示します)
■日本経済の右肩上がりは終わっていない
■日本だけが「まるで成長していない」
■失策がなければ日本のGDPも2倍以上
になっていた
ドイツの20年間の平均成長率は年3.4%
である。
この数字を日本に適用して、1999年の
GDP値519兆円から年3.4%で成長を
続けたと仮定するとどうなるか。
20年後である今年2019年、めでたく
1,000兆円を超える試算の結果が出る。
フランスの平均成長率3.6%を当て
はめると、昨年2018年にGDP1000兆円を
突破している。
英国の実績である年5.6%で試算すると、
7年前の2012年にとっくに1,000兆円を
突破し、何と今年2019年には1,500兆円
の大台に乗っていた。
他の国と同じようにやっていれば、
日本は1,000兆円の経済規模に達していて、
所得も税収も2倍になっていたのである。
年金基金の財源も万全だったのだ。
不安なく働き暮らせたのだ。
■GDP1,000兆円も夢ではなかったのに…
今、われわれは、GDP1,000兆円など
夢の夢だと思っている。
だが、20年前の当時、20年後の
GDP1,000兆円は決して不可能な未来では
なかったし、実際にEU諸国は20年で2倍化
を達成している。
韓国は20年で3.2倍にしている。
平均成長率は11.1%だ。
他諸国が何か特別な施策を行ったわけ
ではない。
日本が間違った制度改悪のために自滅型
の病気になり、さらに自虐経済観の自己
否定に陥ったことが原因だ。
※全文はこちら。
https://www.mag2.com/p/money/
715441/3
【転載終了】
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一つ目のグラフですが、日本とギリシャは
公務員天国と言われている共通点がありますね。
いま、日本が三流国に落ちてしまったと
いわれていますが、この辺に原因があるのか?
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