戦略不在で成果なし・・・
永田町の裏を読む
【転載開始】
■戦略不在で成果なし・・・
幼稚化に拍車をかける「官邸外交」
公開日:2019/08/08
安倍晋三首相の「得意分野」は
外交だということになっていて、
先の参院選でも自民党公約の筆頭に
「世界の真ん中で、力強い日本外交」
を掲げたりもしていたが、
考えてみると単に外遊の回数が多い
というだけで、レガシーとして語り
継がれるような目覚ましい成果は
何ひとつ達成されていない。
なぜそうなのか、外交の専門家に
問うた。彼の分析はこうだ。
「ひとことで言えば戦略不在。長期
の視点に立って、段階を追い、丁寧に
駆け引きしながら合意を積み重ねてい
くという粘り強さがなくて、トランプ
とゴルフをするとか、プーチンと一緒
に温泉に入るとかしてトップ同士で
仲良くなれば何とかなるんじゃないか
という、恐ろしく幼稚な発想しか持ち
合わせない。しかも注意力散漫な傾向
があって、ちょっとやってダメだった
らすぐに別のテーマに移ってしまい、
一つ一つ始末をつけるということが
できない。これではとても成果など
上げられるわけがないでしょう」
確かにこの半年ほどを振り返っても、
北方領土は2島返還で参院選前にも
決着がつくかのことを大宣伝したのに、
プーチンに相手にされず、そこで切り
替えて、北朝鮮の金正恩と会談したい
と遠吠えに呼びかけたが「厚かましい」
と言われてしまった。
仕方なくトランプを令和最初の国賓に
して、ゴルフだ大相撲だと異常なほど
の大接待で盛り上げようとしたが、
返ってきたのは、在日米軍経費を5倍
にしろとか、農産物輸入の開放とか、
まるで日本を属国としか思っていない
かのような法外な要求でしかなかった。
前出の専門家は
「そのようにすべてがうまくいかず
八方塞がりに陥っていることへの
苛立ちゆえに、韓国に対する輸出規制
という極端な方策に走ったのだろう。
慰安婦や徴用工の問題を落ち着いて
議論していく環境をつくらなければ
ならないという時に、しかも日朝首脳
会談を実現したいならなおさら韓国
との連携を深めなければならないはず
なのに、落としどころも考えずにすべ
てをブチ壊すようなことをするのは、
子どもじみている」と指摘する。
さらに彼はこうも付け加えた。
「安倍と今井尚哉秘書官の2人だけ
の“官邸外交”になってしまい、国家安全
保障局や外務省が脇に追いやられている
ことも、この外交の幼稚化に輪をかける
一因だろう」と。
【転載終了】
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昨年あたりから、海外で全く相手に
されなくなってきましたよね。
あからさまなのが、ロシアですが、
「もう、お前の役割は済んだ」という
ような冷たいあしらい方ですよね。
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