投資家ジム・ロジャーズの忠言・・・
注目の人 直撃インタビュー
【転載開始】
■投資家ジム・ロジャーズの忠言
「日本株を買う予定はない」
公開日:2019/10/07
新著「日本への警告 米中朝鮮半島
の激変から人とお金の動きを見抜く」
(講談社+α新書)がヒットしている。
ウォーレン・バフェット、
ジョージ・ソロスと並ぶ 「世界3大投資家」
のひとりとして 知られるカリスマ、
投資家の ジム・ロジャーズ(76)は、
日本から資金を引き揚げた。
理由は歯止めのかからない少子高齢化
による人口減。
財政出動、異次元緩和、成長戦略を
掲げるアベノミクスのデタラメだ。
「私が10歳の日本人だったら、
この国を去ることを選ぶ」という。
その忠言を聞いた。
◇ ◇ ◇
――2018年秋に日本株をすべて
手放したそうですね。
今は株も通貨も、日本関連の資産は
何も持っていません。日本株を買い
始めたのは東日本大震災の直前。
日本株はバブル期最高値の4分の1
水準で、さらに下がることもあり得る
状況だった。震災による株価下落局面
でさらに買い増しました。あえて投資
したのは、中期的に見れば景気は回復
すると見ていたからです。予想通りに
株価は上がり、利益を得ることがで
きた。ただ、この先、日本株を買う
予定はありません。日本経済を破壊
するアベノミクスが続き、少子高齢化
による人口減少を食い止められない限り、
この判断を変えることはないでしょう。
――アベノミクスに非常に批判的です。
安倍さんがやっていることはバカげて
いますよ。財政出動で国の借金を増やし、
金融緩和で日本円の価値を下げている。
お金の使い方が下手な上に、使い過ぎて
います。自分のお金じゃないから、国民
から吸い上げた税金だから、どんどん
使っているんです。
――日銀は先月中旬の金融政策決定会合
で大規模緩和の維持を決定。欧米の中央
銀行が利下げに動く中、黒田総裁はマイ
ナス金利の深掘りを示唆しています。
大きな間違いです。世界的に見てこれ
ほど金利が低かった時代はない。そも
そも、中央銀行が実質的に直接、国債を
買う金融政策は前代未聞です。日銀は
16年9月にいわゆる「指し値オペ」を
導入しましたが、これは紙幣を無制限に
刷るということ。つまり、日本円の価値
を下げるわけで、アベノミクスは絶対に
成功しません。20年後には対米ドル
のみならず、韓国ウォンに対しても相対
的に価値を落としているでしょう。
――世論の根強い反対を無視して、
消費税が10%に引き上げられました。
増税は景気を冷やします。安倍政権が
やっていることはまったくナンセンス
ですよ。来年は東京五輪が開催され、
五輪景気が期待されていますが、歴史を
振り返れば五輪が国家財政のプラスに
なったためしがない。五輪のせいで日本
の財政赤字はさらに膨らみます。国の
長期債務残高(18年度)は947兆円
に上り、対GDP比167・8%と巨額。
10歳の日本人が40歳になるころには、
借金は目も当てられない状態になるで
しょう。国債は買われなくなり、金利を
引き上げざるを得ず、そうなれば高金利
によって国の借金はさらに膨れ上がって
しまう。子どもはいない、移民もいない。
日本は大問題だらけです。
■アベノミクスはすべてがナンセンス
――安倍首相は「移民政策をとることは
考えていない」としていますが、4月に
改正入管難民法が施行され、今後5年間
で最大35万人の外国人労働者の受け
入れが想定されています。ただ、在留
資格によっては家族帯同が認められない
ケースがあります。
人口1億2600万人の国に年間7万
人でしょう。計画通りに進んだとしても、
数字的にまったく足りない。人口減少に
よるさまざまな問題の解決には結びつき
ません。それに、日本全体が外国人に
対してウエルカムな雰囲気をつくらない
と、誰もやってきませんよ。働く人だけ
ではなく、その家族も受け入れ、しっか
りとサポートする仕組みを作る必要が
あるのでは?人口減で苦境に立つ日本に
とって、外国人は助けになる存在です。
本気で呼び込みたいのであれば、日本人
と共生できるように歓迎する体制を整え
ることが重要でしょう。どうも日本は
移民受け入れに消極的ですが、移民は
不動産、教育、飲食といった業界に新た
なビジネスチャンスを生みますし、
少子化対策にもつながります。
――アベノミクスの失敗が浮き彫りと
なる中、安倍政権は韓国叩きに没頭
しています。
愚かなことです。隣国同士、本来は
協力して一緒に仕事をすべきなのに、
ケンカをしていること自体が理解でき
ない。そんなことやっている場合です
か? お互いに潰し合うなんてバカ
みたいですよ。
――7、8月は2カ月連続の貿易赤字。
8月の対韓輸出は前年同期比9・4%減、
訪日韓国人は48・0%減の落ち込みで、
日本経済へのマイナス影響は指標にも
表れ始めています。
誰のためにもならないということ。
政治家が自分の利益のために国民感情、
他国に対する敵対心をあおっている
印象があります。もっとも、韓国経済
の現状は厳しいですが、展望はある。
この50年は日本、40年はシンガ
ポール、30年は中国が刺激的でした
が、この先10~20年は韓国と
北朝鮮です。南北統一にはハードルが
あるものの、遠くない将来に実現する
でしょう。北朝鮮が段階的に経済開放
されるのが現実的ですが、そうなれば
世界中から観光客が押し寄せてツー
リズムが盛り上がり、海外から投資が
舞い込み、韓国国内投資も活発になる。
南北で人が往来すれば日本同様に韓国
を悩ませている少子化問題は軽減され
るでしょう。北朝鮮は韓国にとって
フロンティアです。
――米朝協議は膠着していますが、
文在寅政権は対北融和を推進しています。
日本もこの流れにジャンプインする
べきです。北朝鮮は問題だらけ。日本
には生産能力が高く、さまざまなノウ
ハウを持つ企業が多くあり、解決する
術を持っている。北朝鮮は中国とも国境
を接しているので、ビジネス環境は悪く
ない。いち早く投資し、プラントを造り、
ホテルも建てる。ビジネス展開にはそう
したことが非常に重要です。韓国企業は
スタディーグループを立ち上げて準備
しているのに、日本では誰もそうした
声を上げないし、動きも見られませんね。
■子供には中国語、スペイン語、韓国語、
ロシア語を
――拉致問題を抱えているのもあります
が、北朝鮮の体制維持を危ぶむ声があり
ます。
政府のプロパガンダに日本人はのみ込ま
れているんですよ。現在の北朝鮮の指導者
(金正恩朝鮮労働党委員長)は中国で
鄧小平が敷いた改革開放路線をやりたい
と言っているんです。彼はスイスに留学
経験がある。スイスと北朝鮮、どちらで
暮らしたいか? スイスで暮らしたいん
です。でも、国を去れないし、逃げ出す
わけにもいかない。だから、北朝鮮を
スイスのように変えようと、スキー
リゾートを建設したり、各地に経済特区
を 設けています。金正日時代の07年、
金正恩体制移行後の13年に訪朝しました
が、2度目に訪れた北朝鮮は意外なほど
活気にあふれていて、どこへ行っても
中国人だらけでした。
――お子さんに中国語を身に付けさせる
ため、07年にシンガポールに移住され
たそうですね。
アジア時代の到来を見据え、2人の娘
たちを英語と中国語のバイリンガルに
育てるためです。シンガポールは中国語
がネーティブランゲージの上、清潔で暮ら
しやすい。日本人が中国語を話すように
なれば、日本で暮らすと思います。日本
はお気に入りの国のひとつなので。話せる
言語が増えれば、入ってくる情報の量と
質が劇的に変わる。投資家としてもう
ひとつアドバイスするなら、「子や孫に
は中国語を習わせなさい」ですね。次は
スペイン語、その次となると韓国語も
いいし、ロシア語もいい。日本語はリスト
に入らないですね。衰退していく言語です
から。
――日本が投資対象に再浮上することは
なさそうですね。
株価が下がり、税金が下がり、規制緩和
をさらに進めてマーケットをオープンにし、
財政赤字を大幅に削減する。さらに出生率
が上がったら、判断を変えるかもしれませ
ん。財政赤字の削減は今日からでも切り
込めるでしょう? 使わなければいいんで
すから。Do it! やらなければ何も
始まりませんよ。
(聞き手=坂本千晶/日刊ゲンダイ)
【転載終了】
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著名な投資家が日本市場の終わり
を宣言したようなものですね。
日本市場は海外投資家が70%と
言われています。
その投資家が資金を引き揚げたら
日本市場は活気を失い衰退していく
のでしょう。
ネット民が警告してきたように、
安倍晋三が日本の経済を崩壊させる
ということでしょう。
もう一つ、即位の礼に同盟国の米国
は、No13の運輸長官を寄越すよう
です。
儀礼的にはペンス副大統領なのですが、
安倍晋三がそれだけバカにされている
ということでしょう。
因みに、ペンス副大統領が来れない
理由が、「忙しい」からだそうです。
しかも、代理がNo13なんて・・・
諸外国にも日本の立場が分かって
しまいますよね。
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