安倍首相のお友達はなぜ逮捕を免れたのか!

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 巻頭特集 

■徹底検証が必要 安倍首相のお友達は 

 なぜ逮捕を免れたのか 

 公開日:2019/12/19  


 「一般常識に照らして当然の判決です。 

むしろ、民事でしか争われないことが信 

じられない。山口氏には、レイプ容疑で 

逮捕状まで出ていたのです。しかし、 

なぜか逮捕を免れ、不起訴処分になった。 

安倍首相に近い記者だから逮捕されなか 

ったのではないかという疑念は今も拭え 

ません。性被害への理解がなかなか進ま 

ない日本で、被害女性が顔も名前も公表 

して被害を訴えることは、大変な勇気が 

必要だと思う。それを名誉毀損で訴え返 

して高額の賠償金を要求するなんて、口 

封じのつもりでしょうか。あまりに卑劣 

なやり方です」

(政治評論家・本澤二郎氏) 


  山口氏は判決に不服で控訴するという 

が、あらためて振り返ってみると、この 

事件は不可解なことだらけなのである。


 ■土壇場で逮捕状が見送られた 

  事件のあらましはこうだ。 


 2015年4月、詩織さんは就職相談の 

ため、一時帰国中だったTBSワシントン 

支局長の山口氏と都内で会食。 

2軒目の店で突然、記憶を失い、山口氏 

と一緒のタクシーに乗せられた。  


 酩酊状態にありながらも「近くの駅で 

降ろしてほしい」と懇願したが、山口氏 

は自力で歩くこともおぼつかない詩織さん 

を宿泊先のホテルの部屋に連れ込んだの 

だ。 未明に痛みで目が覚めた詩織さんの

上に 山口氏がまたがっていて、レイプさ

れて いることに気づいたという。 


 その後、詩織さんは警視庁に被害届を 

提出。 

高輪署が受理し、同年6月8日、逮捕状 

を手にした捜査員は、帰国する山口氏を 

準強姦(当時)容疑で逮捕するために 

成田空港で待ち構えていた。 


 ところが、土壇場になって逮捕は見送 

られる。 

上層部からストップがかかったのだ。 

当時、警視庁刑事部長だった中村格氏は 

「私が決裁した」と「週刊新潮」の取材 

に答えている。

官邸で菅官房長官の秘書官を長く務めた

中村氏は、レイプ事件 もみ消しの褒美と

いうわけではないだろうが順調に出世を

重ね、昨年は警察庁 ナンバー3の官房長

に就任。 

安倍政権が続けば、警察庁長官も視野に 

入る。  


 結局、山口氏は15年8月26日に 

書類送検されたが、1年後の16年7月 

に地検が不起訴判断。

詩織さんは17年5月に検察審査会に審査

申し立て、9月に「不起訴相当」の議決が

出た。 

それを山口氏は「私は不起訴になった」 

「検察審査会でも不起訴相当だ」と振り 

かざし、伊藤さんとの性交渉は認めなが 

らも、「合意だった」「法に触れる行為 

は一切していない」と主張してきた。 

詩織さんに対する心ないバッシングも後 

を絶たなかった。


 ■権力の私物化が捜査を歪めた疑念は払拭 

 されない 


 「確たる証拠が揃ったから、現場はい 

けると判断して、逮捕状まで取ったのだ 

ろうに、上からストップがかかるのは、 

よほどの政治案件としか思えません。 

検察審で不起訴相当の議決に至ったこと 

も、一般常識からして不可解ですが、 

検察審に出される証拠は検察側の裁量で 

恣意的に決められるので、シナリオ通り 

の結論に誘導することもできてしまう。 

 そういう“ブラックボックス”だった 

ものが、今回の民事訴訟である程度は 

明らかになった。それで地裁が性暴力 

の事実を認めたことは、庶民感覚とし 

てはまっとうな判断だとは思う。ただ、 

地裁はたまにマトモな判断をしますが、 

高裁、最高裁と上にいくほど、政治的

になる傾向がある。控訴審が同じ判断 

をするとは限りません」

 (司法に詳しいジャーナリストの魚住昭氏)


  一貫した説明もできずに“完敗”した 

山口氏が事件の裁判を続けることは、 

一般的に恥の上塗りのように見られが 

ちだが、「すぐ控訴する!」と息巻い 

ているのは、政権のオトモダチが増え 

る上級審なら今回の判断が覆る自信が 

あるからなのか。  


 この事件では、レイプ疑惑について 

取材を受けた山口氏が、“官邸のアイ ヒ

マン”の異名を持つ警察官僚の北村内閣

情報官(現・日本版NSC局長)に助け

を求めた可能性も指摘されている。

 取材のメールを送った「週刊新潮」に、 

<北村さま、週刊新潮より質問状が来ま 

した。伊藤の件です。取り急ぎ転送しま 

す>というメールが送られてきたという 

のだ。  


 焦った山口氏が誤って、「北村さま」 

に転送すべきところ、新潮に返信して 

しまったものとみられる。


 ■政権がらみで“国策不捜査”が続く 


 著書に“安倍ヨイショ”本の「総理」が 

ある山口氏はTBS退社後、 

「安倍首相に最も近いジャーナリスト」

 を売りにテレビに出まくっていた。 

その彼に嫌疑がかかった事件の周囲で 

蠢く官邸の警察官僚。 

逮捕状が下りるまで証拠が揃った事件で、 

なぜ急に逮捕が取り消され、最終的に 

不起訴になったのか。 

民事訴訟で詩織さんの主張が全面的に 

認められた今こそ、この異様な事件と 

捜査の徹底的な検証が必要なのではな 

いか。  


 「この政権下では、本来捜査される 

べき案件がきちんと捜査されてきてい 

ない。甘利元経済再生相が大臣室で 

現金を受け取った問題を筆頭に、小渕 

優子元経産相の政治資金問題、財務省 

の公文書改ざんなど、本来なら起訴さ 

れてもおかしくない案件で“国策不捜査”

 とでも言うしかない事態が続いています。 

これは『1強』政権への忖度が検察組 

織にまで及んでいる証左でしょう。 

 警察も同様で、警備・公安部門を中心 

とした警察官僚が官房副長官や日本版 

NSCの局長などに次々抜擢され、 

官邸中枢に深く食い込んでいる。 本来は

一定の距離を保つべき政権と警察 ・検察

が近づき過ぎるのは非常に危うい。 民主

主義国家として極めて不健全な状態と言

わざるを得ません」

 (ジャーナリストの青木理氏) 


 容疑の証拠が揃っていても、首相の 

オトモダチなら逮捕を免れるというの 

なら、それはもう法治国家とは言えな 

いのだ。

 三権分立にも反する。


  「この政権では、法の下の平等という 

憲法の基本概念さえ蹂躙されている。権 

力の私物化が捜査も歪め、オトモダチの 

犯罪をもみ消したという疑いを持たれる 

だけでも大問題ですが、それがもし事実 

ならば政権が吹っ飛ぶ話です。警察官僚 

が官邸を支配する暗黒政権の最大の急所 

といっていい。この長期政権で、権力側 

の疑惑は常に『問題ない』『違法性はな 

い』のセリフで片付けられてきた。司法 

を抑え込んで、やりたい放題なのです。 

 一方で、権力に盾突けば社会的に抹殺 

されかねない恐怖社会になってしまった。

 首相に近い山口氏の性犯罪を告発した 

詩織さんにも、おぞましいまでの誹謗中傷 

がありました。安倍政権は反社会勢力に 

ついて『社会情勢に応じて変化し得るも 

ので定義は困難』と閣議決定しましたが、 

社会秩序を破壊する官邸こそが反社その 

ものに見えます」 

(本澤二郎氏=前出)


 「桜を見る会」でまざまざと見せつけ 

られた権力の私物化や言論封殺が、詩織 

さんの事件にも見え隠れすることが恐ろ 

しい。  


 政権に対する忖度の横行が警察行政や 

司法にも及び、政権から見捨てられた 

庶民は何があっても泣き寝入りするしか 

ないとすれば、一体何を信じればいいの 

か。


  民主主義国家とは、法治国家とは何か 

を考えさせられる事件だ。

 決して詩織さんひとりの問題ではない。 


 【転載終了】

 **************************  


安倍政権になって、国を潰してしまう 

のではないかという恐怖を感じましたね。  


 バカに国を預けてはいけないですね。 

どうもバカは“うつる“らしく、うつる 

とネトウヨになってしまうようです。 

 バカが伝染しパンデミックにならない 

うちに止めないと。  


五輪散総選挙などという 観測もあり、

この時に止めるべきです。


  その前に、「桜を見る会」問題で退陣 

に追い込まれればですが・・・

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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