クビになって当然の警察官僚を出世させる安倍官邸の異常!
三枝成彰の中高年革命
【転載開始】
■クビになって当然の警察官僚を
出世させる安倍官邸の異常
公開日:2020/01/11
その昔、田舎の小学校には、
ジャイアンのようなガキ大将が大勢
いたものだ。
その号令で一斉にみんなが動く。
いさかいやトラブルがあれば、
だれが善でだれが悪なのかの判断
まで下していた。
たとえその結論が理論的でなく
ても逆らうことはできない。
絶対的な権力を握っていたのだ。
そんな子供のルールが今、国家
レベルで適用されている。
最も厳格さが求められ、絶対に
不正が許されないはずの捜査機関
においても、ガキ大将の意向が
大きく働いているように見えるのだ。
ジャーナリストの伊藤詩織さんが
「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」
として元TBS記者の山口敬之氏に
損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は
山口氏に330万円の支払いを命じた。
山口氏がレイプしたことを認めた格好
で、裁判所が発行した逮捕状を執行し
なかった警視庁と真逆の判断である。
山口氏は判決を不服として控訴したが、
2審も敗訴となれば、捜査の正当性は
大きく揺らぐだろう。
当時の警視庁刑事部長で、山口氏の
逮捕に待ったをかけた中村格氏の責任
も重い。
現在は警察庁でナンバー3の官房長を
務めているが、週刊誌の直撃に逮捕
中止の判断を下したことを認めている。
民事で裁判所が事実認定したレイプ犯
を野放しにしたわけだ。
これは重大な失態で、普通であれば
クビだろう。
少なくとも減俸や降格は避けられない。
それなのに中村氏は現在に至るまで
おとがめなしで、警察庁長官に昇格
するという報道もある。
レイプ犯を逮捕しなかったことも異常
だが、そんな命令を下した人物が全国
の警察を従える組織のトップになると
いうの異例の事態だ。
勝訴したジャーナリストの伊藤詩織さん
(右は、中村格警察庁官房長)
精神科医の和田秀樹さんは自身の
メルマガで
〈伊藤詩織さんが民事裁判では勝訴
した矢先に、中村格という警察官僚
が警察庁長官に内定したという
(まだ報じられていないが)ことで
吉永みち子さんが怒っていた〉と
書いていたが、良識ある人はみんな
呆れている。
山口氏は安倍さんと昵懇の仲で、
中村氏は菅さんの元秘書官で
「官邸の番犬」と呼ばれているら
しい。
結局、ガキ大将の安倍さんに近いか
どうかですべてが決まるわけだ。
これが成熟した国家の姿なのか。
中国やロシアや発展途上国でもある
まいし、法を超えたガキ大将が幅を
利かす現状は、民主国家のありよう
からは大きくかけ離れている。
【転載終了】
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ゴーン問題の有罪・無罪は別にして
も、国際社会に日本の司法の不透明さ
を晒した格好ですよね。
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