2020年 「波乱」「混迷」「破局」の予兆!

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 年明けから噴出 2020年 「波乱」「混迷」「破局」

の予兆 

公開日:2020/01/12


 ■不安におののく庶民は首をすくめて 

 祈るしか術はないのか  


  元号が令和に改まって初めての新年 

を迎え、56年ぶりの東京五輪が開催 

される2020年。 

安倍首相の年頭所感は 

「未来への躍動感があふれている今こそ、 

新しい時代に向けた国づくりを力強く 

進める時です」と高揚感いっぱいだった 

が、おとそ気分が抜けてくると、年明け 

から高まる波乱、混迷、破局の予兆に 

暗澹としてくる。 

8年目に入った安倍政権のスローガン 

政治はこの国を少しも前進させず、 

ただただ劣化させてきた。  


 国家を私物化し、オトモダチにだけ 

甘い汁を存分に吸わせるアベ政治の最た 

るものが首相主催の「桜を見る会」を 

めぐる数々の疑惑だ。 

公金で催される会に後援会関係者を 

どんどん招き、参加者はうなぎ上り。 

反社会的勢力やマルチ商法のサギ社長 

まで接待していた。 

野党が追及に動き始めると、絶妙な 

タイミングで招待者名簿を破棄。 

安倍は疑惑の核心を突かれると 

「名簿を廃棄したので詳細はお答えでき 

ない」と逃げ回り、臨時国会を早々に 

閉じた。 

しかし、20日に召集される通常国会 

ではそうはいかない。 

19年度の補正予算をめぐる集中審議 

を皮切りに予算委員会が連日開かれ、 

20年度予算の成立が見込まれる3月 

いっぱい続く。 

臨時国会で“逃げ恥”を許した野党は 

手ぐすね引いていて、安倍が予算委で 

火ダルマになるのは必至である。  


 カジノ汚職も火を噴いている。 

恥も外聞もなく「成長戦略の柱」に 据えた

カジノを含む統合型リゾート (IR)を

めぐり、参入を目指して きた中国企業

「500ドットコム」 が広範囲にカネを

バラまいていた 疑いが強まっている。 

東京地検特捜部に収賄容疑で逮捕され た

IR担当の内閣府副大臣だった 秋元司衆院

議員ばかりでなく、進出 候補地の北海道や

沖縄が地元の国会議員 にも便宜供与を働き

かけていたのだ。 

芋づる式の展開となる可能性大だ。


 ■米国追従、中国接近で国益台無し  


 “外交の安倍”の化けの皮は完全に剥が 

れ落ちた。 

「個人的な信頼関係」を誇る米国の 

トランプ大統領が暴走し、米軍はイラン 

革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害。 

周辺国も巻き込み、中東は一触即発の 

情勢だが、米国とイランの仲介役を自負 

していた安倍は相変わらずのトランプ 

追従だ。 


  高千穂大教授の五野井郁夫氏 

(国際政治学)は言う。  


 「日本外交はこれまで“戦略的あいま 

いさ”によって国益を守ってきましたが、 

米国一辺倒のアベ政治によって台無し 

です。伝統的な友好国であるイランの 

顔を立てた中途半端な自衛隊の中東派遣 

もアダとなりかねない。事態がエスカレ 

ートすれば米国陣営の一員であると旗幟 

を鮮明にする必要に迫られるでしょう。

 イランとの関係悪化は避けられない。 

片やカジノ汚職をめぐっては、中国が 

与党の深部に食い込んでいることが浮き 

彫りになった。米国追従のかたわら、 

習近平政権の香港や台湾への圧力に目を 

つぶり、容認せざるを得なくなっている。 

ゴーン逃走劇もそうですが、日本はリベ 

ラルな国際秩序を担える国ではないと 

世界に喧伝してしまっています」  


 外交は安倍の“やってる感”演出の 

小道具だ。 

「われわれの世代で解決する」と息巻いた

北方領土返還をめぐる対ロ交渉は 暗礁に

乗り上げ、 「安倍内閣の最重要課題」に

掲げる 北朝鮮による拉致被害者の帰国は

夢物語。 

それで今年の見せ場は習近平国家主席の

国賓来日だというからお笑い 草だ。  


 「一国二制度」が有名無実化し つつある

香港では、元日恒例の デモに103万人

(主催者発表) が集まり、97年の中国返還

後、 最大規模となった。 

「一つの中国」の原則を掲げる 習近平に統一を

迫られる台湾では、 対中強硬路線の蔡英文総統

が再選し、 北東アジアの緊張も高まっている。  


 初詣では絵馬を手にした参拝客が 

「新しい時代が平和であってほしいと の思いを

込めて書いた」と言い、 

「今年は平和な年になってほしい」 

「世の中が平和であってほしい」と いった声が

多く聞かれた。

 ひたすら安寧を願い、「何も起こらなければいい」

と祈る 国民の鋭さが表れている。


 ■中東緊迫でGDP1%消失、26兆円 

 対策を相殺 


 覆い隠してきたデタラメ安倍政治の歪みが

あちこちで一気に露呈、 噴出する中で、国際情勢の

緊迫、景気 の低迷、災害の懸念は高まる一方だ。 


  アベノミクスの3本の矢が放たれて から7年。 

デフレ脱却はいまだ実現せず、トリクル ダウンも

起きず、地方創生はほど遠い。 

景気回復どころか、安倍政権で2度も 実施された

消費増税で国民生活は痛め つけられっぱなしだ。 

19年11月の景気動向指数は景気の 現状を示す

一致指数が95・1と6年 9カ月ぶりの低水準で、

家計調査では 消費支出が前年同月比2・0%減。 

景気の一致指数(15年=100)の 推移から

機械的に決まる基調判断は 4カ月連続「悪化」

となった。 

ちなみに、10月の前月比のマイナス幅 は

5・6ポイントで、東日本大震災が 発生した

11年3月以来の大きさ。

 前回14年4月の増税時(4・8ポイント 低下)

よりも落ち込みが激しい。 

14年は消費支出の前年割れが増税後 13カ月

続いた。

 政府は財政支出13・2兆円、事業規模 26兆円

という大型経済対策を打ち出し ているが、

焼け石に水だ。 


  経済評論家の斎藤満氏はこう言う。  


 「景気動向指数の推移は景気後退を 示唆して

いますし、消費指数も悪化 しています。ベース

となる日本経済 が弱っている中で26兆円の対策

を 打っても、絵に描いたモチになる リスクがある。

政府は消費増税の影響 を軽く見て、昨秋の台風

被害を一過性 のものとしかとらえていないのでは

な いか。緊迫化する中東情勢も追い打ち をかけ

ています。一昨年の原油輸入は 約19・3兆円

でしたが、昨年だけで 原油価格は3割上がり、

足元でも上昇 している。5兆~6兆円の負担増は 

GDPを1%ほど引き下げます。 26兆円の対策

によるGDP押し上げ 効果が1・4%とされて

いますから、 相殺される可能性がある」


 ■本気度が疑われる野党合流  


 痛み切った経済に五輪不況が待ち受け、 災害とは

隣り合わせの日常だ。 日本列島では震度5弱は珍し

くなく、 昨年の記録的台風で水害危機にも直面 して

いる。 

不安におののく庶民は首をすくめて 祈るしか術は

ないのか。 

反アベの受け皿と期待される立憲民主党 と国民民主党

の合流は一進一退。 野党の多弱が「安倍1強」を

生んだ落と し前をそろそろつけてくれなければ困る。


  「合流でさえパッとまとめられない 野党に国を

まとめることができるのか。 これでは政権交代は

到底難しいのでは ないか。そういぶかる有権者は

少なく ありません。本気度を疑われるような 小競り

合いをいつまでやるつもりなの でしょうか」

(五野井郁夫氏=前出) 


  映画監督マイケル・ムーア氏は ソレイマニの

画像をツイッターにアップ し、皮肉たっぷりに

こう書き込んでいた。 


 〈米国のみなさん、こんにちは。この男 を知って

いますか? 彼があなたの敵だと 知っていましたか?

 え? 聞いたことが ない? 今日中に彼を憎むよう

に教え込ま れるでしょう。トランプが彼を暗殺したこ 

とを喜び、言われたことをやるようになる でしょう。

あなたの子供たちを戦争に送り 出す準備を始めなさい〉  


 翻ってこの国はどうか。 

安倍政権の延命を許し続ければ、国民は 道連れとなり、

悲劇的な幕切れを迎える ことになりかねない。 

自己防衛の準備を始めなければ時間切れだ。


 【転載終了】

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 国のトップの新年早々からのゴルフ 

三昧のノー天気な姿が不安を感じさせ 

ますね。 


  海外から見れば、ちょろい男なので 

しょうね。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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