最大8200万人感染の恐怖・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■2.20が新型肺炎パンデミック節目
最大8200万人感染の恐怖
公開日:2020/02/15
肺炎を引き起こす新型コロナウイルス
の猛威に歯止めがかからない。
日本国内では数時間おきに新たな感染が
判明する状況となり、明らかにフェーズ
が変わった。
海外の専門家は「2秒で感染」
「世界の3分の2が感染する恐れ」
と警鐘を鳴らしている。
パンデミックの分水嶺まで残された日数も、
わずかしかない。
3日から横浜港で停泊中のクルーズ船
「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染
は、米メディアから「第2の感染中心地」
と批判されるひどさで、80歳以上の一部
乗客がようやく税務大学校(埼玉県和光市)
に移送された。
それでも政府の対応は相変わらず場当たり
的だ。
外務省は震源地の武漢を含む湖北省に続き、
浙江省温州市について感染症危険情報を
レベル3に引き上げ。
渡航中止を勧告した。
安倍首相はきのう(14日)の
新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、
感染症の専門家会議を対策本部内に設置
したと表明。
「これまで以上に対策の検討を進めていく」
と勇ましかったが、その言葉に説得力はない。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は
言う。
「国内での感染拡大は完全に人災です。
感染症対策に力量がない厚労省と官邸の
デタラメが重なり、事態を悪化させたの
は明らか。クルーズ船の海上検疫・隔離
を決定したのは、英医学誌『ランセット』
で中国の研究チームが無症状感染者やヒト
・ヒト感染の可能性を指摘した後。ウイル
ス検査の対象を滞在歴などで限定したため、
感染者の確認が後手に回ってしまった。
神奈川で80代女性が死亡しましたが、
すみやかに検査して抗HIV薬を投与して
いたら、結果は違っていたかもしれません。
政府がやるべきは指示ではなく、ロジ。
全国各地でウイルス検査ができるような
態勢を整備することに尽きる。検査は1万
円程度ですから、1万人検査に要する費用
は1億円、10万人で10億円に過ぎない。
検査件数の増加はエビデンスの積み上げに
もつながるのですから、早急に方向転換
すべきです」
ようやく厚労省は滞在歴を問わない
検査対象拡大を検討。
大学病院や民間の検査会社に協力を仰ぎ、
1日の検査実施件数を約300件から
約1100件まで増やすという。
しかし、その程度で感染スピードに追い
つけるのか。
■政府の後手後手対応で事態が悪化
北京大第一医院感染疾病科の王貴強主任
は新華社通信の取材に
「ウイルスの感染力は強い。15秒で感染
は十分に可能で、何も対処していなければ
2秒で感染もあり得る」と指摘。
WHO(世界保健機関)の非常勤顧問を
務める感染症の権威のアイラ・ロンジーニ氏
(米フロリダ大感染病統計研究所所長)の
試算では、世界の感染者は数十億人に達する
可能性があるという。
香港大学のガブリエル・レオン教授
(公衆衛生学)も、世界の3分の2近くが
感染する恐れがあると警鐘を鳴らしている。
この推計を日本に当てはめると、感染者は
8200万人に及ぶ。
一方、中国政府の新型肺炎対策チーム長を
務める鐘南山氏は
「2月20日が大きな節目」と分析している。
武漢閉鎖が1月23日。潜伏期間を14日と
すると、2月5日ごろまでは武漢から移動し
た人が各地でウイルスを拡散させるが、
そこで感染網を断ち切れていれば14日を
過ぎた20日あたりに一服するというので
ある。
まさにパンデミックの分水嶺まで、あと数日。
翻って日本はこの間、政府の後手後手対応で
事態が悪化した。
初動の遅れは悲劇を量産しかねないのでは
ないか。
【転載終了】
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これで、オリンピックが中止となったら、
日本が受ける打撃は甚大ですね。
こんな時にも支援者と会合(食事会)を
している政界トップ。
国のことより自分のことを優先する姿勢は、
本当に腹立たしい限りです。
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