東京大会延期か中止で五輪消滅も・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■聖火リレー前にIOC決断か
東京大会延期か中止で五輪消滅も
公開日:2020/03/17
どうやら時間の問題になってきた。
日刊ゲンダイは12日付の紙面
「あるぞ IOC会長 2度目の手のひら返し」
の中で、
「7月24日の五輪開幕を確信している」と
語ったバッハ会長が、
「4月初旬にも東京五輪の中止を世界に発信
するかもしれない」と報じた。
先週までの動きを見ていると、それが早ま
りそうな雲行きになってきた。
11日に世界保健機関(WHO)は
新型コロナウイルス感染症について
「パンデミック(世界的大流行)と表現できる」
と表明。
翌日には米国のトランプ大統領が、
「無観客は想像できない。1年間延期したほう
がよいかもしれない」と提案。
同日、国際オリンピック委員会(IOC)の
バッハ会長は、ドイツ公共放送のインタビュー
で、東京五輪開催の判断は「WHOの助言に従う」
と述べた。
国士舘大非常勤講師でスポーツライターの
津田俊樹氏が言う。
「バッハ会長が開催中止の具体的な判断基準に
ついて言及したのは初めてです。翌日にはギリ
シャの聖火リレーも中止になり、国際スポーツ
関連団体が一堂に会する最大の会議を毎年主催
する『スポーツアコード』が、4月19日から
ローザンヌで開催予定だった会議の中止を発表
した。世界のスポーツ界にとってこれは大きな
決断です。この会議では、国際競技団体の幹部
とIOCの会合も予定されていたという。東京
が五輪の開催都市とはいっても、日本だけが
五輪に向かって聖火リレーを行うわけにはいか
ないでしょう。26日に福島から聖火リレーが
スタートして、途中で中止や延期が決まったら
聖火はどうするのか。だからバッハ会長がギリ
シャの聖火の引き継ぎ式が行われる19日以前
に決断することは十分に考えられます」
仮に、7月24日開幕の東京五輪が中止か
延期になれば、新型コロナウイルスの感染拡大
で疲弊している日本経済はさらなる打撃を被る
ことになる。
すでに感染者急増で、海外から観光客が来なく
なり、旅館や飲食業、クルーズ船ビジネスなど、
中小企業の倒産が全国に広がっている。
ビジネス評論家の菅野宏三氏が言う。
「五輪が中止や延期になれば、五輪目当ての
観光客を見込んで多額の借り入れをしてホテル
を建てたり、店を改装した飲食店は大変です。
倒産はかなりの数にのぼるでしょう。企業もそ
うですが、そもそも国や都市にとってもIOC
がすべての決定権を持つ五輪開催はリスクが高
すぎる。マラソン会場を勝手に札幌に移したり、
新型ウイルスの感染という極めてまれな事情と
はいえ、IOCは中止や延期を独断で決められ
る。国や東京都はこれまで、競技場の建設、
改修、暑さ対策などで数兆円単位の『投資』を
してきた。それだけではない。招致のための
裏金疑惑まである。中止や延期になって被る
損失については、IOCに対して何の請求もで
きない。経済の落ち込み具合は、まったく想像
できない。ボロボロになった日本経済を見たと
き、今後、五輪を招致する都市はますま 出てこ
なくなりますよ」
■日本の惨状を見て
五輪招致に手を挙げる都市は減少の一途だ。
IOCは2017年の総会で、24年パリ、
28年ロサンゼルスの開催を一度に決めた。
当初はこの2カ国に加え、
ローマ(イタリア)、
ハンブルク(ドイツ)、
ブダペスト(ハンガリー)
も24年大会の招致を目指していたが住民の
反対運動などで相次ぎ撤退。
IOCが苦肉の策として、24年パリ、
28年ロス大会と分けて決着させた。
北京に決まった22年の冬季五輪も、
招致を争ったのはカザフスタンのアルマトイ
だけ。
26年大会は
イタリアのミラノとコルティナダンペッツォ
の共催で決まったが、招致のライバル都市は、
ストックホルム/オーレ (共催=スウェーデン)
だけ。
カルガリー(カナダ)、
グラーツ(オーストリア)、
シオン(スイス)
などが住民投票の結果、撤退している。
東京五輪の中止、延期が決まれば、
そうした現状に拍車がかかるのは間違いなく、
五輪は存続の危機に立たされる。
そんな中、30年の冬季五輪の開催都市に
札幌が立候補することが決まった。
「今回の東京五輪は東日本大震災で壊滅的
な打撃を受けた東北、中でも原発事故が起き
た福島の『復興』を世界にアピールしようと
しているが、被災地の政治利用です。札幌
だって冷え切った北海道経済の起爆剤にする
ため五輪を呼ぶ。世界には財政負担を考え、
住民投票によって五輪招致をストップさせる
都市があるにもかかわらずです。安倍首相は
新型コロナウイルス感染拡大に関する記者会
見の中で、26日に福島を訪れ、聖火リレー
のスタートに立ち会うと言った。緊急事態
宣言がいつ発令されてもおかしくない状況で
す。いい加減にしてほしい。新型コロナウイ
ルスが蔓延して身内や知人に感染者が出てい
る人もいるでしょう。選手たちには申し訳な
いが、東京五輪の開催、札幌五輪招致につい
て、今こそ冷静に考えてみるべきです」
(前出の津田氏)
五輪は28年のロス大会が最後になるかも
しれない。
【転載終了】
**************************
東京オリンピックが過度期になる
ということになるのでしょうか?
日本のトップがマリオに扮し、
アンダーコントロールと偽証し、
そして、選考委員への賄賂疑惑など、
日本は異質(異常)な国というよう
に見られているのでしょうか?
そんな折、日本人の入国禁止国が
56ヶ国、行動制限は84ヶ国に増加
しており、やはり開催に黄信号が
灯っているのは紛れもない事実なの
かもしれませんね。
0コメント