「Go Toキャンペーン」1兆7千億円に非難殺到・・・
LITERA
【転載開始】
■「Go Toキャンペーン」1兆7千億円に
非難殺到、星浩も「正気か」!
一方、官邸は異常な楽観論、田崎史郎も
「夏の観光に間に合うようコロナが収束」
2020.04.23
安倍首相が打ち出した「アベノマスク」に
カビが付着するなどの不良品が見つかってい
たことが報道によってあきらかになり、
昨日22日、厚労省もその事実を認めた。
ネット上では「アベノマスク」ならぬ
「カビノマスク」などと呼ばれはじめている
が、安倍政権は全戸配布の計画を撤回するこ
となく、布マスク配布に446億円もの血税を
注ぐという。
だが、「税金の使い道」として批判が
高まっているのは、アベノマスクだけではない。
昨日22日放送の『news23』(TBS)では、
安倍首相が時間を浪費してまとめた緊急経済
対策の中身に疑義を呈した。
その最たる例として挙げられたのが、
「Go To キャンペーン」予算だ。
本サイトでも以前すでに取り上げたが、
あらためておさらいすると、
この「Go To キャンペーン」というのは、
経産省の説明によると
〈感染症流⾏が収束した後、国内における⼈の
流れと街のにぎわいを創り出し、地域を再活性
化するため〉におこなわれるもので、旅行や
飲食、イベント、商店街への消費喚起のための
「Go To Travel キャンペーン」
「Go To Eat キャンペーン」
「Go To Event キャンペーン」
「Go To 商店街 キャンペーン」
を実施するという。
その事業費に、なんと1兆6794億円も計上して
いるのだ。
この予算がいかに異常なものかは、喫緊に
必要だといわれている予算と比較すれば一目
瞭然だ。
実際、「マスク、消毒用エタノール等の物資
の確保」に1838億円、「人工呼吸器の確保」
に265億円、「ワクチン・治療法の開発促進等」
に275億円、
「国立病院機構・地域医療機能推進機構におけ
る医療提供体制の整備」に65億円、
「検査体制の確保」に49億円
(すべて厚労省補正予算案から)しか計上され
ていない。
この厚労省補正予算案で
「感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び
治療薬の開発」のために計上されているのは、
トータルで6695億円だ。
また、厚労省以外の省庁の関連予算をかき
集めても、
「感染拡大防止策と医療提供体制の 整備及び
治療薬の開発」のための総額は 約2兆5000億円。
ここには例の、新型コロナの日本の対策に対する
SNSなどの批判をチェックして海外からの 批判
を封じ込めるために外務省に計上されている
24億円など、新型コロナ対策とは言えないもの
まで含まれているのだ。
にもかかわらず、いつ収束するのか世界中の
誰も知る由もない収束後のレジャーや外食など
の消費喚起キャンペーンの費用に1兆6794億円
も計上し、一方で厚労省による医療現場用の
マスクなどの物資確保やワクチン・治療法開発、
医療提供体制の整備、検査体制の確保などの
緊急性の高い分野には、消費喚起キャンペーン
の約3分の1しか予算を充てていない……。
「どこが緊急?」と言われて当然の内容だろう。
実際、『news23』は「Go To キャンペーン」 に
1兆6794億円、厚労省の
「感染拡大防止や医療体制の整備」に6695億円 と
いう金額を比較して伝えたのだが、アンカーの
星浩氏は「この『Go To キャンペーン』について
官僚と話をしたことがあるんですけど、私、思わ
ず『あなたがた正気ですか?』と言ってしまった」
と語った上で、
「言ってみれば、いま火事が燃え盛っているのに、
火事が収まったあとの宴会の話をしているような
もの」
「こういうお金があるんだったら、医療とか (国民
への)手当・給付に回すべき」と一刀両断。
当然、番組を受けてネット上でも批判が巻き 起
こった。
〈待て待て待て。コロナ終息の目処も立ってな いのに
どこに大金使ってんだ。〉
〈Go To キャンペーン?聞き間違い?ですか?今ですか?
終息後のことよりも、今は命を守るため に、医療に予算を
投じるべきでは? 聞き間違い? 旅館や旅行会社、飲食店
が困っている今助けて あげてほしいです。つぶれてからで
は、GoToも ないのに。〉
〈安倍首相は目下瀕死状態にある業態への個別 補償を
「現実的ではない」と一顧だにしないが、 このキャンペー
ンほど現実を見ていないものもな い。優先順位が真逆だ。〉
〈今まで感じた事のない目眩を覚えた。〉
〈国民のための医療費よりもGoToキャンペーン。 政治
が悪いって、率直にこういうことだと思う。〉
■『news23』星浩の「正気ですか」に続き、
俳優の古舘寛治も「頭イカれている」
さらに、名バイプレイヤーであり、臆すること
なく政権批判を繰り出している俳優の古舘寛治氏
も、こうツイートした。
〈おれらの政府…このバランス感…頭イカれ てる…〉
まさに「Go To キャンペーン」は「正気か」
「頭イカれている」としか言いようがない絶句の 施策
だが、しかし、じつは「いまそれ!?」と ツッコまざる
を得ない予算計上はほかにも山ほど ある。
たとえば、「Go Toキャンペーン」と同様に、
国交省補正予算案では観光需要の回復のための
「反転攻勢に備えた観光基盤の整備」に 158億1000万円、
インバウンド回復のための
「海外に向けた大規模プロモーション」に 96億2400万円
などを計上。
さらに、
〈建設生産プロセス等の全面的なデジタル化〉 などに
よって公共事業の生産性向上を図ると いう施策に、
177億7770万円も計上している のである。
一応、この予算のなかには
〈港湾へのライブカメラの設置による検疫時等 の情報収集
能力の向上〉や 〈ICT を活用した自動車運行管理等の非接
触化・ リモート化〉 なども含まれているというが、公共事業
における デジタル化推進で生産性を向上させようという
施策の何が新型コロナの緊急対策なのか。
さっぱり意味がわからない。
また、文科省の補正予算案では
「スポーツ・文化芸術への関心と熱意を取り戻す イベントの
開催支援」に22 億円を計上。
これは 〈文化関係団体やフリーランスの芸術家等の公演 や
展示・展覧会等を開催することにより、文化 芸術に対する
関心を高める〉ための予算だという のだが、文化芸術への
関心を高めることより、 イベント・公演などの自粛要請に
ともなう補償や、 文化芸術に携わる人びとへ支援が先だろう。
だが、こうした補正予算案のなかでもバカバカ しさが
飛び抜けているのが、環境省のある施策だ。
環境省は「国立公園等への誘客・ワーケーション の推進と
収束までの間の地域の雇用の維持・確保」 に30 億円を計上
しているのだが、関係事業者の 雇用の維持・確保しようと
いう部分は理解できる。
問題は、「国立公園等への誘客・ワーケーション の推進」
のほうだ。
環境省の説明によると、
〈ワーケーションとは、「ワーク」と 「バケーション」
を合わせた造語〉で、
〈観光地といった通常の職場以外でテレワーク等 で働き
ながら休暇も楽しむもの〉。
今回、環境省は新型コロナ収束後の 「ワーケーション」を
後押しするべく、
〈約6億円かけて国立公園内のキャンプ場などに 通信環境
を整備する〉
(朝日新聞4月7日付)と いうのである。 市中では自宅
待機中の患者が死亡するという恐れ ていたことが起こり
はじめているというのに、 この国の政府は収束後の
「Go To キャンペーン」 に1兆6794億円も計上したり、
〈自然の中でクリエイティブに仕事ができる場と して
国立・国定公園の新たな魅力を打ち出す〉など と悠長なこと
を宣っているのである。
「頭イカれている」としか表現できないだろう。
■安倍官邸も田崎史郎と同様「夏にはコロナは収束
しているはずだ」の希望的観測
しかも、「Go Toキャンペーン」について、 じつは“
安倍首相の代弁者”である田崎史郎氏は、 4月8日放送の
『羽鳥慎一モーニングショー』 (テレビ朝日)で、
こんなことを語っていた。
「(収束時期は)希望的観測としては6月。遅く とも、
夏の観光シーズンに間に合うようにコロナ が収束して
くれると、この(Go To Travel キャン ペーンの)使い方
も非常に活用されるようになる」
おい。まさか本気で夏までに新型コロナが収束 するな
どと考えて、
「Go To キャンペーン」の 予算を1兆6794億円も計上して
いるのか……?
当然、田崎氏の発言に対しては、玉川徹氏が
「科学的な知見に基づけば、この夏に旅行に行けるように
なるとは、ちょっと僕はとても思えない」 と呆れたように
ツッコミを入れていたが、 これが田崎氏自身の考えなどで
はなく、 安倍官邸が「夏には終わっているはずだ」などと
見立て、そのために観光・外食促進のキャンペーン を用意
していたとしたら、正気の沙汰ではない。
本サイトでは、前述したように外務省が 新型コロナの日本
の対策に対するSNSなどの 批判をチェックし、海外からの
批判を封じ込め るために、緊急経済対策の予算から24億円
を 計上していることを報じて大きな反響を呼び、
米ワシントン・ポストもこの問題を報道。
昨晩の『news23』でも触れられたが、メディア はいまこそ、
安倍首相による緊急対策の無駄遣い について、徹底的に検証
・追及しなくてはなら ない。
そうでなければ、現実を直視しない安倍政権に よって、
国民はさらなる危険に晒されることに なるだろう。
(編集部)
【転載終了】
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この国に未来はない!
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