“アベ友薬”アビガンに首相が承認に前のめり!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■安倍首相が承認に前のめり
“アベ友薬”アビガンに黄信号
公開日:2020/05/24
新型コロナウイルス対策をめぐり
安倍首相が今月中の薬事承認に
前のめりのアビガンに黄信号が
ともっている。
動物実験で催奇形性が認められる
副作用の強さから安全性が疑問視
されている上、臨床研究で有効性
の判断がつかないからだ。
安倍首相のアビガンへの“思い入れ”
はハンパじゃない。
コロナ対応の首相会見7回のうち、
5回も言及している。
「アビガンを含む3つの薬について、
新型コロナウイルスに有効性があるか
どうかを見極めるため、観察研究とし
ての患者への投与を既にスタートして
います」(2月29日)
「アビガンには海外の多くの国から
関心が寄せられており、今後、希望す
る国々と協力しながら臨床研究を拡大
するとともに、薬の増産をスタートし
ます」(3月28日)
「アビガンの備蓄量を現在の3倍、
200万人分まで拡大します」
(4月7日)
そして、今月4日の会見で
「今月中の承認を目指したいと考えて
います」と踏み込み、14日の会見
では
「有効性が確認されれば今月中の承認
を目指します」と強調。
15日には
「承認審査にあたって治験成績の提出
は必須としない」と国会答弁し、特例
扱いを認めた。
■会見で言及の翌日に株価上昇
新型インフルエンザの治療薬として
アビガンを開発したのは、富士フイルム
富山化学。
富士フイルムホールディングスの子会社
で、トップの古森重隆会長は財界の
アベ応援団のひとりだ。
安倍首相が会見でアビガンに触れた翌日、
富士フイルムの株価が上がったケースが
4回もあった。
緊急経済対策には200万人分の備蓄と
して139億円の予算が計上され、
経産省内には「アビガンチーム」が結成
されている。
ところが、肝心の安全性と有効性に
疑問符が付いたまま。
新型コロナに対する治療効果を研究する
藤田医科大は、学外の専門家による評価
委員会の中間解析の結果、
「安全性などに問題はない」としたものの、
「有効性の確認が主目的ではない」と
予防線を張った。
一方、日本医師会の有識者会議は明確な
有効性は示されていないとして、 科学的
根拠が十分でない候補薬を承認すべ きで
はないと懸念を示している。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏
は言う。
「感染症治療薬については臨床研究に
しろ、試験にしろ、健康な患者を対象に
しやすい流行期に実施するのが鉄則。1月、
2月には着手すべきでした。基礎 疾患を
抱えて重症化しやすい患者では、薬の効果
が表れるまで持ちこたえられない可能性が
あるためです。藤田医科大の 臨床研究は、
プラセボ(偽薬)を投与し た患者と効果
を比べないワンアーム (非比較試験)な
ので、有効性を示すの は難しいでしょう。
いずれにせよ、タイ ミングもプロセスも
ズレている」
アビガンは2014年3月に 新型インフル
治療薬として承認されたが、 厚労省部会で
大モメし、厚労相の要請な しでは製造も販売
もできない 「条件付き承認」となった、
いわくつき でもある。
拙速な判断は、それこそ命取りになるんじゃ
ないか。
【転載終了】
*************************
政治をやっているのではなく、 お仲間を
優遇しているだけですよね。
確かに政治の私物化ですね。
政治家と言っていいのか疑問ですが、 こんな
宰相初めてですね。
0コメント