五輪ボランティア事業パソナ委託契約は謎だらけ!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■都発注の五輪ボランティア事業
パソナ委託契約は謎だらけ
公開日:2020/06/10
委託・外注を繰り返し、769億円
もの税金を身内企業に配分――。
持続化給付金事業のうち、20億円を
中抜きしたトンネル法人の設立に関わ
りながら、電通の陰に隠れ、追及を
逃れているのは竹中平蔵・東洋大教授
が会長の人材派遣大手パソナだ。
東京都のオリンピック関連事業でも、
パソナの謎だらけ契約が日刊ゲンダイ
の調べで分かった。
◇ ◇ ◇
問題の事業は、五輪ボランティアの研修
業務。
都内在住の男性が都に情報公開請求して
契約に関する資料を入手し、日刊ゲンダイ
は提供を受けた。
それによると、2017年5月30日、
オリパラ準備局が指名競争入札を実施し、
パソナが落札。その不可解な額が最初の
謎だ。
入札に参加した他の2社は、それぞれ
100万円、770万円で応札したのに、
パソナはたった8万3000円
(全て税抜き=写真①)。
ケタが2つ違う。
参加した一社の営業担当者は
「弊社の応札額はしっかり積算した結果。
パソナさんは安いなと思いましたが、相当、
努力されたのでしょう」と、皮肉交じり
に振り返る。
■破格の安値で受注後、ラグビーW杯に紛れ…
この事業の契約期間は18年1月31日
まで。
その直後にオリパラ準備局は、ラグビー W杯
に向けた
「開催都市ボランティア育成開発等業務」 の
指名競争入札の実施計画を公表した。
情報公開請求した男性が語る。
「五輪ボランティアの委託契約に関する
一切の資料の開示を求めたのに、なぜ、
ラグビーW杯の契約書が一緒なのか。当初
は不思議でした」
2つ目の謎は業務の内訳書や仕様書を
読めば、解明できる。
ラグビーW杯のボランティア育成に紛れて、
五輪ボランティアの研修業務も盛り込まれ
ていた(写真②)。
契約件名にある「開発等」の「等」はアリ
バイ作りだろう。
オリパラ準備局も
「8万3000円の契約とひと続きの事業」
(担当者)と認めた。
同年3月14日実施の入札経緯が3つ目の
謎だ。
パソナが落札するまで同じ日のうちに3回も
入札が繰り返されたのだ。
他の参加企業は大日本印刷と凸版印刷。
印刷大手2社の参加は、業務のメインが
ボランティアの研修テキストの作成だった
からだ。
オリパラ準備局の担当者は
「入札結果は技術提案書と入札額との総合
評価で決めた。技術点では凸版さんの評価
の方が上でした」と応札額の評価に比重を
置いたことを明かした。
その額が4つ目の謎である。
同日午後3時15分の2回目の入札は 凸版
6495万円、大日本6700万円、
パソナは6785万円と最下位。
「いずれも予定価格(6000万円メド) を
超えた」(オリパラ準備局担当者)ため、
1時間10分後に3回目の入札を実施。
すると、パソナが5900万円で落札を 果た
した。
凸版は6245万円、大日本は 6248万円。
2回目との差額は各250万円 (3・85%減)、
452万円 (6・75%減)にとどまるのに、
パソナは一気に885万円減。
下げ幅は13・04%と唯一の2ケタ%超だ。
これでは前回の破格契約を補填するための予算
のツケ替え、パソナありきの出来レース にも思え
る。
この最大の謎をオリパラ準備局にぶつけると、
「絶対に落札価格の事前調整はしていない」
(担当者)と否定。
パソナは 「お問い合わせにあるような結果を前提
にした 事前の話し合いなどございません」(広報部)
と答えた。
ちなみに、実際に五輪ボランティアの研修で配布
されたパンフレットなどは、昨年度に 大日本印刷
が約1億1000万円で受注し製作。
パソナへの委託業務は「原稿案の作成のみ」
(オリパラ準備局担当者)というから、 ますます
謎だらけの税金の使い道である。
4年前の知事選で小池都知事は
「五輪関連予算の適正化」「入札制度改革」を 掲げ
ながら、この体たらく。
再選を目指す知事選の投票まで残り25日。
都民はよくよく考えた方がいい。
(取材協力・@WadaJP=Twitter)
【転載終了】
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個人的には、いきなり竹中氏がパソナ
の会長に収まった時に、
「パソナは某国の財布になった」、又は、
「パソナが政権の懐に深く入っている」
竹中氏を取り込んだかのいずれかと感じ
ました。
どちらも問題ですが、前者ならことは
深刻ですよね。
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