外食で「閉店ラッシュ」、企業存続の瀬戸際のところも!
東洋経済 online
【転載開始】
外食で「閉店ラッシュ」、迫る経営破綻の危機
「いきなり!ステーキ」は企業存続の瀬戸際に
2020/06/13 ※抜粋。
■新型コロナで36社が経営破綻
これまで外食企業はチェーン展開で
店舗数を増やし、規模の拡大を目指す
ことが多かった。
だが、東京商工リサーチ情報部の
後藤賢治課長は「地元の常連客が通う
ような、街に根付く飲食店には客が
入っている一方で、それほどのこだわ
りもなく消費者がフラっと入店してい
たような大手チェーン店は客足が厳し
くなっている。大手の外食企業が強い、
という印象が変わってきている」 と、
外食業界を取り巻く環境の変化を 指摘
する。
店舗の閉店にとどまらず、経営破綻
する企業も現れている。
東京商工リサーチによると、新型コロナ
を原因に経営破綻した企業は6月10日時点
で235社。
このうち飲食業は36社にのぼる。
7~8月は、さらに飲食業の倒産が増え
そ うだ。
「新型コロナの影響で裁判所が業務を縮小
していたので、5月中は破産申し立て業務
が滞っていた。足元では裁判所の業務が
通常時に戻りつつあり、倒産件数は今後
増えていくだろう」と後藤課長はみる。
これまでの倒産は中小企業がほとんど
だったが、今後は大手でも存続の危機を
迎える可能性がある。
中でも、「いきなり!ステーキ」を展開
するペッパーフードサービスについては資金
ショートの危険性が懸念されている。
いきなり!ステーキは厚切りの大きなステーキ
が安い価格で食べられることが 人気となり、
2017年ごろに立ち食い ステーキブームを巻き
起こした。
しかし、度重なる値上げに加え、自社競合
を考慮しない急速な出店拡大があだとなり、
次第に消費者が離れていった。
既存店売上高は2018年4月以降、25カ月連続
で前年同月割れが続いている。
ペッパーフードサービスの2019年12月期 の
売上高は前期比6.3%増の675億円と なったも
のの、7100万円の営業赤字に転落。
純資産はわずか5.9億円、自己資本比率はわ
ずか2%にまで低下した。
その後、3月になって、資金繰りに懸念が生じ
ていることなどを理由に、同期の有価証券
報告書には「継続企業の前提に関する事項」
の注記がついた。
<中略>
■企業存続の瀬戸際に
ペッパーフードサービスは、当初5月15日
に予定
していた2020年12月期の第1四半期
(2020年1~3月期)の決算発表を延期した
まま、いまだに決算発表の予定日すら示して
いない。
先行き不透明感が漂う中、企業存続の瀬戸際
を迎えているといっても過言ではないだろう。
ほかの外食大手では、エー・ピーカンパニー
も低迷している。
居酒屋チェーンの「塚田農場」を中心に3月末
時点で国内183店舗を展開する同社は、 コロナ
前からの不振もたたり、2020年3月期 の売上高
は230億円(前期比6.1%減)、 営業利益4500万円
(前期2.9億円の赤字)と 低水準だった。
3月末時点の現預金は18億円と月商に満た ず、
自己資本比率も同14.5%にとどまって いる。
ほぼ全店を休業した4月2日から2カ月を経て、
6月1日から営業を再開したが、回復には時間
がかかると見られる。
比較的に安定経営を保っていた大手チェーン
ですら、先行きが怪しくなってきた外食業界。
もともと企業の規模がそれほど大きくなく、
効率性の低さを指摘する向きもあった業界だ
けに、この先は倒産が増えるだけでなく、
これから企業の統廃合が加速するかもしれ ない。
【転載終了】
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東京で感染者が増えてきています。
外食産業には、また、追い打ちになり
そうですね。
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