突然変異で「感染力が強い新型コロナウイルス」が!
GIGAZINE(ギガジン)
【転載開始】
■突然変異で生まれた
「感染力が強い新型コロナウイルス」
が世界で大流行しているという研究結果
2020年7月6日 11時0分
世界中で流行している新型コロナ
ウイルス株は、最初に発見された株
よりも「感染力が3~6倍強い」株で
あるという研究結果が発表されました。
この研究を発表したのは、アメリカ
のロスアラモス国立研究所とデューク
大学とイギリスのシェフィールド大学
の合同研究チーム。
チームはゲノム配列に関する情報を共有
する取り組みを行う国際的な科学機関
GISAIDに保存されている新型コロナ
ウイルスのゲノムを分析しました。
分析の結果、研究チームは世界中で流行
している「D614G」と呼ばれる変異型に
おいて、ヒト細胞に感染する際に用いら
れる「スパイクタンパク質」という表面の
突起に変化が生じていることを確認しました。
研究チームが行った追加の実験によると、
D614Gは研究室の実験においては、
ヒト細胞に感染する能力が最初に発見され
た新型コロナウイルス株よりも3~6倍
高かったとのこと。
このD614Gは、世界中で最も流行して
いる新型コロナウイルス株とみられてい
ます。
以下の図表は、研究チームが発表した
「どの株が世界で流行しているか」を示す
グラフです。
オレンジ色の部分が最初に発見された
新型コロナウイルス株であるD614を、
青色の部分が突然変異によって生じた
D614Gを示しています。
世界のいずれの地域においても最初期は
D614が優性ですが、時間経過とともに
D614Gの割合が優性となっていることが
わかります。
研究チームがイギリス国内の病院で
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) の
感染者999人を調査したところ、
D614Gの感染者の体内にはより多くの
ウイルス粒子が存在していることが確認
されましたが、「重症度」については
D614G、D614で差はなかったとのこと。
アメリカ国内のCOVID-19対策を主導
するアメリカ国立アレルギー・感染症
研究所のアンソニー・ファウシ所長は
今回の研究結果を受けて、
「病原菌の拡散が容易になる方向に新型
コロナウイルスは突然変異していると示唆
されている。ただし、研究結果には異論も
出ており、研究結果は確認されている段階
だ」と発言しました。
新型コロナウイルスの変異について、
世界保健機構(WHO)はこれまでにも
「コロナウイルスのようなRNAウイルスは
その他のウイルスに比べて変異しやす い」
という見解を示していました。
2020年7月2日、WHOの主任研究者である
Soumya Swaminathan氏は記者団に対し
「スパイクタンパク質などの主要な部位
で突然変異が発生した場合、ワクチン開発
が影響を受ける可能性があります」と 述べ
ました。
【転載終了】
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これは、欧米型のC型なのでしょうが、
アジア型のA、B型の研究報告はあまり
ないですね。
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