コロナ変異、感染力は6倍?

MONEY VOICE 


 【転載開始】 


 コロナ変異、感染力は6倍? 

 東京感染者数1日300人超えは時間の

問題か 2020年7月21日


 ■コロナに新種?  


 中央アジアのカザフスタンで新たに毒性 

の強い肺炎の蔓延が確認された。 

果たしてこれは新型コロナウイルス 

「Covid-19」の危険な変異の兆候なのだ 

ろうか?  


 日本でも、東京都を中心に新型コロナ 

ウイルスの蔓延が止まらない。 

いつ拡大が収束に向かうのか、まったく 

予想ができない状況だ。 

以下は東京都のモニタリングサイトに掲載 

された7月20日の最新データと、 

「東洋経済オンライン」が掲載した東京都 

の実行再生産数である。  


・20日のPCR検査人数:3,302人 

・検査の陽性率;6.0% 

・東京都の実効再生産数:1.21人  


 5月22日に東京都の陽性率は0.8%まで 

下がったものの、再び上昇している。 

感染者数の増加の理由はPCR検査人数が増加 

しているからで、感染はたいして拡大してい 

ないとの見解が政府や東京都から出ているが、 

実態はそうではない。 

そうであれば検査の陽性率は変化しないか、 

逆に低下するはずだが、そのようにはなって 

いない。

 はっきりとした増加が見られる。 

これは、感染の再拡大が始まったことを示唆 

している。 


 また、1人の人間がどれだけの人数に感染さ 

せるかを表す実行再生産数も感染が拡大して 

いることをはっきりと示している。 

5月11日には0.5人まで下落したが、7月4日 

には1.89人にまで増加した。

 7月20日時点では1.21人になっているが、 

これからまた増加する可能性も十分にある。  


 ちなみに、東京都で陽性率と実行再生産数が 

もっとも高く、感染が拡大のピークだった日は 

以下のようになっている。 


 ・陽性率:3月29日、3.62% 

・実効再生産数:4月7日、2.37人 


 このように、3月後半から4月の初旬が東京都 

における感染拡大のピークであった。


 ■東京都の数値は米オレゴン州に匹敵  


 これから東京都は、このピークの時点まで 

感染者は増えるのであろうか?気になるところ 

である。  


 どのくらい増える可能性があるのか予想する 

ために、東京都と類似した陽性率と実行再生産 

数の地域を探して見た。 

すると、アメリカのオレゴン州であった。 

いま全米40州で拡大が続いており、オレゴン州 

もそのひとつだ。 

カリフォルニア州やテキサス州ほどではないも 

のの、拡大は一定ペースで続いている。 

以下が比較である。 


東京都(7月13日時点) 

・検査の陽性率;6.2% 

・東京都の実効再生産数:1.46人  


オレゴン州(7月13日時点) 

・検査の陽性率;6.2% 

・オレゴン州の実効再生産数:1.68人 


  これを見るとよく似てていることが分かる、 

ちなみにオレゴン州の1.68人という実行再生産 

数は、東京都の7月8日の1.7人と同じ水準だ。  


 しかし、PCR検査における感染者数の割合で 

ある陽性率と、1人の人間が感染を拡大させる 

人数を表す実行再生産数がこれほど似ていると 

いうことは、オレゴン州と東京都では感染拡大 

が同じようなペースで進んでいる可能性を示し 

ているように思われる。 

すなわち、両者では同じペースで拡大している 

ということであろう。 


 ということでは、東京都で毎日の感染者数が 

300人を突破するのは、もしかしたら時間の 

問題なのかもしれないのだ。 


 毎日の感染者数の増減は変化する。 

減少したように見えるときもあるかもしれない。 

しかし、増減を繰り返しながら、結局300人の 

水準まで増大する可能性もあるのだ。


 ■カザフスタンの新型肺炎  


 首都圏を中心に日本では感染の「第2波」が 

すでに始まっているという懸念が強い。 

そのように警告する専門家も徐々に増えてい 

る現状だ。 


 しかし、 

「東大最先端科学技術研究センター」の 

児玉名誉教授らの研究によると、東アジアと 

東南アジアで毎年流行しているカゼウイルス 

のタイプは、実は雲南省由来のコロナウイル 

スが多いという。  


 両者は同じコロナウイルスとして、いくつ 

かの特徴を共有している。 

このため、この地域の人々は新型コロナウイ 

ルスに対するある程度の免疫があり、その結果、 

東アジアと東南アジアでは欧米などと比べる 

と2%から5%と致死率はかなり低い。  


 もしそうだとすると、これから首都圏と日本 

では新型コロナウイルスの第2波が本格的に 

始まっても、高齢者や既往症を持つ人々以外は 

そんなに警戒する必要はないのではないかとい 

う意見もある。  


 しかしこれは、第2波の新型コロナウイルス 

が第1波と同じタイプのウイルスである場合に 

成り立つ見方だ。

 もし第2波の新型コロナウイルスがこれまでと 

は異なる変異型のものだったとき、第1波と 

同じ原則が当てはまるという保証はない。  


 そんなとき、中央アジアのカザフスタンに 

ある中国大使館が興味深い発表を行った。 

中国大使館は現地メディアの報道として、 

カザフスタンでウイルス性の肺炎が発生し、 

この半年で死者1,700人を超え、先月だけで 

628人が死亡したと発表した。 

死者のなかに中国人も含まれているとして 

いる。 


  肺炎の原因は不明で、新型コロナウイルス 

よりも致死率がはるかに高いとして注意を呼び 

かけた。  


 一方、カザフスタン保健省は中国側の情報が 

事実に即していないとして、未知の肺炎が流行 

していることを否定している。 


 しかしもし、この新型肺炎が変異した 

新型コロナウイルスの「Covid-19」であれば、 

危険性は計り知れない。 

これから日本では始まる第2波がこの変異型で 

あった場合、第1波のときのような低い致死率 

でとどまる保証はないかもしれない。


 ■WHOの見解 


  この発表があった直後、「WHO」はカザフ 

スタンのこの新型肺炎に関するコメントを発表 

した。  


 「WHO」の専務理事である 

マイケル・ライアン博士によると、まだ断定は 

できないものの、今回カザフスタンで見つかった

新型肺炎は、実は「Covid-19」の疑い が強いと

いう。 


  カザフスタンでは毎週1万人ほどの感染拡大 

が続いてており、感染の有無を検査する技術の 

不足から多くの感染者が陰性と判定され、こう 

した見逃された感染者の発症が相次いでいる 

可能性があるとした。 


  だが、そうではない可能性もあるとして、 

調査を継続するとしている。


 ■3倍から6倍の感染力を持つ新しい変異  


 一方、新型コロナウイルスの危険な変異を

示す発見が最近あった。 


 細胞学の著名な科学専門誌「セル(Cell)」

 に、「ロスアラモス国立研究所」や

 「デューク大学」などが行った研究結果が 

掲載された。 

それによると、イギリスにおける新型コロナ

ウイルスに感染した重症の患者、999人を調査

したところ、ウイルスの重要な変異が 確認さ

れたという。  


 現在、世界でもっとも一般的に見られる 

新型コロナウイルスの株は「D614G」という

形だが、その表面のタンパク質に変異が生じ 

ているのを発見した。  


 この変異型の新型コロナウイルスの感染力を

実験室で確認したところ、中国、武漢で 発生した

オリジナルの株よりも、約3倍から 6倍の感染力

を持つことが明らかになった。 

ただ、毒性の強化は確認できなかった。 


 この結果は、現在アメリカの新型コロナウイルス

対策の中心になっている アンソニー・ファウチ博士

は、この変異型の ウイルスは一層増殖しやすく

なっているとし て、最大限の注意を喚起している。 


 もちろん、カザフスタンで見つかった新型 肺炎

がこの変異型の新型コロナウイルスで あるのか

どうかは分からない。 

しかし、もしこの「D614G」という変異型がいま

日本で拡大しているタイプだとしたら、東京都で

1日の感染者数が300人を越えるのも、もしかした

ら時間の問題かもしれない。


 とにかく油断してはならない。

 十分に注意してほしい。


 【転載終了】 

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 少し前に、欧米型に感染力が6倍の変異した

ウィルスが確認されたという記事を書いた事が

あります。 


  アジア型も同様の変異をしているということ

なのでしょうか? 


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時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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