「国民民主の分党を狙った立憲民主」!

 AERAdot. 連載「政官財の罪と罰」


 【転載開始】


 ■古賀茂明「国民民主の分党を狙った立憲民主」 

 2020.8.18 


 立憲民主党と国民民主党の合流が大詰め 

だ。 


 8月11日、国民民主党の玉木雄一郎代表 

が、立憲民主党との合流について、合流に 

参加する議員の党と、参加しない議員の党 

に分党する方針を表明した。

 自らは合流に参加せず、「改革中道」路線 

の新党を作るそうだ。 


 懸案だった党名は、国会議員による投票 

で決めることで両党が折り合ったが、 

元々国民の議員数が立憲よりも少ないうえ 

に合流する国民の議員が減れば、枝野幸男 

立憲代表らが主張するとおり新党名も 

「立憲民主党」となるのは確実だ。  


 代表も今回は党員投票ではなく、国会議員 

の投票で決めるようだ。 

おそらく、枝野氏あるいは「いつもの顔ぶれ」

 の中から選ばれるのだろう。  


 ここまで協議を長引かせて最後は分党と 

いう結論を出したことに対して、玉木氏を 

批判する声もあるが、実は、この結論は 

枝野氏にとっては最良の結果と言ってもいい 

だろう。 


  私は、今年初めから、おそらく枝野氏は 

国民の玉木氏ら一部幹部を排除する形での

合流を目指していると見ていた。 

3月ごろにある国民幹部に、 

「追い詰められて党分裂になるのではないか」 

と水を向けると、その幹部は、 

「枝野さんは分党を狙っていると思う。我々 

の軍資金の半分は持っていけるし、玉木氏ら 

を排除できて枝野帝国を守れますからね。

 国民がじり貧なのはわかっているので、実は、

 最後は分党でもやむなしと考えています」と

 語った。 

予想どおりの展開になったわけだ。  


 ことの経緯はともかく、玉木氏は合流に賛成 

し、今週にも分党を党の正式決定にしようとし 

ている。 

つまり玉木氏の判断により合流は事実上確定し 

たのだ。  


 ところで、いざ合流が決まったとして、

 「それで野党は復活するのか?」と問われた 

立憲と国民の支持者はどう答えるだろうか? 


  実は、今回の合流劇の最大の問題はそこに 

ある。  


 ここまでの重大な議論が全て密室で行われ、 

党員はこの間、経過について知らされず、 

党としての重大決定に全く関与できていない。


  一般党員をこんなにバカにした話があるだ 

ろうか。 

「ついに合流が決まりました!」と言われて 

も、党員から見ると、全ては黒く覆われた 

雲の中で起きていて意味不明。 

そのうえ、

 「『新』党名は立憲民主党、『新』代表は 

枝野幸男です。時間もなかったので皆さん 

の声は聴かず、私たち国会議員が勝手に 

決めました」ということになる。  


 これでは、せっかくの新党結成、新代表 

選出という大行事を今一番大事な党勢拡大 

につなげることはできない。 


  そこで、提案がある。 


 今回、国会議員の投票で決める新代表は 

暫定代表として、年明けに党員投票で正式 

代表を決めることにしたらどうか。 

そうすれば、年内に若手を含めて複数の 

代表候補が全国を回って、国民と対話しな 

がら新党員獲得に汗を流し、さらに代表選 

の論戦などで国民の注目を集めることがで 

きる。  


 逆にそれができなければ、今もじり貧の 

立憲民主党の国会議員が選挙前に数十人、 

数が増えただけということになる。 

そして、選挙の結果、多くの議席を失い、 

元の木阿弥となるのではないだろうか。 

党員投票による代表選を行い、できれば 

リーダーの世代交代を目指してほしい。 

 ※週刊朝日  2020年8月28日号 


 【転載終了】 

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 古賀氏の提案にさんせいですね。 


 今のままだと、「民進党」時代 

に戻るだけですから。


 「国民」が「れいわ」と合流する 

と支持が「国民れいわ」(仮名)に 

持っていかれる可能性も?


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