家電王国を支えた工場が相次ぎ閉鎖へ・・・
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【転載開始】
■東芝、パナソニック・・・
家電王国を支えた工場が相次ぎ閉鎖へ
公開日:2020/10/15
かつて世界を席巻した日本の家電産業
の「礎」ともいえる工場が来年9月末で
相次いで姿を消す。
東芝の深谷事業所(深谷市)と
パナソニックの岡山工場(岡山市)だ。
グローバル化やデジタル化などによる
競争環境の変化についていけず、
地盤沈下を食い止められなかった業界
の縮図ともいえそうだ。
東芝の深谷事業所は1965年に
日本初のカラーテレビ専門工場として
操業を開始。
69年にはブラウン管工場も稼働し、
東芝グループの映像・電子デバイス
事業の中核拠点としての役割を担った。
しかし2010年以降は構造調整に
追われ、東芝自身も12年、
テレビの国内生産からの撤退を決定。
18年にはテレビ事業そのものも
中国の家電大手、海信集団(ハイセンス)
に売り渡した。
この間、深谷事業所は航空機の操縦室用
モニターに使うブラウン管などの製造を
継続してきたが、新型コロナ禍により
その需要も低迷。
来年3月末で生産を打ち切り、同9月末
に事業所も閉鎖する。
従業員はグループ内の他の拠点で吸収。
建屋は解体し、跡地(29万平方メートル)
の利用・処分は「今後検討していく」
(関係者)方針だ。
一方、パナソニックの岡山工場は敷地
面積約8・13万平方メートル。
松下電器産業時代に一世を風靡した据え
置き型ビデオデッキ「VTR」の製造拠点
として73年に操業を開始した。
その後、家庭用ビデオカメラなどにも
生産品目を拡大。
絶頂期にはデッキとカメラ合わせて
年約300万台の生産を誇った。
ただデッキの市場消滅などもあって次第
に規模を縮小。
16年以降は放送局向けなど業務用AV
機器の生産に特化していた。
今回その生産を同機器の開発拠点でもある
北門真(大阪府)に集約化するに伴い、
工場も閉鎖する。
従業員301人の処遇については
「雇用維持を前提に労使で協議する」
(幹部)としている。
家電製品の国内生産規模は91年の
7・2兆円をピークに年々減少。
01年には4兆円を割り込み、最近は
2兆円前後で推移する。
「各メーカーが自前主義にこだわり、
水平分業化の波に乗り遅れた」(東芝幹部)
のも衰退の道をたどった一因とされている。
【転載終了】
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少し前に、あのトヨタでさえ下請け
になってしまうと言われていました。
日本は競争力を失い、ガラパゴㇲ化
が進んでいるともいわれています。
菅政権の経済ブレーンが中小の合併を
進め、半分に集約をすると言っています。
政策が日本の製造業の復活の狼煙をあげ
られるか?
期待をもって注視したいですね。
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