“開催ありき”のIOCバッハ会長訪日 海外メディアが酷評!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■“開催ありき”のIOCバッハ会長訪日
海外メディアが酷評
公開日:2020/11/18
来夏の東京五輪開催に向け来日した
国際オリンピック委員会(IOC)
バッハ会長の動向が注目されている。
17日は国立競技場などを視察した。
16日は、菅首相や小池都知事、
大会組織委員会の森会長と会談。
気になるのは、「バッハ訪日」を巡る
国内外メディアの温度差だ。
国内大手の大半は「連携確認」
「ワクチン、IOCがコスト負担」と
ヨイショ見出しが躍ったが、
海外メディアはバッサリ。
酷評しまくっている。
■森会長を「裏金疑惑」で追及
英ロイター通信は、以前からくす
ぶる東京五輪招致時の「裏金疑惑」を
報道。
2013年の招致成功までに、
招致委が元電通幹部に約9億円を
支払った問題について、16日の会見
で「IOC規則違反はなかった」と
バッハの見解を引き出したことを報じ
た。
森が会長を務める非営利団体に招致委
から約1億4000万円が支払われて
いた一件についても、会見で直接追及。
「私はセンター(非営利団体)の財政
処理に直接関与していない」という森
の“逃げの答弁”を紹介している。
さらに、都庁前で行われた五輪中止
を訴える抗議デモについても報道。
〈OLYMPICS KILL THE POOR(オリ
ンピックは貧しい人々を殺す)〉と
書かれた横断幕を掲げる人の動画まで
公開している。
米紙ウォールストリート・ジャーナル
は電子版(16日)で
〈東京五輪、米選手団はワクチン当て
にせず〉との見出しで報じた。
ワクチン開発が進んでいるが、参加者
全員に接種する時間がないと指摘。
米オリパラ委員会の最高医療責任者の
「オリンピックとパラリンピックが
やってくる頃にワクチン接種を受けて
いる人はおそらく世界のほんの一部」
「(東京大会は)ワクチン接種なき
大会」とのコメントを紹介した。
■海外メディアは「五輪より人命」が
当たり前の感覚
辛辣なのは、仏紙ル・モンドだ。
電子版(17日)で、五輪開催につい
て〈日本国民は依然として懐疑的で、
国内スポンサーの60%以上が契約
延長をまだ約束していない〉
〈(コロナの)パンデミックが抑制
されない場合、来年の大会開催の
可能性について再び疑問が投げかけ
られる〉などと手厳しい。
海外メディアの方が、東京五輪を
取り巻く厳しい現実を正確に伝えて
いるようだ。
スポーツジャーナリストの
谷口源太郎氏がこう言う。
「国内主要メディアは大会スポン
サーになっていますから、厳しい
報道を控えるのは当然です。批判的
な記事を幹部に差し止められた記者
がいたことも明らかになっています。
欧州を中心としたコロナの状況を見
れば、開催が難しいのは明らか。
海外メディアは『五輪より人命』と
いう当たり前の感覚で報じています
が、国内メディアにはそれができな
いのです。“お祭り”を持ち上げてば
かりでは、真実は伝わりません」
先週末実施のANNの世論調査で
は、五輪開催について「さらに延期」
(28%)と「中止」(31%)が
計約6割。
「来夏開催が良い」(33%)を
上回った。
国民が目を向ける真実にメディアが
ソッポとは、異常事態だ。
【転載終了】
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国際社会がボイコットの可能性も・・・
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