大国の権益争いに翻弄される小国の悲劇・・・

田中龍作ジャーナル


【転載開始】


■【ナゴルノカラバフ発】大国の権益争いに

 翻弄される小国の悲劇 辻々にロシア軍

 2020年11月28日


 国連PKFではなく、ロシア軍が平和維持軍

として駐留するナゴルノカラバフに、田中は

27日入った。


 交通の要衝はどこに行ってもロシア軍だら

けだ。

平たく言えば辻々でロシア軍が検問している

のである。


 2014年、プーチンのロシアがクリミア半島

をウクライナから奪取した時以上に

「ロシア兵密度」は高い。


 ロシア軍はナゴルノカラバフの40㎞も手前

のアルメニア領土に展開していた。

兵営を築き国旗をコーカサス降ろしの風に

なびかせている。

ここは一体どこの国の領土なのだろうか。


 ただしロシアの和平仲介がなければ、

アルメニアは壊滅的なまでの被害を受けて

いただろう。

パシニャン首相は、プーチンに足を向けて

寝れまい。


 アルメニアの窮状を見透かし、次の一手

まで考えて仲裁に乗り出したプーチンは

巧みだ。

ロシアがアルメニアを領有しなくても、

支配下に置くことを十分過ぎるほど可能に

したのである。

 ロシアがアルメニアを出城にすれば、

ジョージアを北と南から封じ込めたに等しい。

ジョージアの背後にいるのは米国だ。

(地図参照)


 ロシアと米国の野望が角逐する

南コーカサスの奪い合いは、ロシアが有効打

を放った。


 クリミア半島奪取の際、割とおおらかだった

ロシア軍は、今回ピリピリしている。

西側メディアには厳しい取材規制がかかるだ

ろう。


 大国の権益争いに翻弄される小国の悲劇を、

どこまで伝えることができるだろうか。



【転載終了】

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 アメリカはウクライナ、シリア、

そして、アルメニアに仕掛けた紛争で

すべてロシア側に逆手に取られていま

す。


 アメリカとロシアが組んでいるので

はないかとさえ思ってしまいますね。


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